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本に関するcurionのブックマーク (282)

  • シンプルにオススメの本教えて(ただし自身の立場から)

    増田でどこまで集まるかはわからないけど、オススメのを募集したい。 ただし、例えば伊坂幸太郎の新刊が面白い、みたいな話は別にいらないのです。どうせ読むから。 あと80年代より前に出版された名著は古典と定義することにして、ここでは除きます。 俺がすげーすきなのは「その人が必読と考えている」を人から聞き出すこと。 ネトウヨにはネトウヨのバイブルがあるだろう。 フェミニストにはフェミニストのアツイ新刊があるがあるだろう。 ガノタにはガノタの必読書があるだろうし、ラノベ好きにはこれだけは読んどけってラノベがあるじゃない。 原発デマを普段から批判している人には批判の根拠にしているネタがあるはずで、安倍批判のツイートをしている人たちには自分のそういう活動の基礎になった読書体験ってものがあるに決まっているのです。 はてサにだって、最近○○ってが俺の正しさを補強してくれてよかった~~ってがあるじゃ

    シンプルにオススメの本教えて(ただし自身の立場から)
    curion
    curion 2019/03/23
  • 現代認識論のひとつの紹介 - mercbeinpのブログ

    (公開後、2018/3/25に日語文献を中心に何か所か加筆しました。) この記事は、学部後半から修士2年の現在に至るまで分析哲学における認識論を勉強/研究してきた私の視点と関心から、私が読んできた文献を紹介してみることによって、現代の認識論を紹介してみようというものです。私はこの四月で大学および研究から離れるので、これから認識論を勉強しようという方の参考になれば良いなと思っています。 私が読んできたものを軸に紹介しているため、認識論の紹介としての偏りは当然あります。また、感想を述べている箇所が多いです。文献情報が不正確な箇所が多いかもしれません。挙げている文献のうち「(未読)」と書いてあるものは未読ですが、それ以外は少なくとも流し読みくらいはしました。 記事が長くなったので、全体の内容を概観しておきます。1.1.では入門書・教科書についてコメントしています。1.2.では入門から少し進んだ

    現代認識論のひとつの紹介 - mercbeinpのブログ
    curion
    curion 2018/06/10
  • 100 Notable Books of 2017 (Published 2017)

    The year’s notable fiction, poetry and nonfiction, selected by the editors of The New York Times Book Review. This list represents books reviewed since Dec. 4, 2016, when we published our previous Notables list. Fiction & PoetryAMERICAN WAR. By Omar El Akkad. (Knopf, $26.95.) This haunting debut novel imagines the events that lead up to and follow the Second American Civil War at the turn of the 2

    100 Notable Books of 2017 (Published 2017)
    curion
    curion 2017/11/24
    NYT 今年の100冊。
  • ファラッド・コスロカヴァール『世界はなぜ過激化(ラディカリザシオン)するのか?』

    経済問題を最小の時間で、でも基礎学力をつけながら学んでいくにはどうしたらいいのか? 1)いいテキスト 2)いい教師(授業、講演などでの出会い)、3)適切な時間配分 4)無理しない これらのバランスが必要でしょう。ここでは主に1)の「いいテキスト」を紹介していきます。上から下にいくほどレベルアップ。 なんといっても小学生でも読める(でも大人が読んでも面白い)以下の二冊がやはり最も簡単な経済書の地位をいまだにキープしているでしょう。『レモン』の方は経済学の要の市場(しじょう、マーケット)のメカニズムを、『続レモン』は若干レベルアップしててインフレのメカニズムの解説になっています。 新装版 レモンをお金にかえる法 作者: ルイズ・アームストロング,ビル・バッソ,佐和隆光出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/05/21メディア: 単行購入: 3人 クリック: 83回この商品を含むブ

    ファラッド・コスロカヴァール『世界はなぜ過激化(ラディカリザシオン)するのか?』
  • 15冊で読む近代日本史 | 万年初心者のための世界史ブックガイド

    のっけから大変失礼な質問をすることをお許し下さい。 まず以下の歴史用語をご覧下さい。 「日中戦争」と「満州事変」。 「二・二六事件」と「五・一五事件」。 「太平洋戦争」と「第二次世界大戦」。 「日独伊三国同盟」と「独ソ戦」。 「ヒトラー政権成立」と「世界恐慌」。 「日降伏」と「ドイツ降伏」。 以上、戦前における12個の史実を挙げました。 さすがに、これらの史実を「知らない」「聞いたこともない」という方はおられないと思います。 では、これらの史実を起こった順番に、年代順に並べることが出来ますか? しばらくお考え下さい。 「1929年世界恐慌、31年満州事変、32年五・一五事件、33年ヒトラー政権成立、36年二・二六事件、37年日中戦争、39年第二次世界大戦勃発、40年日独伊三国同盟、41年(6月)独ソ戦、(12月)太平洋戦争、45年(春)ドイツ降伏、(8月)日降伏、それがどうした?」と何

    15冊で読む近代日本史 | 万年初心者のための世界史ブックガイド
  • 30冊で読む世界史 その1 | 万年初心者のための世界史ブックガイド

    これまで結構な数のを紹介してきましたが、ブックガイドとしては乱雑過ぎて、どれを読もうか迷う方がいるかもしれません。 このブログを隅から隅まで読む暇のあるのは、間違いなく書いた人だけでしょう。 一応地域別カテゴリとテーマ的カテゴリに分かれた書名一覧があり、各書を五段階で評価してますので、評価5または4のを優先して読んで頂くという手もありますが、それでも数が多いし、初心者には向かないもある。 そこで、以下の基準に則り、暫定的な必読書リストを作ってみることにしました。 (1)地域別カテゴリを基に30冊で初心者が世界史を概観できるリストを作る(ただし近代日は除外)。 (2)長大なシリーズものでない限り、上・下巻などは「合わせて1冊」と数える。 (3)初心者が通読困難な古典的著作などは入れない。 (4)網羅性に出来るだけ配慮するが、叙述範囲が広いというだけの、つまらないは挙げない。 (

    30冊で読む世界史 その1 | 万年初心者のための世界史ブックガイド
  • かしこいはつくれるー来たるべき人文知のためのプログラム(大風呂敷)

    この文章は、おそらくコードや技術的文書を書く人たちならポエムと自嘲する類のものであるが、詩人に「舐めてんのか」と恫喝されるのも面倒なので、綱領のようなものだと言い張ってむしろプログラムと呼び、加えて大風呂敷とルビをふるつもりでいく。 第一に自分のような頭の悪い人間が何をやっているのかを知るために書いた。 第二にこれはネイティブ広告のつもりである。昔から人を引き寄せようとすればするほど遠ざける性分であるから、むしろ営業妨害となっている恐れがあるのだが、案の定「宣伝するのに考え込ませてどうする?敷居が高くなって失敗だ」とコメントをもらった。 自由への教養 以前「何故学ぶのか」という問いに、「自由になるため」と答えた。 この応答は、イソクラテス以来のあの定義、「教養とは、運命として与えられた生まれ育ちから自分を解放するもの」を念頭においたものである。 生まれと育ちは人を強く拘束している。その価値

    かしこいはつくれるー来たるべき人文知のためのプログラム(大風呂敷)
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    curion 2016/12/20
  • 『進化の教科書 第1巻 進化の歴史』 進化入門の決定版 - HONZ

    ハーバード大学やプリンストン大学をはじめ、全米200以上の大学で採用さている教科書『Evolution: Making Sense of Life』の邦訳3分冊の第1巻である。「教科書」といっても、書は議論の余地のない事実が淡々と積み上げられた退屈なものではない。原著者は『ウイルス・プラネット』等で知られる大人気サイエンスライターのカール・ジンマーと『動物たちの武器』のモンタナ大学教授ダグラス・J・エムレンであることからも分かるように、科学読み物としての楽しさを保ちながら、確かな知識を与えてくれる内容となっているのだ。またAmazon.comでは『Evolution』の価格は12,000円以上と高価だが、この第1巻はフルカラーの図を多く含みながら、1,680円(税別)だというのだから買うしかない。さらに、邦訳者の1人には、『化石の生物学者』の著者であり『ネアンデルタール人は私たちと交配し

    『進化の教科書 第1巻 進化の歴史』 進化入門の決定版 - HONZ
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    curion 2016/12/12
  • この本がスゴい!2016

    人生は短く、積読山は高い。 せめては「死ぬまでに読みたいリスト」を消化しようとするのだが、無駄なあがき。割り込み割り込みで順番がおかしくなる。読了した一冊に引きずられ、リストは何度も書き直される。 重要なのは、「あとで読む」は読まないこと。「あとで読む」つもりでリツイート・ブックマークしても読まないように、あとで読もうと思って読んだ試しはない。だから、チャンスは読もうと思ったそのときしかない。実際に手にとって、一頁でも目次でもいいから喰らいつく。勢いに任せて読みきることもあれば、質量と体力により泣く泣く中断するもある。かくして積読山は標高を増す。 ここでは、2016年に読んだうち、「これは!」というものを選んだ。ネットを通じて知り合った読書仲間がお薦めするが多く、それに応じてわたしのアンテナが変化するのが楽しい。わたし一人では、数学経済学歴史学、進化医学や認知科学の良を探し出せな

    この本がスゴい!2016
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    curion 2016/12/11
  • 物理学、化学、生物学、地学の総がかりで迫る『地球の歴史』

    地球をシステムとして捉えた「地球惑星科学」の入門書。 地質学をベースに、天文学、地球物理学、分子生物学から古生物学、物理化学や環境化学、海洋学など、ありとあらゆる自然科学を総動員して説明してくる。その切り替えはスムーズで、「今から化学の視点で分析するよ」と宣言されない限り継ぎ目が見えない。地球という存在に取り組むにあたり、細分化された学問では説明しきれないという思いが文章のあちこちに溢れており、応用科学の真骨頂に触れる、エキサイティングな読書となった。 書を面白くさせているのは、視点スケールだ。すなわち、地球をまるごと把握するため、全体を一つのシステムとして理解する発想である。地球を「系」で考え、串刺しで説明しようとする。たとえば、地球寒冷化を説明する際、太陽活動や巨大隕石の影響のみならず、大気水圏で起きている事象と、固体地球圏での原因の相互作用として説明する。しかも、人のスケールである

    物理学、化学、生物学、地学の総がかりで迫る『地球の歴史』
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    curion 2016/12/11
  • 美術史・建築などを勉強したい人のためのわかりやすくて奥深い「入門の1冊」

    美術や建築、音楽などについて論じた、興味はあるけど何から読んだらいいかわからない。専門書は高くて手がでないし、難しそう。 当の「はじめの1冊」は、廉価で、わかりやすく、それでも折に触れ読み返せるような、その度にたくさんのヒントをくれるだと思います。 知らない名前がたくさん出てくるかもしれません。それでも、それを暗記してわかったふりをするようにあなたをいざなう文章はひとつもでてきません。 ボロボロになるまで繰り返し読んでいける、そんな「はじめの1冊」を選びました。 1988年生まれ。京都大学総合人間学部卒業。大阪、東京、金沢にて開催された「北加賀屋クロッシング2013 MOBILIS IN MOBILI ─交錯する現在」展においてチーフキュレーターを務める(2013-2014)。同展は2014年カタログを出版。主な企画に「無人島にて─「80年代」の彫刻/立体/インスタレーション」(20

    美術史・建築などを勉強したい人のためのわかりやすくて奥深い「入門の1冊」
  • 数学書の書評をしているサイトまとめ: 数学まとめブログ

    大学の先生、個人に関わらず、数学書の書評があるページヘのリンクです。 いろいろな批評が有りますが、数学書を読む(決心をつける)際に一番大切なのは「自分でよく内容を見てから決める」ということです。 書店や大学生協の書籍部、図書館などに自ら赴いて、をパラパラとめくってみて下さい。 まず、数学書の読み方については以下2つのページがたいへん参考になります。 「セミナーの準備のしかたについて」 「数学書の読み方について」 「新入生のための大学数学の教科書まとめ」 微積分・線形代数から書かれており、当に新入生向けですね。 「数学の名著、おすすめ教えて下さい」 杉浦光夫先生の解析入門と斎藤正彦先生の線形代数入門が推されていますね。あと「解析概論」も。個人的には、微積分・線形代数は杉浦&斎藤でOKと思います。「解析概論」はちょっと読みにくかった思い出…。 「数学あのねあのね」(pdf) 数学を学ぶ雰囲

    数学書の書評をしているサイトまとめ: 数学まとめブログ
  • [書評] 神の息に吹かれる羽根(シークリット・ヌーネス): 極東ブログ

    以前のブログの世界だと年末になれば、今年読んだのベストランキングといった趣向の記事をよく見かけたものだった。いや、今でもあるのかもしれない。だが、自分の見える範囲では見かけなくなった。それはそれとして、私についてはどうか。そういうリストを作る気力はない。そういうリストに有りがちな今年出版された書籍を想起するのというのも、気後れのような感じが伴う。 そうしたなかでも、今年読んで一番心に残る一冊は、はっきりしている。シークリット ヌーネス『神の息に吹かれる羽根』である。2008年に翻訳書が出版された。大手出版社なら今頃、文庫になっていても不思議でもないようだが、見かけない。現在では翻訳書は中古書でしか見つからないだろうか。でも、もし文学というものに一片の関心もあるなら、お読みなさいと言いたい。これが文学だから。 書名からは当然、神秘家ヒルデガルト・フォン・ビンゲンを想起するだろうが、それは

    [書評] 神の息に吹かれる羽根(シークリット・ヌーネス): 極東ブログ
  • [書評] セクシーに生きる(ジェイミー・キャット・キャラン): 極東ブログ

    『セクシーに生きる(ジェイミー・キャット キャラン)』(参照)、副題は「フランス女性がいくつになっても若々しく美しい18の秘密」とあるように、そういう秘密が18個書いてある、とのこと。そんなことに関心があるのか? というと、正直、さしてない。じゃあ、なんで読んだの? そもそもこの、面白いの? いや、それが微妙なんだ。 先日といっても、もうけっこう前になるのか、『私はラブ・リーガル』というドラマを見た。ええと、シーズン6のファイナルまで見ました。ロサンゼルス舞台のラブコメというか、内容はほとんどありえないアニメのような気軽さのなかに、からっとした明るいリベラリズムと法律から見た社会問題が扱われてとても面白かった。米国での放映の最終は2014年6月なのでもう2年くらい前の作品になる。 このドラマについては別途記事を書くかもしれないが、ラブコメということもあって恋愛シーンがよく出てくるのだけど

    [書評] セクシーに生きる(ジェイミー・キャット・キャラン): 極東ブログ
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    curion 2016/12/07
  • 『1000年以上前の本で』へのコメント

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    『1000年以上前の本で』へのコメント
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    curion 2016/11/14
  • 日本とは? 私とは?/橘玲

    竹内靖雄『経済倫理学のすすめ 「感情」から「勘定」へ』 下條信輔『サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ』 山岸俊男『安心社会から信頼社会へ 日型システムの行方』 『経済倫理学のすすめ』は、副題に「「感情」から「勘定」へ」とあるように、旧来の情緒的な道徳を排して経済合理的な倫理を説いた記念碑的作品。日における新自由主義(ネオリベラリズム)は書から始まった。 『サブリミナル・マインド』は、脳科学研究者がさまざまな実験を紹介しつつ無意識(認知過程の潜在性)の影響力について語る。古典的な「意識の主体」としての硬質な"私"が融解し、正体不明のぶよぶよとした"わたし"が現われる衝撃の一冊。 『安心社会から信頼社会へ』は、日の社会心理学の第一人者が、閉鎖的なムラの「安心社会」日と、開放的な都市の「信頼社会」アメリカを対比しつつ、ステレオタイプな「日人」像を解体していく。「日人はアメ

    日本とは? 私とは?/橘玲
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    curion 2016/11/14
  • リチャード・スティーヴンス「悪癖の科学」 - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    「悪癖の科学--その隠れた効用をめぐる実験」 イグ・ノーベル賞を受賞した心理学者が科学的心理学の面白研究を面白おかしく書いた一般書 この前の記事で心理学研究(特に実験)の持つ問題を取り上げたが、その時コメント欄で過去に私が見かけた奇妙な心理学研究の具体例をなかなか挙げられなくて困ったことがある。しかし、ここに心理学の奇妙な研究を取り上げた一般向け書籍を見つけた。心理学が奇妙なテーマを科学的に扱おうと努力してきたことがよく分かる良書だ。 著者はイグ・ノーベル賞を受賞した経験がある心理学者だ。イグ・ノーベル賞とは何でこんなテーマを思うような奇妙なテーマを科学的に研究した成果に与えられる賞だ。受賞したのは悪態をつくと痛みが軽減されることを実験によって実証した研究だが、それもこので取り上げられている。他にも、連続してやるなら同じ相手と違う相手とではどちらが性的に興奮するか?、生きるか死ぬかの危機

    リチャード・スティーヴンス「悪癖の科学」 - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
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    curion 2016/11/12
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  • 宇宙における生命の普遍的特性──『生命、エネルギー、進化』 - 基本読書

    生命、エネルギー、進化 作者: ニック・レーン,斉藤隆央出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2016/09/24メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る書は『生命の跳躍』、『ミトコンドリアが進化を決めた』のニック・レーンによる「生命の起源とその歴史を語る」一冊だが、これが圧巻の内容である。ニック・レーンは書で、アップデートをかけた上で前作までの内容を取り込み、生命の起源をめぐる問題に真っ向から挑み、多様な分野にまたがる議論を総括しながら宇宙における生命の普遍的特性とまでいえる説得力のある結論を導き出してみせる。 生体エネルギー論、生化学 取り扱う題材のメインとしては、生体エネルギー論というか、生化学というか、そのあたりになるだろう。たとえばこの世の生物である以上、何をするにもエネルギーがいるわけである。書では『エネルギーは進化の要であり、エネルギーを方程式に持ち込

    宇宙における生命の普遍的特性──『生命、エネルギー、進化』 - 基本読書
  • 恐怖を科学する『コワイの認知科学』

    怖いとは何か? 怖さを感じているとき、何が起こっているのかを、脳内メカニズム、進化生物学、発達心理学、遺伝子多様性からのアプローチで概観した好著。 喜びや悲しみ、怒りなど、人の心は様々な情動に彩られている。なかでも「恐怖」は根源的なものであり、より生理的に近いように思える。怖いものをコワイと感じるから、危険や脅威から身を守り、生き残れてきたのだから。こうした漠然とした認識に、科学的な知見を与えてくれるのが書だ。「怖いもの」に対する脳内での反応や、恐怖の生得説・経験説の議論、怖さの種類や抑制メカニズムを、研究成果を交えながら解説してくれる。 たとえば、「ヘビはなぜ怖いのか?」の研究が面白い。もちろん、ヘビ大好きという人もいるにはいる。だが、一般にヘビは「怖い」ものと嫌われている。 いきなり「なぜ(why)」と問いかけると、聖書の原罪における役割や、ヤマタノオロチ伝説など、文化や哲学のアプロ

    恐怖を科学する『コワイの認知科学』
  • 囚人だって本を読む──『プリズン・ブック・クラブ コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』 - 基本読書

    プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年 作者: アンウォームズリー,向井和美出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2016/08/30メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る書『プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』は、読書会を"男子刑務所で"一年間行ってきた著者のアン・ウォームズリーによる体験を綴った一冊になる。欧米では気軽に、さまざまな形で読書会が行われているせいか、読書会の体験記は無数に出ているが、「刑務所」で行われているのは初めて読んだ。 「会」とついていると身構えてしまうかもしれないが、親子で課題を決めて集まって語り合うのもいわば読書会だし、気の知れた友人たちと月に1回ぐらい集まってについて語り合うのも読書会だ。各地でそうした「ブッククラブ」がある状況が羨ましいなと思って僕も読書会を自分で運営していた時期が

    囚人だって本を読む──『プリズン・ブック・クラブ コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』 - 基本読書