日本の衆参両議院は21日午後、本会議で首相指名選挙を行い、自由民主党の高市早苗総裁(64)を第104代首相に指名した。日本で女性の首相が誕生するのは憲政史上初めて。保守派で、イギリス初の女性首相となった故マーガレット・サッチャー氏を「あこがれの人」と呼んできた高市氏は、生活費が高騰し国民の不満が広がる中で、首相を引き継ぐこととなった。 この日夜に皇居で首相任命式を終えた高市氏は、午後10時から首相として初の記者会見に臨み、「強い日本をつくるため絶対にあきらめない」と決意を表明。 「日本の国益を守るため、世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す。内から外から、日本は大きな危機に直面している。立ち止まっている暇はない。全力で変化を恐れず、果敢に働く。初日から全速力、トップスピードで、閣僚の皆さんにはそれぞれの分野で任務を果たしていただく」と述べた。