自民党の高市早苗氏が首相に選ばれた10月21日の首相指名選挙では、「野党系無所属」を掲げてきた中村勇太(はやと)衆院議員=茨城7区=が高市氏に投票するサプライズがあった。前回の首相指名の際は立憲民主党の野田佳彦代表の名前を書いていただけに、野党支持層には波紋も呼んだ。 中村氏はその翌日、自らSNSに投稿したショート動画で「選挙制度改革を具体的に一歩でも前に進めるため」と説明。だが、これでは何だかよく分からない。臨時国会の開会式があった24日、国会内で中村氏を直撃すると、今回の政治判断の真意を詳しく語ってくれた。(宮尾幹成) 〈10月21日の首相指名選挙で、衆院では高市早苗氏が1回目の投票で237票を得て過半数(233)に達した。与党の自民党(会派離脱中の額賀福志郎議長を含め197票)と日本維新の会(35票)だけでは足りなかったが、中村氏ら無所属議員5人の協力もあってクリアした。参院でも決選