筆者自作アプリ「アニメーション画像ジェネレーター v3」の画面。一貫性を持ちながら違ったポーズの画像を簡単に作り出すことができる。作例モデル「明日来子さん」の過去に作成した画像を読み込み、リファレンス画像とした
グーグルの画像生成モデル「Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)」はGoogle AI Studioの機能「Build」に連動させることで、簡単に専用アプリを開発することができます。Buildは、5月に発表されたプログラミング知識がなくてもAIを活用したWebアプリを簡単に作成できるツールで、Geminiとの対話しながらアプリを作っていく、いわゆるバイブコーディング環境です。Nano Bananaの使い道を劇的に便利にするアプリ化を紹介します。
※記事配信先の設定によっては図版や動画等が正しく表示されないことがあります。その場合はASCII.jpをご覧ください
アニメ画像作成アプリをバイブコーディング
まずは、筆者が作成した「アニメーション画像ジェネレーター v3」を紹介します。
起点となる「キャラクター画像」を読み込み、アニメーション設定を選択し、生成する枚数を設定したうえで「フレームを生成」ボタンを押すだけで、4種類の違ったポーズの画像を作り出せます。画面内では画像が連続的に表示されるため、簡易的なアニメーションをしているように見えます。このツールは、1枚のPNG画像からポーズなどのアニメーションのバリエーションを自動で作ることを目的に作成したものです。
もともとは、おまっめさんがパラパラ漫画を一発で作れないかと試されていたアイデアを、似たようなものが作れないかと作り始めたのがきっかけです。
アニメ検証🐱
— おまっめ🐱 (@pan_soramame_da) September 4, 2025
『ナノバナナ:パラパラ』
最近、
1回ずつナノバナナで生成するのが
地味に面倒くさくなってきたので、
一括で出てこないかな、とお試し中🐈
動画生成AIあるので
パラパラする必要はないけれど、
ちょっとした向きの違いとか
ポーズとかで
「こっちの方がいい!」みたいに… pic.twitter.com/ZXooE5EFZu
Buildでアプリを作る際は仕様を指定しますが、最初から完璧である必要はありません。画像を読み込んだら、ボタンで指定したタイトルに基づき、Nano Bananaを使って規定枚数の画像のバリエーションを生成するように指示するだけで、アプリが作られていきます。
この連載の記事
-
第129回
AI
動画生成AI「Sora 2」強力機能、無料アプリで再現してみた -
第128回
AI
これがAIの集客力!ゲームショウで注目を浴びた“動く立体ヒロイン” -
第127回
AI
「Sora 2」は何がすごい? 著作権問題も含めて整理 -
第126回
AI
グーグル「Nano Banana」超えた? 画像生成AI「Seedream 4.0」徹底比較 -
第124回
AI
「やりたかった恋愛シミュレーション、AIで作れた」 AIゲームの進化と課題 -
第123回
AI
グーグルの画像生成AI「Nano Banana」は異次元レベル AIコンテンツの作り方を根本から変えた -
第122回
AI
動画生成AI「Wan2.2」の進化が凄い アリババが無料AIモデルの牽引者に -
第121回
AI
愛していたAIが消えた日 ChatGPTだけと“付き合う”危うさ -
第120回
AI
ラフさえ描けばイラスト作品ほぼ完成 画像生成AI「FLUX.1 Kontext」LoRAが示す制作の未来 -
第119回
AI
無料の動画生成AI「Wan2.2」が凄すぎる PCローカルでこの品質が出せるとは - この連載の一覧へ