※以下の文章は、「耳をすませば/資料集」(95年8月18日/高畑・宮崎作品研究所 編)に掲載されたものです... ※以下の文章は、「耳をすませば/資料集」(95年8月18日/高畑・宮崎作品研究所 編)に掲載されたものです。 冒頭お断りしておくが、著者は本作を「近藤喜文監督作品」とうたわれているにも関わらず「宮崎駿氏の作品」という観点で多くを述べている。よって、宮崎駿監督作品の系譜に照らした作家論としてのアプローチを試みている。その根拠は後述するが、読者の方々には、まずこの点をご了解頂きたい。 1,「耳をすませば」テーマ論 「ぽんぽこ」から「耳をすませば」へ 夜景ショットの《リレー》の意味するもの ワンカット目から、もうまいってしまった。多摩丘陵から一望した、新宿副都心のそびえる大東京の夜景。これはもう、そっくりそのままスタジオジブリの前作「平成狸合戦ぽんぽこ」のラストショットである。「ぽんぽこ」では、ゴルフ場で踊る狸たちからカメラを振って夜景を映し、これにクレジット・ロールをかぶせて映画は終わった。「
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