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新内閣発足
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不動産価格高騰の根源にある 日本の住宅政策のひずみ 日本初の女性首相として、高市早苗氏の新政権がスタートした。アベノミクスの基本路線を継承するとされる積極財政に、市場の注目が集まっている。 確かに、積極財政の推進や低金利政策の維持は、経済全体にはプラスに働くという期待もあるだろう。だが、私たちの「住まい」という観点で見ればどうだろうか。これらの政策は総じて不動産価格を押し上げる圧力となるものであり、すでに高騰を続ける市場をさらに加速させる要因ともなりかねない。 一方で、新政権の政策以上に、目を向けるべき点がある。実は、この価格高騰の根源には、日本の住宅政策が長年抱えてきた「“ズレ”=ひずみ」が存在する、ということでもあるからだ。ひずみから見えてくる不動産市場の現状と、私たちが持つべき視点とは、一体どのようなものなのだろうか。 不動産価格の高騰は続く? 新政権の経済政策がもたらす影響 まずは
三田紀房の受験マンガ『ドラゴン桜2』を題材に、現役東大生(文科二類)の土田淳真が教育と受験の今を読み解く連載「ドラゴン桜2で学ぶホンネの教育論」。第99回は、教育における「機会の均等」について考える。 現状の「女子枠」に欠けている視点 龍山高校の改革を巡って、東大合格請負人・桜木建二は理事長代行・龍野久美子と対立していた。アメリカ型の入試がいいという龍野に対して、桜木は「教育で最も大事なことは機会の均等!」と訴える。 教育の持つ機会均等性は、教育基本法にしっかりと明記されている基本中の基本だ。近年たびたび話題になるのが女子枠の設置である。特に理系学部において、男女の進学率・数の差を改善するために、入試に女子専用の枠を設けるという制度である。 世間をにぎわせたのは京都大学や東京工業大学(現在の東京科学大学)が入試に女子枠を設置することを決めた2024年春ごろからだが、国立大学での日本初の事例
今年、開業140周年の山手線は11月1日、環状運転を開始してから100周年を迎えた。都心をぐるりと回る山手線は都民に欠かせない足であり、東京のシンボルとも言える。なぜ山手線は偉大なのか、山手線の「100年」ではなく環状運転を開始するまでの「40年」から読み解きたい。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也) 「環状線」と「環状運転」は別物? 混同されがちな鉄道の用語 まずは環状運転について整理しておこう。山手線は一般に「環状線」と認識されているため、環状線とは山手線のように環状運転を行う路線のことだと思われがちだ。しかし、環状運転を行う路線は環状線ではあるものの、逆に環状線であっても必ずしも環状運転を行っているとは限らない。 交通網は大きく、都心から郊外に伸びる「放射線」と、放射線を横につなぐ「環状線」に分類できる。東武、西武、京王、小田急、東急の私鉄各線と接続する山手線はもちろん環状線だ。JRで
「中間管理職の悩みが消えた」 「ハラスメントに配慮して働けるようになった」 そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4500社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「数字に強くなれる」「仕組みで解決できる」という思考法を授ける本シリーズは、さまざまな企業・業界・個人から圧倒的な支持を集めている。この連載では、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健) 「こいつ昇進させられないな…」と見送られる人 上司や人事から「能力はあるけれど、昇進は見送ろう」と判断されてしまう人には、ある共通点があります。 それは、「自分のことしか見えていない」という視野の狭さです。 成果だけを追い求める“プレイヤー思考”
あなたのビジネス経験は、地域経済を動かす「カタリスト(触媒)」として、あるいは産官学をつなぐ「プロデューサー」として、渇望されている(写真はイメージです) Photo:PIXTA 今放送中のNHK朝ドラ『ばけばけ』の主人公・小泉八雲は、異文化で得た知を次の社会に生かした先駆者でした。明治の招聘外国人たちは、現代でいう「サードキャリア」を実践し、日本の未来を変えた実務家教員です。あなたも、これまでの経験を教室で語り、学生の目が輝く瞬間を迎えるかもしれません。前回に続き、平尾清さんの著書『ビジネス経験を活かしきる「40代から大学教授」という最高の働き方』(青春出版社)から、あなたの実務経験が求められる大学教授という可能性についてご紹介します。 日本は今、「第二の維新」を迎えている 突然ですが、あなたは今の日本が、歴史的な大転換点にあることにお気づきでしょうか? 私は、現代が「明治維新」以来の、
忙しく働き、成果を重ねても、気づけば次の目標に背中を押され、心はいつも少し息切れしている。 走れば苦痛、止まれば退屈という往復は、私たちの毎日に思い当たる節のある運動だ。 ショーペンハウアーが見抜いたのは、満たしても満たしても次を欲しがる「意志」のせわしなさが、この往復を加速させているという事実である。 彼はそれと正面から戦うより、少し距離を取り、欲望の量そのものを軽くする術を勧める。 求めないとは、何も望まないことではなく、望みが自分を引きずらないところまで整えることだ。 私たちは他者との比較に使う物差しをいったん机に置き、いま必要なものと、ただ欲しいだけのものをゆっくり仕分けてみる。 期待の天井を少し低く設定し、「めったに傷つかない一日」という地味な幸運に、きちんと価値を見いだす。 さらに、結果と無関係な観照の時間――音楽を聴き、ページをめくり、空の色や湯気の立ちのぼりを静かに味わう―
困った社員を辞めさせたいが、強引に進めると訴訟リスクが心配だ──そんな経営者や人事担当者の悩みを次々と解決しているのが、弁護士の西脇健人氏だ。「円満退職請負人」として、法律知識を活かしながら、トラブルを避けて速やかに退職につなげる独自の手法を確立してきた同氏が、問題社員を合法的に退職へ導く具体的なノウハウを明かす。※本稿は、西脇健人『「円満退職請負人」が教える!全員が幸せになる「トラブルなし」で問題社員に1ヶ月で辞めてもらう方法』(翔泳社)の一部を抜粋・編集したものです。 辞めさせると決めたら 手順を淡々と踏んでいくだけ これは私が代理人として話し合いに参加する時の1つのパターンです。 話が尽きたら一旦ブレイクを入れます。ブレイクと言っても、ほんの1分程度ですが、一瞬だけ社長や人事部長の同席している決裁権者と方向性について確認します。 「予定通り、辞めてもらう方向でいいですか」と確認する意
ライター業の傍ら、スキマバイトでさまざまな職場で働いている筆者が仕事を通じて見えた悲喜こもごもをつづる本連載。今回はサウナで清掃の仕事をしてみた。想像以上に“キツかった”現場の実情とは?(ライター みやーんZZ) ヨレヨレの制服と貸し出しサンダル この職場、大丈夫かな…… 氷河期世代の40代おじさんである僕が去年、突如ハマったスキマバイト。今回はとあるサウナで清掃のバイトをした際の模様を紹介します。 ここ数年、結構なブームになっているサウナ。そんなサウナの清掃バイトを発見し、「裏側を見てみたい!」と興味本位で申し込んでみました。 とある繁華街にあるサウナ専門施設が今回の勤務先。お店の方に声をかけて事務所へ行き、更衣室で制服に着替えます。 ポロシャツとズボンを貸していただいたのですが、これが結構ヨレヨレでいきなりゲンナリ……。「いつクリーニングしたんだろう?」と思いながらも仕方なく着替えます
秋田で自衛隊派遣も検討されるなど、過去最悪ペースで増加する「クマ被害」。人間を恐れず人里を襲う「アーバンベア」の恐怖が日本中を覆っています。なぜクマはこれほど凶暴化し、被害が増え続けるのか?「クマは全て駆除すべき」という議論が高まる中、「本当の原因は別にある」と筆者は指摘します。クマを人里に追いやっている“ある動物”の存在とは。犠牲者を減らす、驚きの解決策に迫ります。(ノンフィクションライター 窪田順生) 「人間vsクマ」の戦いは 新たなステージへ いよいよ「怪獣退治」のようなムードになってきた。 秋田県内でのクマによる人身被害が50人を超えたことを受けて、鈴木健太県知事が自衛隊派遣を要請したところ、小泉進次郎防衛大臣が派遣の方向で調整をしているというのだ。 要請内容としては、主にワナの設置や見回りなどの「後方支援」。「そりゃそうだろ、自衛隊の仕事はあくまで国防であって、クマの駆除なんてや
「中間管理職の悩みが消えた」 「ハラスメントに配慮して働けるようになった」 そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4500社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「数字に強くなれる」「仕組みで解決できる」という思考法を授ける本シリーズは、さまざまな企業・業界・個人から圧倒的な支持を集めている。この連載では、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健) 一見、和やかに見える会議。 発言も多く、参加者もそれなりに満足している。 しかしその裏で、組織の屋台骨が静かに腐っていくことがあります。 その兆候は、会議で交わされる「なんとなく」「その場の雰囲気で」という曖昧な判断に表れます。 判断があいまいに
自分に合った難易度で学んでいるか? 多くの人が学習でつまずく原因のひとつは、教材の難易度が自分のレベルに合っていないことだ。 「勉強を頑張っているのに成果が出ない人」は、教材選びを間違っていることが多い。 簡単すぎれば退屈で集中できないし、難しすぎれば挫折してしまう。学びの停滞は、この「難しさのズレ」から生まれることが多い。 本書では、効果的な学習には「挑戦的だが達成可能な課題」を設定することが大切だと説いている。 これは心理学で「フロー理論」と呼ばれる考え方にも通じる。フロー状態とは、ゲームに夢中になって気がつけば何時間も経っているような没頭状態のことだ。 フィードバックには、シグナル(活用できる有益な情報)とノイズが存在する。ノイズはランダムな要因によって発生するため、過剰に反応しないようにする必要がある。たとえば文章力を向上させるために、記事を書いてオンライン上で公開しているとしよう
AIが「使えるかどうか」は、人間側の「使い方」で決まります。 そう語るのは、グーグル、マイクロソフト、NTTドコモ、富士通、KDDIなどを含む600社以上、のべ2万人以上に思考・発想の研修をしてきた石井力重氏だ。そのノウハウをAIで誰でも実践できる方法をまとめた書籍『AIを使って考えるための全技術』が発売。全680ページ、2700円のいわゆる“鈍器本”ながら、「AIと、こうやって対話すればいいのか!」「値段の100倍の価値はある!」との声もあり話題になっている。思考・発想のベストセラー『考具』著者の加藤昌治氏も全面監修として協力し、「これを使えば誰でも“考える”ことの天才になれる」と太鼓判を押した同書から、AIの便利な使い方を紹介しよう。 AIを「頭を使う作業」に使う AIを仕事に活用できるシーンは多々ありますが、業務の効率化や自動化だけに使うのは少々もったいない。新しいアイデアを考えると
「米国の著名大学を卒業したはずなのに、英語の受け答えができない、英語のレポートが書けない」……昨年、香港のトップ大学で、次々とニセ学歴問題が発覚した。被害を受けた大学は一つではなく、世界ランキング上位の複数の名門大学が震撼し、有罪判決も出る事態になっている。そして、この問題は日本とも無関係ではない。ニセ学歴が発見されて処分を受けたのは、中国出身学生ばかりだったからだ。どうやら背景には組織的エージェントが暗躍しているらしい。(フリーランスライター ふるまいよしこ) 今年の入学申請書類からも、虚偽書類の申請を数百件発見 10月中旬、香港のトップ大学の一つ、香港中文大学が、9月から始まった新学期に新たに900人余りの非香港出身学生を受け入れたことを明らかにした。しかし、それと同時に、各地から寄せられた入学申請書類から、虚偽と思われる学歴書類を数百件発見したと発表した。 これを受けて香港メディアが
HP、キヤノンに続く世界のプリンターメーカートップ3の一角として、長年オフィスや家庭にブランドを浸透させてきたセイコーエプソン。同社をはじめとして、プリンターメーカーを長年支えてきたのは、「本体を安く、消耗品の(カートリッジ)インクで儲ける」という、ジレット(カミソリ製品のブランド)が導入したいわゆる「替え刃モデル」です。 しかし、2010年代に入り、エプソンはこの黄金律ともいえる成功モデルを自らの手で破壊し、従来の数倍~10倍印刷できる大容量インクタンクモデルへと舵を切りました。今回は、クレイトン・クリステンセンが提唱した「イノベーションのジレンマ」というレンズを通してエプソンの舵取りを分析します。(グロービスAI経営教育研究所所長/グロービス経営大学院教員 鈴木健一) プリンタービジネスの黄金期を支えた 「替え刃モデル」とは? エプソンをはじめとするプリンターメーカーが採用してきたビジ
まずは「自分観察」から始めてみませんか? 「自分に合う方法」を見つける第一歩は、自分を客観的に知ることから始まります。大げさな記録は必要ありません。「今日は5分だけ机に向かえた」「参考書を1ページだけ開いた」など、手帳やスマホのメモに一行だけ残してみましょう。 うまくいった日だけでなく、「今日は何もできなかった」という日も正直に記録するのがポイントです。この小さなデータの蓄積が、自分の勝ちパターンや、つまずきやすいポイントを教えてくれる最高のコンサルタントになります。 小さなご褒美で「やる気」を育てる 行動のハードルを下げる工夫と合わせて、ぜひ「小さなご褒美」を用意してみてください。「バス停まで行けたら、好きなチョコレートを一つ食べる」「参考書を10分読んだら、お気に入りの曲を1曲聴く」といった、本当にささやかなご褒美で十分です。 この「行動とご褒美のセット」が、脳に「これは楽しいことだ」
国内の通信社として最大規模の共同通信と双璧を成す時事通信の収支状況が、悪化の一途だ。2025年3月期は10億円超の赤字を計上し、今期は頼みの綱だった電通からの中間配当が無配となったため、さらなる赤字が見込まれる。依願退職者の増加は止まらず、今期はついに役員らの報酬カットに踏み込んだ。社員からは「もうこの会社にはいられない」との悲鳴も。ダイヤモンド編集部が入手した内部資料から、暗雲立ち込める同社の内情に迫る。(ダイヤモンド編集部 猪股修平) 「命綱」の電通中間配当はなし 時事通信社内で相次ぐ異常事態 8月下旬、時事通信は社員向けに「中計2027」を公表した。 サブタイトルは「再生への最終ステップ」。2025年度から27年度までの3年計画をまとめたもので、主に経常黒字の安定的確保と経営基盤の再構築について示している。同社の労働組合ニュースによると「(会社側の)項目の精査に時間がかかり、想定より
スマホ、ネット、SNS……気が散るものだらけの世界で「本当にやりたいこと」を実現するには? タスクからタスクへと次々と飛び回っては結局何もできない毎日をやめて、「一度に1つの作業」を徹底する「一点集中」の世界へ。18言語で話題の世界的ロングセラーの新装版『一点集中術━━限られた時間で次々とやりたいことを実現できる』。その刊行を記念して、訳者の栗木さつき氏に話をうかがった。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局) ポモドーロ・テクニックで集中する ――栗木さんは、集中するために使っているテクニックは何かありますか。 栗木さつき氏(以下、栗木):特別なテクニックは使っていませんが、本書にもあったとおり、休憩と作業の切り替えは意識しています。三浦さん(編集)はいかがですか? ――私は、本当に追い込まれたときはスマホのアプリを使って、「ポモドーロ・テクニック」を実践しています。「25分集中したら5分休む
2009年に岐阜県乗鞍岳の畳平駐車場で発生した、ツキノワグマによる襲撃事件。襲われている人を助けようとした人が次々と襲われ、結果10人が重軽傷を負った。駐車場からバスターミナルに飛び込んできたクマを、売店に閉じ込めるのに成功させた「身近にある器具」とは?※本稿は羽根田 治『人を襲うクマ』(山と溪谷社)の一部を抜粋・編集したものです。 観光地に 突如現われたクマ 今でもときどき夢を見ることがある。真っ黒い大きなものが、大きな口を開けて襲いかかってくる夢だ。恐怖で飛び起きると、全身が汗でびっしょりと濡れている。あのときの光景はくっきりと脳裏に焼き付き、決して消えることはない。 石井恒夫(66歳)が50~70代の友人16人と乗鞍高原へ遊びにいったのは、2009(平成21)年9月のことである。石井らは会社のワゴン車を借りて18日の晩に横浜を出発、諏訪SAで休憩をとり、翌19日に畳平へと向かった。
限界に差し掛かる ロシアの「戦費」拡大 9月29日、ロシア政府は2026年の予算法案を議会に提出した。この予算案では、来年の国防費を今年の予算より減額して計上した。 2022年2月のロシアのウクライナ侵攻からロシアは、多額の予算を、際限なく戦争に費やしてきた。連邦政府の国防費は、毎年拡大しGDP比では、過去20年間で最大規模にまで膨らんでいる。 国防費の予算が、前年より減少して計上されるのは、ウクライナ戦争開始後初めてである。ウクライナ戦争を継続するための「戦費」の拡大が限界となったことが間接的に示唆された。 財政赤字の拡大で 「国民負担」にかじ ロシア財政の変調は、これ以外の面でも見られる。その一つが、財政赤字の拡大である。今年の財政赤字は、政府の想定以上に悪化している。6月に政府は2025年通年の財政赤字見通しを当初計画の1.2兆ルーブル(GDP比0.5%)から3.8兆ルーブル(GDP
平均年収は900万円超 1位となった鉄道会社は 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い鉄道会社ランキング2024」を作成した。対象期間は、2023年5月期~24年4月期。 早速、ランキングを確認していこう。 1位になったのは、相鉄ホールディングス。平均年収は901.4万円で、唯一900万円台となった。前年度の平均年収(848.5万円)から一気に52.9万円の大幅増となった。 同社は神奈川県にある相模鉄道などを傘下に持つ持ち株会社だ。単体従業員数は78人、平均年齢は49.6歳となっている。 相鉄グループは、鉄道やバスなどの運輸事業のほか、スーパーマーケットなどを運営する流通事業や、ホテル事業、不動産事業を手掛けている。グループ全体の従業員数は1万人を超える。 相鉄・東急直通線における輸送人員の増加や、新型コロナの収束によるホテル需要の回復などもあり
11月上旬、いよいよトライアルホールディングスが開発した新たなコンビニ業態である「トライアルGO」が東京でオープンする。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンのコンビニ3強は、ローコストオペレーションに裏打ちされた価格競争力を武器とする、新たな競合と戦うことになる。都内の新店舗は、どのような特徴を持っているのか。特集『揺らぐコンビニ3強 トライアルGOの衝撃』#6では、判明した二大“省人化”策を明らかにする。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男) 「トライアルGO」都内新店舗の中身とは? 弁当・総菜類は300円台で若年層に強い 福岡県発祥で、ディスカウントストア「スーパーセンタートライアル」などを展開するトライアルホールディングス(HD)。2025年7月に大手総合スーパーの西友を買収するなど、急成長中の小売企業だ。 そのトライアルHDが22年から実験的に出店してきた新たなコンビニ
連載『スタートアップ最前線』ではこれまで、未上場の急成長スタートアップ、ダイニーにおける違法性の高い退職勧奨の実態を報じてきた。だが、同様の問題は上場企業でも起きている。創業からわずか7年で上場し、DX・AI支援で高成長を続けるジーニーだ。同社は対象者の業務を取り上げた上で虚偽の整理解雇通知を示唆し、法的に会社側が勝てば経歴に傷が付くと告げて自主退職を迫るなど、違法性の高い退職勧奨を敢行していたことが分かった。本稿では、独自に入手した人事部トップと社員との面談記録を基に、その違法性を明らかにする。また、この点について質問書を送付したところ、工藤智昭社長自らが取材に応じ、反省の弁と今後の対応策を語った。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴) プライム市場上場を目指すジーニー “退職強要疑惑”で社長自ら取材を申し出 本連載では、ダイニーにおける違法性の高い退職勧奨の実態を報じてきた。 同社で退職勧奨
株式投資を始めると、どこの企業を選べばのか日々のチャートやニュースのチェックに忙しくなるだろう。しかし、英国の歴史ある投資会社がサイバーエージェントに投資しつづけてきたワケを知ると、別の視点で企業を見つめることも大事だとわかる。(イトモス研究所所長 小倉健一) なぜ英国の歴史的な投資会社はサイバーエージェントに投資するのか 今、どの株を買えばもうかるのか?――。 株式投資の世界に足を踏み入れた誰もが、このシンプルで切実な疑問を胸に抱く。多くの人々は、答えを日々の株価チャートの波形や、目まぐるしく流れる経済ニュースの中に探し求めるだろう。 しかし、その答えが、全く異なる次元に存在するとしたら、どうだろうか。 スコットランドの古都エディンバラに本拠を構える、100年以上の歴史を持つ百戦錬磨の英国の投資会社・ベイリー・ギフォード(ベイリー社)。そして、東京・渋谷から新しい文化の渦を巻き起こす日本
1997年にデビューし、四半世紀にわたり「ミニ新幹線」を支えてきた「E3系」が、ついに年内で引退を迎える。秋田新幹線から始まり、山形新幹線に引き継がれたこの車両は、小さな車体に最新技術を詰め込んだ名車として親しまれてきた。JR東日本は「つばさ、つなぐ。」プロジェクトを展開し、最後の走りを多彩なイベントで盛り上げている。時代を駆け抜けたE3系、その足跡をたどる。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也) 年内に引退する 山形新幹線の「E3系」車両 山形新幹線の「E3系」車両が年内に引退する。JR東日本は5月から「つばさ、つなぐ。」プロジェクトを開始し、ラストランに向けてイベント列車の運行やオリジナルグッズの販売で盛り上げている。 「E3系」は1997年3月、秋田新幹線の開業にあわせて「こまち」としてデビューした。山形新幹線は1999年12月の新庄延伸開業に伴う増備車両として登場。2008年から「40
AIが「使えるかどうか」は、人間側の「使い方」で決まります。 そう語るのは、グーグル、マイクロソフト、NTTドコモ、富士通、KDDIなどを含む600社以上、のべ2万人以上に思考・発想の研修をしてきた石井力重氏だ。そのノウハウをAIで誰でも実践できる方法をまとめた書籍『AIを使って考えるための全技術』が発売。全680ページ、2700円のいわゆる“鈍器本”ながら、「AIと、こうやって対話すればいいのか!」「値段の100倍の価値はある!」との声もあり話題になっている。思考・発想のベストセラー『考具』著者の加藤昌治氏も全面監修として協力し、「これを使えば誰でも“考える”ことの天才になれる」と太鼓判を押した同書から、AIの便利な使い方を紹介しよう。 AIを使って“様々な切り口”で発想する「聞き方」 AIを仕事に活用できるシーンは多々ありますが、業務の効率化や自動化だけに使うのは少々もったいない。新し
米株価高騰、冷めやらぬAIへの熱狂 S&P500上昇幅の約7割はMAG7 米国株式市場は、10月20日のニューヨーク市場で、ダウ平均株価(30種)の終値が4万6706.58ドルと、3日に記録した過去最高値(4万6758.28ドル)に迫るなど活況が続く。 株価をけん引するのが、AIブームだ。9月には米半導体大手エヌビディアがChatGPTを提供するOpenAIに対して、データセンターなどのAIインフラ整備を目的に最大1000億ドル(約15兆円)の投資を発表した。高収益を背景にマグニフィセント7(MAG7:アルファベット、アマゾン、マイクロソフト、アップル、メタ、テスラ、エヌビディア)と呼ばれる巨大テック企業によって、ここ2年ほどで大規模なAI投資が盛んに行われている。 市場ではテック銘柄を中心に株価が高騰している。9月末時点でマグニフィセント7の株価は年初来19%上昇し、代表的な株式指数であ
これはもしかして……ゴルゴ13に狙われるかも? そんな妄想も湧いてきます。 使わずに持っていてもしょうがない。特許のマネタイズ方法は3つです。 1.自分で実施(他社については差止めし、自分でソフトウェアを販売)し、収入を得る 2.ライセンス(使用権)を他者に許諾することで収入を得る 3.特許を売却する 今回はどの方法でマネタイズすべきでしょうか?シミュレーションしてみました。 自社で実施した場合 どうなるか? 自社で開発したアプリをiPhoneやAndroidで使えるようにアプリストアに載せて、他社には使わせないように差止めします。どうでしょうか。 デフォルトの文字入力(5タッチ)よりも速く打てる!と雑誌などで取り上げられれば、ダウンロードしてくれる人もいるとは思いますが、やはり、最初からインストールされていないと、デファクト・スタンダードになることはできないでしょう。 また、差止めについ
もしかしたら、僕がプレゼンした相手が、自分で発明したかのように社内プレゼンしたのかもしれません。そこは闇の中です。ただ実際問題、大企業にプレゼンしたらその後音沙汰がなく、気づいたら勝手に使われていた、ということはよくあります。 もちろん、僕のプレゼンと関係なく、社内の人がたまたま同じことを思いついた、という可能性もゼロではありません。仮にたまたま別の人が思いついていたとしても、僕が先に特許を出願したからこそ、特許を取得できたわけです。これを先願主義(注1)といいます。 このとき、僕にとって良かったのは、iPhoneの日本上陸時、僕の特許出願は未公開であったことでした。 特許出願は、出願から1年半後に特許庁により公開(注2)されることになっており、それまでは特許出願されていることがわかりません。つまり、僕の出願は期せずして「サブマリン特許(注3)」となっており、Appleもソフトバンクも、こ
「フリック入力」を考案して特許を取得し、その特許をMicrosoftに売却。そのおかげで「人生100回分」稼いだ著者が、発明から特許取得、マネタイズに至るまでの生々しい裏話を大公開。Apple、Google、Microsoft、ソフトバンク、ドコモとの驚きの攻防戦を語る。※本稿は、小川コータ『発明で食っていく方法、全部書いた。(フリック入力をマイクロソフトに売却して人生100回分稼いだ発明家が明かす、発想法からマネタイズまで)』(家の光協会)の一部を抜粋・編集したものです。 ドコモとソフトバンクへ 売り込んでみたものの… iPhoneがアメリカで発売され、いずれ日本でも発売されるだろうという2008年2月頃、日本版のiPhoneにはぜひフリック入力を採用してほしいと思い、僕は、東京工業大学の社会人学生のツテをフルに活かし、友人の友人をたどって、ドコモとソフトバンクの開発部門の社員の方を紹介
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