CLAMP

女性四人組で活動する漫画家ユニット。

【clamp】とは『蝶番（ちょうつがい）』及び『お芋の山』という意味。

元々は同人作家として活動をしていたが、のちに創作集団としてプロデビューをする。

同人作家時代のCLAMPメンバーは、現在よりも所帯人数が多かった（秋山たまよ、聖りいざ（現：伊庭竹緒）他が在籍歴あり）のだが、諸般の事情により今の4人が残る。同人作品時代に出版していた作品には「PRIDE」などがある。この作品などには現在出版されている「CLAMP学園探偵団」の基礎ともなるCLAMP学園のストーリーなども描かれている。しかし、同人時代に出版されている為、現在は入手困難である。

アシスタントを一切置かないが、そもそも全員が特定分野のプロであるため、雇う必要もないというのが正直なところ。また作品のクオリティを保つために、あえて自分たちだけで作業をするというのも、アシスタントを雇わない（出版社に要求しない）理由だとか。

非常にプロ意識が強く、如何なる仕事であろうと、自分たちの理念に基づいてやりきる職人集団である。

ゆえに、安易なアニメ化や作品に対する独自解釈を無許可で公に晒す事を嫌う傾向も強く、そのクオリティの高い画力（キャラクター性）と脚本（ストーリー、構成）から各テレビ局から作品のアニメ化のオファーが絶えない一方で、テレビ局の企画担当と事を構えることも少なくはない。テレビ局やスポンサーの為の安易な妥協は有り得ないという事である。

あくまで「自分たちの作品をファンに喜んでもらえる形で提供したい」という立場にいるため、むしろファン思いな漫画家と言った方が良いだろう。

ちなみに株式会社 ARIKAの副社長、三原一郎氏はメンバーの一部と同じ大学のサークル仲間。使われなかったが、ARIKAが創業した際には、マスコットキャラのデザインを依頼されている。

実は『エンジェリックレイヤー』等に登場する「いっちゃん」こと三原一郎は彼がモデルである。また『CCさくら』の三原千春（アニメ版未登場）も彼の娘の名前が由来なのだとか。

2016年、マネジメント兼ライツ管理企業として『四月一日』（わたぬき）を設立し、作品のライツ管理を中心に事業を展開している。

※五十音順、()内は旧名。

• いがらし寒月（五十嵐さつき）：1969年2月8日生まれ、大阪府出身。
• 大川七瀬（大川緋芭）：1967年5月2日生まれ、京都府生まれの滋賀県出身。
• 猫井椿（猫井みっく）：1969年1月21日生まれ、京都府出身。
• もこな（もこなあぱぱ）：1968年6月16日生まれ、京都府出身。

• 同人サークルとして結成された当初は漫画に限らず、8ミリビデオでの映画撮影や洋服作り等を行う計画もあった。

• 本山一城作「スーパーマリオ ドンキーコング編」2巻では、「クランプ」という敵キャラが登場した際にファンキーコングが獅堂光、ディディーコングがモコナのコスプレをするというネタを披露している（マリオには「苦情が来るからやめろ～！」と突っ込まれている）。

• メンバー全員がジョジョラーであり、猫井は荒木飛呂彦と対談したことがある。加えて、ジョジョの同人誌に空条丞太というオリキャラを登場させたことでも有名。

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