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V 各裁判の事案と意義 １ 朝日訴訟（生活保護裁判「第一の波｣) 【事案の内容】 岡山の結核療養所に... V 各裁判の事案と意義 １ 朝日訴訟（生活保護裁判「第一の波｣) 【事案の内容】 岡山の結核療養所に入院していた朝日茂さんが、当時の生活保護基準では、憲法で保障された健康で文化的な最低限度の生活が維持できないとして、1957年（昭和32年）に厚生大臣（現厚生労働大臣。以下も同じ。）の定めた生活保護基準が憲法25条に違反していると主張して、厚生大臣の裁決の取消しを求めて提訴した裁判。 この裁判は、一審で朝日さん側が勝訴した〔東京地判1960年（昭和35年）10月19日、行例集11巻10号2921頁〕。その理由として裁判所は、生活保護法（以下「法」という。）が保障している最低生活の内容と程度について、「国民に『人間に値する生存』あるいは『人間としての生活』といいうるものを可能ならしめるような程度のものでなければならない」と指摘している。また、「健康で文化的な生活水準」については、「それ自体各
2013/01/05 リンク