曹操の宗教と思想 本ページは、新人物往来社編集部の許可を得て、『月刊歴史読本』2000年2月号、(... 曹操の宗教と思想 本ページは、新人物往来社編集部の許可を得て、『月刊歴史読本』2000年2月号、(平成12年2月出版)から転載するものである。 始めに 1、宗教への對應 2、思想の振幅 終わりに 始めに 己の野望を天子の擁立と言う錦の御旗に包み、武力と策略で疾風怒濤の如く後漢末を駆け抜け曹操は、政治家にして武人且つ詩人でもあるが、決して宗教家でもなければ思想家でもない。彼の一連の言動の端々に、彼自身の政治的欲望や野心の影は色濃く見えても、宗教や思想に関しては、全くと言って好いほど現れてこない。このことは、宗教や思想が持つ社会的価値観が、結果的に彼の政治的動静に影響を与えることは有っても、彼自身の普段の行動を意識的に規制するものではなかったことを示している。要は、彼の政治的権力確立の過程で、宗教的なもの思想的なものを、それぞれ如何に利用して来たか、と言うことであり、政治的野心家の曹操
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