大阪・関西万博で走るEVバスは、大阪メトロ発注の150台(万博シャトル)と大阪市内オンデマンド40台の計190台。いずれも北九州市のEVモーターズ・ジャパン(EVMJ)が取り扱い、中国メーカー製(WISDOM/YANCHENG/VAMO)だ。なお、オンデマンド車両は不具合多発で運行停止中。 前編の記事では、その3社の車両について整理した。本稿では、世界的実績のある中国BYDが採用されず、EVMJが1社独占で受注に至った経緯を詳しく追う。 大阪・関西万博のEVバス、日本製だと偽り不具合多発!製造元の中国3社の実像:https://36kr.jp/376370/ 2022年時点では「BYD採用」だった? 関係者証言 EVMJが万博バスと同じWISDOM製EVバスを初めてバス事業者に引き渡したのは2022年である。なお、この年の納車は那覇バス2台と伊予鉄バス1台の合計3台だけ。一方、BYDは20