いったい三県調査から何が言えるのか¶三県調査では4365人の甲状腺検査を行い、ひとりの甲状腺癌が発見... いったい三県調査から何が言えるのか¶三県調査では4365人の甲状腺検査を行い、ひとりの甲状腺癌が発見されました。その事実から何が言えるのかを考えます。なお、僕は三県調査には倫理的問題があると考えていますが、ここではその問題は脇に置きます。 三県調査から確率を計算するのは筋が悪い¶三県調査で発見された癌は「ひとり」です。これから癌の自然発生率を計算するのはひどく筋の悪い考え方です。あまりにも統計誤差が大きくなりすぎるからですし、それをどうしたいのかもよくわからないからです。またこの先の計算を見ればわかるように、「ふたり発見される確率」や「三人発見される確率」も考えるべきなのですが、なにしろ三県調査は一度しか行われていないので、計算しようがありません。そこで、ここではその計算は行いません。 ふたつの仮説を考える¶子どもの甲状腺癌の自然発生率に関して、大きくふたつの仮説があります。ひとつは
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