注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
多くの人は、心理学者EHエリクソンの「アイデンティティ」という言葉を誤解したまま使っている。 この... 多くの人は、心理学者EHエリクソンの「アイデンティティ」という言葉を誤解したまま使っている。 この誤解は、ユングの「コンプレックス」の場合とまったく同じだ。ユングの「コンプレックス」が、本来「心の複合性」であるのに、いつの間にか、複合性のひとつの要素に過ぎない「劣等意識」だけを取り出して、「コンプレックス=劣等感」となって、その言葉が勝手に一人歩きを始め流行語化してしまった。同じようにエリクソンの「アイデンティティ」も「自己同一性」と訳され、それが「主体性」と解され、更に単純化されて「本来の自分らしく生きること」などと、曲解されて流行語化してしまったのである。 エリクソンは、アイデンティティという言葉を細心の注意を払って使用している。彼はこのアイデンティティという言葉を厳密に定義づけて分かりやすく説明したことはない。簡単に定義をしてしまうと、あらぬ誤解を受けてしまうことを恐れたのであろう。
2017/04/23 リンク