2006_SQ372
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SDO(散乱円盤天体)に属する小惑星。内オールトの雲より来た可能性があることが示された初の天体である。
基本データ
| 分類 | 小惑星(ケンタウロス族・海王星横断小惑星・彗星?)・太陽系外縁天体(散乱円盤天体) |
|---|---|
| 小惑星番号 | 308933 |
| 平均直径 | 約110km |
| 表面積 | 約3.8×10⁴km² |
| 質量 | - |
| 平均密度 | - |
| 表面重力 | - |
| 公転周期 | 約22,500年 |
| 自転周期 | - |
| 自転軸傾斜角 | - |
| 近日点距離 | 約24.2AU |
| 遠日点距離 | 約2,061.8AU |
| 軌道長半径 | 約933.17AU |
| 軌道離心率 | 約0.974 |
| 軌道傾斜角 | 約19.44° |
| 大気圧 | なし |
| 平均表面温度 | - |
| 衛星数 | 0 |
SDO(散乱円盤天体)に属する小惑星。セドナや2012 DR30同様、極端な楕円軌道を描いて公転している。
2006 SQ372は、超新星探査を目的としたSSDS(スローン・デジタル・スカイ・サーベイ)の一環として、2006年(平成18年)9月27日 - 10月21日に掛けて撮影された画像から偶然発見され、2008年(平成20年)8月18日に発見が正式公表された。
2006 SQ372は、太陽周囲を1周するのに約22,500年掛かる。これは、準惑星・冥王星の公転周期(約248年)と比較しても格段に長く、TNOの中でも非常に珍しい。また、約0.97を超える、極めて高い軌道離心率を持っており、非常に細長い楕円軌道を描いている。この特異な軌道は、2006 SQ372が太陽系を球状に取囲むオールトの雲のさらに内側にある「内オールトの雲」から飛来した可能性を示唆しているとされる。
加えて、2006 SQ372の公転軌道は海王星付近を通過するため、海王星や天王星の重力の影響を強く受ける。そのため、シミュレーションによると、約2億年以内に軌道が大きく乱される可能性がある。これは、現在の軌道が長期的に安定している訳ではないことを示している。
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