仙台市西部の大倉地域の住民らが、ブロードバンド(高速大容量)通信の早期整備を求め、市に要望活動を続けている。昨年11月には熊ケ根、作並、白沢など青葉区西部一帯で促進協議会が設立。近く住民アンケートを実施し、市に3度目の陳情をする方針だ。住民らは「地域格差を埋めてほしい」と訴えている。 市内の光ファイバー網整備率は約99%(世帯数ベース)に上る。しかし、青葉区西部と太白区秋保地区の一部は不採算などを理由に民間サービスが届いていない。特に約110世帯が暮らす大倉地域は、通信速度など利便性で劣る総合デジタル通信網(ISDN)しか使えない。 大倉地域連合町内会などは昨年2月と9月、市に要望書を提出。約560人の署名を添えるなどし、国の補助事業を活用した光ファイバー網の整備を求めたが、市は補正予算で計上を見送った。 市によると、整備に約6億円、維持費も年1000万円ほど必要となる。情報政策部は