グーグルは2025年7月8日(現地時間)、Gmailにおいて、日々増え続ける購読メールを効率的に管理するための新機能「Manage subscriptions(サブスクリプションの管理)」を発表した。お得な情報やニュースレターも、時間が経つと読まないまま受信トレイに溜まりがちになる。この新機能は、そうしたメールを一つの画面で整理し、不要なものの購読を手軽に解除できる仕組みを提供する。
送信頻度順に一覧表示、ワンクリックで購読解除
新機能「サブスクリプションの管理」へは、受信トレイ左上のナビゲーションバーからアクセスできる。この画面では、現在購読しているメールマガジンなどが、過去数週間の送信頻度が高い順に一覧で表示される。各送信者がどれだけのメールを送ってきたかが一目でわかるため、特に頻繁に届く不要なメールをすぐに見つけ出すことが可能だ。さらに、いずれかの送信者をクリックすると、その送信者から届いたメールが一覧表示され、ワンクリックで購読解除のリクエストを送信できる。
グーグルはこれまでも、迷惑メールやフィッシング、マルウェアの99.9%以上をブロックするフィルター機能や、送信者に対する要件の厳格化を通じて、ユーザーの受信トレイの安全性を高めてきた。最近ではAIを活用した防御機能により、詐欺メールを35%削減した実績もあるという。今回の新機能は、こうした安全対策に加え、ユーザー自身が受け取るメールを選択し、より主体的に受信トレイを管理できるようにするための取り組みの一環と位置づけられている。
この「サブスクリプションの管理」機能は、ウェブ版、Android版、iOS版のGmailを対象に、一部の国から順次展開される予定だ。