『スラデック言語遊戯短編集』(サンリオSF文庫1985年12月刊)解説 マッド・サイエンス・フィクショニス... 『スラデック言語遊戯短編集』(サンリオSF文庫1985年12月刊)解説 マッド・サイエンス・フィクショニストの冒険/大森望 スラデックは変である。 〈マニアのアイドル〉とは、水鏡子師匠が、かのバリントン・J・ベイリーにつけた称号なんだけれど、そのデンでいけばこのスラデック、さしずめ「すれっからしマニアのアイドル」とでも呼べそうだ。フツーのSFじゃ満足できない、何を読んでもムカシ読んだことのある話に見えてしまう、あーあ、SF読んで驚いたことなんて、もう十年以上ないもんなあなどと呟くかわいそーなマニアたちが狂喜し、「スラデックって、ぽんとにバカだねえ」とか「ありゃ絶対アタマおかしいよ」とか言いながらも、スラデックの短編が訳されるたびに、ふだんは見向きもしないSF雑誌やアンソロジーのぺージをめくり、「いやしかし『蒸気駆動の少年』ってカッコいいね」だの、「『教育用書籍の渡りに関する報告』は傑作(笑
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