「高等魔術の教理と祭儀」 近代魔術の父ともいうべきエリファス・レヴィの代表的著書がこれである。 早... 「高等魔術の教理と祭儀」 近代魔術の父ともいうべきエリファス・レヴィの代表的著書がこれである。 早くもA・E・ウエイトによって英訳され、英語圏の魔術師達にも多大なる影響を及ぼした。 また、シャルル・ボードレール、ヴィリエ・ド・リラダン、マラルメ、ランボー、アンドレ・ブルトン、ジョルジュ・バタイユなどの多くの文豪にも影響を与え、インスピレーションの源泉となった書物。 (私はフランス語の原文を読んだことはないが、)しばしば彼の文章は、独特のもったいぶった遠まわしな表現と評される。 これは、魔術の古典の大仰な文体をそのまま踏襲した結果であろう。この辺りの事情が分からないと、レヴィをコケ脅しの山師である、と誤解してしまうことになるかもしれない。例えば、魔術に対して強い悪意を持った書に「エピソード 魔法の歴史」(教養文庫)があるが、この本の著者は、レヴィを「誇大妄想に取り付かれた男」と決め付けている
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