本が読みたくても読む時間がない、「積読」が増えていく一方という人は少なくない。 この夏の読書界隈で... 本が読みたくても読む時間がない、「積読」が増えていく一方という人は少なくない。 この夏の読書界隈ではガルシア=マルケスの代表作『百年の孤独』が話題だが、「アウレリャノ」という名前の人物が大量に登場するなど難解な作品とも言われ、積読必至と尻込みする人も多い。 芥川賞作家の高瀬隼子さんも、そうした読者のひとりだったという。誕生日に「かっこいいから」というだけで手に取ったが、アウレリャノが多すぎて、それから13年間も積読していた高瀬さん。それでも、いつか必ず読める時が来て、それは本が教えてくれるのだとか――。 文芸誌「新潮」(2024年8月号)の特集「『百年の孤独』と出会い直す」に、寄せた高瀬さんのエッセイを紹介する。 *** わたしがどうして小説を好きになったのか。かっこいいからだ。 本を読んでいる人がかっこいいし、そもそも本がかっこいい。ぎゅうぎゅうの電車の中でなんとか隙間を見つけて文庫本を
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