花咲つぼみ
はなさきつぼみ
CV:水樹奈々
「ハートキャッチプリキュア!」の主人公であり、プリキュアシリーズの5代目の主人公でもある。キュアブロッサムに変身する。パートナーの妖精はシプレ。
私立明堂学園中等部2年生。
第1話冒頭にて鎌倉から希望ヶ花市に引っ越してきた転校生。この転校を機会に内気な自分を変えようと決意する。
自宅は「フラワーSHOP HANASAKI」という花屋。
「つぼみ」という名前は、花の蕾を見た母のみずきに「将来美しい花を咲かせ、皆に幸せを運ぶように」という願いをこめられて付けられた。
基本的につぼみと同学年である来海えりかを軸にして物語が展開されていく。
えりかと共にファッション部に所属し、部活動に関連する話も多い。
積極的キャラクターに割り当てられることが多いピンクチームのプリキュアだが、つぼみは従来のそれとは真逆な個性を意図的に与えられている。
性格は気弱且つ自己主張が苦手で引っ込み思案な上に、極度の運動音痴。加えて高所恐怖症。ピンクチームの多数が持ち合わせる潜在的なリーダーシップには欠けるものの、守りたいものに対する意思は強く、それが突破口になることもある。
とは言えとても心優しいため、悩みを抱えていたり困っている人を放っておけず、おせっかいに出る、苦しみ・悩みを抱えている人に大胆にアプローチすることがある、感受性の高さ故デザトリアンにされた人々の心に共感し砂漠の使徒に対して本気で怒ること等、細かい要素を拾っていくと、つぼみもまたピンクチームの気質を受け継いでいることがよくわかる。
その一方で、自分を昂ぶらせるようなスイッチが入ると信じられないほど積極的な行動をとる。そのときは普段とは逆にえりかの方がつぼみのストッパー役に回る羽目になるがそれでも止められないことも多い。ただし、その時は基本的に冷静になれていない暴走状態なので失敗することも多く、我に返った後にリスクを背負うこともしばしば。
この点も「表面的には明るく活発だが実はデリケートな点も隠し持っている」という従来のブラック家族像の裏返しというところだろう。
日常生活ではそういうスイッチが入ることはあまりないのだが、キュアブロッサムに変身すると気が大きくなるのか直情的な行動が増える傾向がある。
例えば変身シーンをよく見ると、背中合わせになって腕を組んでぐるぐる回るところでノリノリのつぼみと振り回されて慌てる表情のえりかを見ることができる。
低血圧なのか朝寝坊をしやすいようで、つぼみが寝坊して隣の家に住むえりかに起こされるということも度々ある。上記の通り運動音痴であるため、プリキュアに変身したての頃は何かとその力に振り回されてしまっていた。
植物学者になる夢を持っているだけあって、花がとても好き。珍しい花を見るためなら予定を曲げることすらあり、友達作りに積極的になれなかった幼少期は花が友達だったという。
おとなしい性格ということもあり、いつも敬語で話している。
ちなみに本作は主人公の彼女のセリフがそのままサブタイトルになっているため、『ハートキャッチプリキュア!』のサブタイトルはほぼ全てが敬語表記になっている。
感受性が高いため割と泣き虫。その心優しさ、相手が男子であっても分け隔てなく接する描写もある
つぼみ本人はかなりの面食いで、明堂院いつきを男子だと勘違いして一目惚れしたり、窮地を救ってくれた謎のイケメンさんにも密かに恋心を抱いていた。
が、両方共無残にも打ち砕かれ失恋に終わった(いつきは女子、イケメンさんの正体はアレだったため)。つぼみの両親も互いに一目惚れし出会って一ヶ月でスピード結婚を果たした過去を持っているため、惚れっぽい性分は両親譲りなのかもしれない。
しかし、いつきにはたまにときめくようなことがあり、異性への恋心とは違う別の憧れを抱いたような描写もある。一方で、鎌倉在住時代の幼馴染である中野みつるからの想いには全く気付いてはいない。
第1話冒頭で、祖母の花咲薫子が運営する植物園のある希望ヶ花市に家族と共に引越してきた。
同時期に、プリキュアの妖精達が先代プリキュアのキュアフラワーである薫子を頼って希望ヶ花に来ており、 偶然妖精達と出会ったつぼみは彼らを追う砂漠の使徒の攻撃に巻き込まれてしまう。
つぼみは以前からプリキュアの素質の証である「こころの大樹の前でキュアムーンライトが敗北する夢」を見ていたため、その場を切り抜けるために妖精達にプリキュアにされてしまう。
上記の通りシャイで引っ込み思案な自分が嫌いで、転校を機にそんな自分を変えたいと思っている。
それもあり、えりか達と共に人々の心を守りながら、新しい自分にチェンジするために日々努力していく。
植物の知識が豊富で、将来は植物学者になって砂漠を緑化したいと思っている。
そのため、デザトリアンを浄化した後、そのこころの花が持つ花言葉を解説する役割はほとんど彼女が受け持っている。
えりかとの出会い
転校初日からえりかにうざい絡まれ方&転校初日に出鼻を挫かれて初めは戸惑ったものの、デザトリアンにされたえりかの本音を聞いたことをきっかけに打ち解ける。
その後、えりかの誘いでファッション部に入部する。(園芸部と掛け持ち)
ちなみにつぼみの公式メインビジュアル(眼鏡無し+二本結び)は、変わりたいというつぼみの意を汲んだえりかの強引なプロデュースによるもの。一度は「外面が変わりたい訳ではない」と拒んだが、後に定着するに至る。
家が隣同士ということもあり、えりかといつも行動するようになった。
第4話まではえりかの足を引っ張ってばかりな自分に嫌気が差し、プリキュアをやめようとするも、えりかに励まされて気持ちを取り戻し、より絆が深まった。
成長
シャイで引っ込み思案な自分にコンプレックスを持っていたつぼみは、新しい自分にチェンジしようとしていた。
つぼみ同様に、仲間たちもそれぞれコンプレックスを持っていたが、デザトリアン化や様々なイベントを通じて自分のコンプレックスを克服していった。
しかし、つぼみだけは仲間達のように自らの内面を変えるような劇的な体験をしていなかった。
そのためなのか、第37話、第38話での過去の自分を映した影を受け入れる試練において、仲間たちは早々に突破することができたもののつぼみだけは随分と手間取ってしまった。
その性格故に、勇気を持てず自分を変えられないと影に執拗に責められ挫けそうになるつぼみだったが、大好きな仲間と出会い、その仲間のために頑張ることができ、少しずつ変わっていけたと実感したつぼみはこれからも変わっていけると確信。影を受け入れ試練を乗り越えた。
第38話のラストは、「わたしがわたしらしくいる為には、ちょっと臆病なわたしも必要なんです。だからわたしは、シャイで引っ込み思案なわたしも大好きです」というつぼみの言葉で締め括られている。
そして第47話では、これまでプリキュアとして人々の心に触れてきたことで、どんな人も心に悩み苦しみ悲しみを抱えながら光を求めて生きていることを学んでおり、大切な仲間、家族、友達がいる大好きな世界のためにみんなの心を必ず守ってみせること、史上最弱のプリキュアでもその気持ちは誰にも負けないことを言い切った。
最終決戦においては、憧れの対象だった月影ゆりを守り励ましし、戦う勇気を取り戻させたり、憎しみに飲まれたゆりを叱責しプリキュアとしての使命と決意を取り戻させるなど、ゆりを支えて並び立つまでになった。
この時の彼女の台詞は、こういう状況でなければ、目の前で肉親を殺されて悲嘆に暮れる人に向けるべきでない事を言っており、心を鬼にして非情かつ辛辣な言葉をゆりと自分に敢えて向ける事で、「憎悪」に身を任せて戦おうとする「甘さ」を断ち切ったと言える。(生意気なことを言ったと後につぼみは謝罪している)
そして最終回では、植物学者の夢に加えて宇宙飛行士になりたい夢を明かす。
そしてモノローグで、デューンとの戦いを追想しながら「できるなら、草も花も無い宇宙に少しでも花を咲かせたい。せめて、そうすれば……」と自身の胸中を綴るのだった。
父:花咲陽一
母:花咲みずき
祖母:花咲薫子
祖父:花咲空(故人)
妹:花咲ふたば(最終回で誕生)
父の陽一は植物学専攻の元大学教授で、現在でも講師を請われることもあり、母のみずきは有名な花の商社「レッドフローリアン」に勤務していた。
両親はつぼみの幼い頃から世界中を飛び回って家をしょっちゅう空けていたが、ある日引き返したところ長年の淋しさに耐えかねて泣いているつぼみの姿に遭遇。そして共に仕事を止め、家族が共にいられるよう花屋を開いた経緯がある。
妹のふたばは最終回にて誕生。桃キュア初の姉キュアとなった。
薫子とつぼみは『ハピネスチャージプリキュア!』でキュアフォーチュン&キュアテンダーのプリキュア姉妹が登場するまで、「血縁者がプリキュア」という唯一の存在だった。
つぼみ役の水樹奈々氏は、今作がプリキュアシリーズ初出演となる。
なお、『ハートキャッチ』のオーディション当時は来海えりか/キュアマリン役を受けていたというが、そのえりか/マリン役を射止めた水沢史絵氏は当時所属していた声優事務所の同僚にあたり(※水樹氏が2021年9月を以て事務所を退所したため)、本作での共演がきっかけで水沢氏と交友関係を築くようになった。ちなみに、その水沢氏がブロッサム役を受けていた事も有名なエピソードとして残っている。
なお、水樹氏は(「ハートキャッチ」の終了から丁度10年が経過した)『トロピカル〜ジュ!プリキュア』(2021年)の33話で10年ぶりのシリーズ出演を果たしており(※『ハピネスチャージプリキュア!』のプリキュア10周年おめでとうメッセージの出演も含めると7年ぶり)、同年公開の劇場版『トロピカル〜ジュ!』ではその年の主役チームとの共演を果たしている。
■ハピネスチャージプリキュア!第10話
- プリキュア10周年おめでとうメッセージでキュアブロッサムとして登場。
■ひろがるスカイ!プリキュア21話
- ヒロガリズムEDのダンスに、日替わりで登場する歴代プリキュアの14番手として上記の前々作「トロプリ」の第33話以来から2年も待たずに登場。なお、翌週の第22話から後期EDのDear_Shine_Skyに変わったため、彼女がヒロガリズムに登場した最後のプリキュア戦士となった。
映画
『オールスターズ』シリーズでは初登場から8作全てで声ありでの出演となっている。
■DX3
■NS2
- 妖精たちの歓声を受けて浮かれるマリンに苦笑する。
■NS3
- マアムに夢の中に閉じ込められる。植物学者となっていたが、雪が降る中でも枯れない向日葵を見て、現実ではないと気付く。
■映画トロピカル〜ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!
- 久々にハトプリ4人揃って登場。声つきでの登場は実にオールスターズメモリーズ以来3年ぶり、4人揃っての声付き変身バンクにいたってはなんとNewStage以来約9年ぶりとなる。
- シャロンに招かれる形で雪の王国シャンティアを訪れ、トロピカった感じの後輩達と交流。そして突如出現した雪の怪物相手に後輩達と共に戦うことになる。
- トロピカル〜ジュ!プリキュア以外のスター☆トゥインクルプリキュアのユニ(キュアコスモ)以降の14人と初共演。終盤で登場。ハトプリ勢では唯一の声付き。本作品では初めてえりか(マリン)に声が付かず、自身のみがオールスターズ映画8作品連続声付き登場となった。
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