ポチタ
ぽちた
子犬のように可愛らしい見た目だが、頭部から鼻先まではチェンソーの刃、尻尾はスターターロープになっているのが特徴。背中(肩?)とお尻からはグリップが生えている。このチェンソーは実際に使用することができ、作中では木を切るための工具や武器として活用されている。チェンソーとして使用する際には尻尾のスターターロープを引っ張る必要がある。
鼻先のチェーンソーはある程度伸縮し長さの調整ができるらしい。
デンジとの出会い
瀕死状態だった時に幼いデンジと出会い、「悪魔は血を飲めば傷が治る」と知っていた彼から血を与えられる。同時に「ポチタを助ける代わりにポチタもデンジを助ける」契約を交わし、行動を共にするようになる。
普段は「ワン」としか鳴かないが、悪魔退治ではデンジの武器に、木材伐採のアルバイトなどの場面ではチェンソーとして活躍している。
天涯孤独で生活に困窮していたデンジにとって唯一の友達であり、心の支えでもあったようだ。
デンジとの融合
ある日、「ゾンビの悪魔」に操られたヤクザ達によって、デンジと共にバラバラにされて殺害される。しかしポチタは流れるデンジの血を飲んだことで再び目覚め、あることを思い出す。
「俺が死んだらお前に俺の体をやるから、普通の生き方をして、普通に死んでほしい。俺の夢を叶えてくれ」
生前のデンジの言葉を思い出したポチタは、デンジと一体化することで彼を生き返らせる。バラバラの彼の体をつなぎ、借金返済のために売り払っていた臓器も再生させ、デンジと新たに契約を結んだ。
「私は……デンジの夢の話を聞くのが好きだった」
「…これは契約だ」
「私の心臓をやる かわりに……」
「デンジの夢を私に見せてくれ」
デンジが息を吹き返した時にはポチタの姿はなく、デンジの胸から伸びたポチタの尻尾(スターターグリップ)があるだけだった。その後はデンジの体の中で生き続けているようで、夢の中から彼に語り掛けるようになる。
だが、姿を現さずに廃墟の中のような場所で紙が貼られた扉の向こうから「絶対に開けちゃダメだ」とデンジに伝えるなど、以前とは異なる様子を見せる。
第1話ではゾンビの悪魔に「雑魚悪魔」扱いされていたポチタ。しかしデンジとの契約時には理知的に話しており、その他にも多くの悪魔や世界各国に心臓を狙われるなど、様々な謎を残している。
- 単行本では、おまけ要素として各話の印象的な場面(多くはデンジ)を真似したポチタが描かれている。
- しかし、物語の性質上グロテスクなシーンも多いため、描き下ろしのポチタが悲惨な目に遭うことも珍しくない。
- ちなみに、当初は担当編集の林士平氏に「そんなに毎回ポチタを描けるのか」と反対されていたとのことだが、作者の藤本タツキの意向で毎回おまけのポチタが描き下ろされることが決定したという。
あるシーンについて
ネットミームとなっているチェンソーマンの「うーん…じゃやっぱ殺すしかねーな」というセリフ。
デンジは先の公安対魔特異5課との戦いがきっかけで自身とポチタを分離出来ることに気付いており、それによってそれぞれが別々で行動してマキマを欺く作戦を立てた。
つまり、このセリフはデンジではなく、ポチタがマキマに対して言っている説がある。
その裏付けとして、
- 墓の上に座っている姿と腕
- デンジが魔人化したチェンソーマンの腕はゴツくなく(素体のデンジの腕が細い為)素肌だが、この時は鎧のような外殻に覆われている。この時点で分離していた可能性が高い。
- 戦い方
- 5課との戦闘において、チェーンで地面を抉って投げ飛ばしたり、チェーンを巻き上げて移動したりと器用な戦い方をしている。特にチェーンを利用して移動するのはビームが語っていた以前のチェンソーマン(デンジよりも前のチェンソーマン)の戦い方と一致する。
- クソ映画の有無
- マキマがクソ映画を嫌がっていることをデンジは知っているのに、あえて言うのはポチタからすれば、その存在はデンジにとって必要だと認識してるから。
- 殺すという言葉
- デンジはよく言っているものの、後のシーンでマキマと心中を図ろうとした思いを独り言として呟いている為、殺そうとしたのはデンジのことを理解していないと判断したポチタのほうである。
更に単行本では各話の間にポチタの様子が描かれるのだが、墓の上に座っている姿やチェンソーマンの様子などがリンクしている。
以上のことから、このシーンのチェンソーマンはデンジではなくポチタであるとされている。
私たちの見ていた夢は叶ったね
じゃあ、デンジ……
次に見る夢は?
そうして無邪気に語りかけるポチタは悪意はなかったとしてもデンジを無意識に追い込んでいるかのような節を感じさせた。
しかし、デンジを見限った訳ではなく、デンジがナユタの死によって生きる気力を失った際には再びチェンソーマンとなり、デンジのトラウマに関連する概念(雪や苦味)などの概念を司る悪魔をひたすら喰らい続けるが、老いの悪魔によって精神世界に閉じ込められたデンジは己の呪われた人生に苦悩しながらもポチタの真意に気づく。
それはポチタが悪魔を喰ったのはデンジに辛い記憶を忘れさせるためではなく、一度チェンソーマンとして喰った悪魔をデンジに吐かせることで、辛い記憶と同時に楽しい記憶を思い出させて、
デンジに再び生きる気力を取り戻させるためだった。
そして、デンジはこれからどんなに酷い目にあってもその度に新しい楽しみを見つけて生きるという決意を抱き再び生きる気力を取り戻すのだった。
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