株式会社帝国データバンクは、人手不足による倒産のうち「従業員の退職を要因とした人手不足(従業員退職型)」の倒産発生状況について調査・分析を行い、結果を発表した。その内容を一部抜粋して紹介する。 従業員の「転退職」で倒産、2024年は87件。過去最多に 人手不足が深刻となるなかで、従業員を自社につなぎとめることができずに経営破たんするケースが急増している。2024年に判明した人手不足倒産342件のうち、従業員や経営幹部などの退職が直接・間接的に起因した「従業員退職型」の人手不足倒産は87件判明した。前年(67件)から20件・約3割増加したほか、多くの産業で人手不足感がピークに達した2019年(71件)を大幅に上回り、集計可能な2013年以降で最多を更新した。 画像:株式会社帝国データバンク 2025年3月9日 プレスリリースより引用 「賃上げ」できない中小企業の淘汰、2025年に加速する可能