羽毛より軽く肌に貼れる“第二の皮膚”。東京大学・染谷研究室が開発する「貼るだけデバイス」は、心拍や体温をモニタリングできる未来の医療テクノロジーだ。だが普及のきっかけは意外と遊びかもしれない。ハロウィン仮装の定番・タトゥーシールが“光る”未来もあるかも。

「疾患（病気）が進行してから治療する“シックケア”ではなく、早期に予防や治療を行い健康に暮らす“ヘルスケア”の医療モデルにシフトする」。英国の医薬品メーカー・アストラゼネカが、大阪・関西万博で、疾患の高精度予測AIアルゴリズム「MILTON（ミルトン）」を紹介した。

「薄毛は治らない」という常識が変わるかもしれない。東京医科歯科大学発のスタートアップ・イーダームは、毛包幹細胞を使って毛根を再生させる研究を進めている。動物実験では新たな毛が生えることも確認され、実用化の道が見えてきた。

痛覚刺激を受けている人の脳波から、その人が感じている痛みを数値化して定量的に可視化。受け取り側の感度を踏まえて変換して共有することも可能にするという。

薬で抑えるしかなかった「難病」の治療に、新たな一手。潰瘍性大腸炎など自己免疫疾患の原因とされる“暴走抗体”だけをピンポイントで除去する技術が登場。京大発のLink Therapeutics株式会社は、正常な免疫はそのままに、副作用の少ない根本治療を目指す。

声を失った人が“自分の声”を取り戻す──。名古屋大学発スタートアップTARVOが開発したリアルタイム音声変換AIは、喉頭がんなどで発声できなくなった人の呼気音を、本人の地声に変換する。VTuber向けボイスチェンジャーとは異なる、医療・福祉に特化した次世代技術の実力とは？

慶應義塾大学発スタートアップ「e-lamp」は、感情を“色と光”で伝えるイヤリング型デバイスを開発。心拍に応じて光の色や点滅が変化し、言葉にしづらい気持ちをそっと可視化する。多様性の広がる社会におけるコミュニケーション支援ツールとして、実用化に向けた実証実験を進めている。

着る冷房、着るサウナ、着る整体…「着る〇〇」がどんどん増えている。東大発スタートアップの株式会社Xenomaが展開する「e-skin（イースキン）」は、“着る心電図計”だ。見た目はごく普通のシャツ。しかしその生地には、洗濯可能な導電性インクと伸縮センサーが組み込まれている。

歯医者で、よくわからないけど適当に答えてしまった経験、あるはず。そんな“わかったふり”を終わらせる、スマホ用の歯ミラーが登場。京大発スタートアップ株式会社SQRIEが、“歯の見えないリスク”を可視化する。

女性向けの「尿ケア」製品はよく見るのに、男性用って意外と知られていない。そんな“あったらいいのに”をカタチにした、東京科学大発の装着型デバイス「TIMESHIFT」に注目してみた。

ただの風邪と思っていた体調不良が、実は命に関わる感染症かもしれない。株式会社S & Kバイオファーマは母乳に含まれる多機能性タンパク質「ラクトフェリン」を、サプリではなく本格的な医薬品として再設計。妊婦や小児、高齢者にも使える治療薬の開発に挑んでいる。

「薬は効くけど、副作用がつらい…」そんな悩みに挑むのが、東京大学発のタンソーバイオサイエンス。薬が体のどの反応に働きかけたのかを“見える化”する技術で、必要な効果だけを狙う新しい薬の開発を支援。つらさの少ない薬が当たり前になる未来がやってくるかも。

「健康診断って、正直めんどい」長時間待たされるし、結果が出るまで時間がかかる。そんな検査のハードルを下げるのが、体内の免疫反応を“見える化”する「免疫センサー」技術だ。バイオ・ガス・ナノ粒子と多彩な手法の中で、金ナノ粒子を使った大阪大学発のセンサーに注目してみた。

「飲みニケーション」は過去のもの？　実はお酒の強さは“気合”ではなく遺伝子で決まっている。大阪大学発スタートアップの遺伝子検査キットで、自分の飲酒体質が手軽にチェックできるようになった。

2025年6月30日・7月1日の2日間、ヘルスケア領域に特化した国内最大級のイノベーションプラットフォーム「HVC KYOTO 2025」のDemo Dayが開催された。2日目の7月1日は、ファイナリストピッチが実施され、採択22チームから選ばれた15チームが登壇した。

スマホ漬けの毎日、気づけば「昨日の晩ごはん何だっけ？」。そんな“スマホ認知症”世代に、脳を優しく刺激する新技術が登場するかもしれないを考えてみる。

新薬開発には十数年以上・数百億円がかかるが、薬価制度の影響でリスクが取れず、革新的な創薬が生まれにくい。iSiP株式会社は“デジタルネイティブ創薬”を掲げ、従来型AI創薬の限界を見直し、高難度ターゲットへの実装を目指す。

3D細胞培養やAI創薬など、動物実験を減らすための新技術が進化中。徳島大学発スタートアップが開発した甜菜由来の3D培養素材「NanoFibGrow」もそのひとつ。製薬の現場に“やさしさ”と“精度”を両立する時代が来ている。

近年、糖尿病の“完治”を目指す治療の研究が進んでいる。アプローチは大きく分けて2つ。ひとつは壊れた膵臓の細胞を再生させる「再生医療」。もうひとつは病気の原因となる遺伝子の働きを根本から書き換える「遺伝子治療」だ。

日本の歯科医療は世界的に高い評価を受ける裏側で、治療を支える歯科技工士が深刻な人手不足。歯科サプライチェーンは崩壊寸前だ。東京医科歯科大学発スタートアップのエミウム株式会社は、製造業とクラウドの知見を活用し、歯科技工業務の効率化に取り組んでいる。代表の稲田雅彦氏に事業の背景と展望を伺った。

2025年のテクノロジー、ムーブメントの最前線をまとめてチェック！ 大企業もスタートアップ企業も注目の2025年IT業界重要イベントの大規模展示会、カンファレンス、技術勉強会などを、まとめて紹介しよう。（※情報は2024年12月末現在のものです。状況によっては開催時期、開催形態の変更もございますので、参加される際は最新情報のご確認をお願いします）

株式会社CureAppは、医薬品や医療機器といった既存の治療とは異なる「治療アプリ」という新たな治療アプローチに取り組む医療系スタートアップだ。知財活動には2014年の設立時から積極的に取り組んできた。大手製薬会社等との共同研究開発提携や、事業展開に向けた交渉に活用している。2023年には専任の知財担当者を設置して社内の知財体制を強化し、市場の拡大を進めている。代表取締役社⻑の佐竹晃太氏と開発統括取締役の鈴木晋氏に同社の事業と知財戦略についてお話を伺った。

超楽長寿が医師監修のもと、50歳以上を対象としたマッチングサービス「ハハロル」を9月4日より開始した。

MENTAGRAPHが10月1日に心の疲労を可視化する「Mental Batteryサービス」をリリース。

イヴケアが新サービス「e-Stress」をリリース。

最新がんリスク検査「マイシグナル」がTomod’sで提供開始。

TXP Medicalががん患者向けスマートフォン問診プラットフォーム「ありがとうサポート」をリリース。

日本初をうたう2分で栄養状態を可視化する尿検査キット「栄養コンディションチェッカー」が、ユーリアとユーグレナの共同開発により全国のドラッグストアで販売開始。

エピストラと島津製作所が共同開発した細胞培養最適化支援ソフトウェア「CellTune」が発売開始となった。