脳の白質を走る神経線維に色を付けた拡散テンソル画像。この線維に沿った水の移動を追跡することで、年齢とともに脳の配線がどのように強化、変化、劣化するかを地図化できる。(MARK AND MARY STEVENS NEUROIMAGING AND INFORMATICS INSTITUTE/SCIENCE PHOTO LIBRARY) 加齢とともに私たちの脳が変化することはよく知られている。言語を学ぶにしても、新しい技術を習得するにしても、脳神経回路の新たなつながりの築きやすさは、一生の間に変化する。しかし最新の研究で、その変化がどれほど劇的で法則性があるかが明らかにされた。 英ケンブリッジ大学が発表した論文によると、人間の脳の発達は一生のうちに5つのはっきりと異なる段階を経るという。そして、各段階を区切る4つの転換点が、9、32、66、83歳頃に訪れる。つまり、これら4つの時期が節目となり、