テイラー・スウィフトのファンに、彼女の史上最高のアルバムはどれかと尋ねたら、夜まで語り続けるだろう。筆者も長年のファンとしてお気に入りのアルバム(「レッド」「レピュテーション」「ミッドナイツ」)はあるが、これは多くの答えが考えられる問いだ。だからこそ、あえて反論するよう設計された生成AIチャットボットに投げかける議論のテーマとしては申し分ないだろう。 「Disagree Bot」は、デューク大学でAIとサイバーセキュリティを専門とする教授であり、同大学のTRUST Labでディレクターを務めるBrinnae Bent氏が開発したAIチャットボットだ。Bent氏が学生向けの授業の課題として開発したもので、今回筆者はそれを試用させてもらった。 Bent氏が教える学生たちは、ソーシャルエンジニアリングなどの手法を使い、このあまのじゃくなチャットボットに同意させようと「ハック」する課題に取り組む。