酒気帯び運転で物損事故を起こし、懲戒免職になった京都市立中学校の元教頭の男性(52)が市を相手取り、退職手当1700万円を全額払わない処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が24日、大阪高裁であった。田中澄夫裁判長は「極めて悪質な飲酒運転で、処分は裁量権の乱用とはいえない」と判断。元教頭の主張を認めた一審・京都地裁判決を取り消し、逆転敗訴を言い渡した。 判決によると、元教頭は2010年4月に自宅で飲酒後、ウイスキーの瓶を車に持ち込み、飲酒しながら運転するなどし、大阪府枚方市で信号待ちの車に追突。京都市から翌月、懲戒免職とされた。 退職手当を巡っては、懲戒免職になった国家公務員が08年の法改正で、一律全額不支給から、一部不支給が可能とされた。京都府の公立学校の教職員が対象の条例も改正され、京都市は全額か一部の不支給かを決められるようになった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには