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米企業による10月の人員削減発表は、同月として過去20年余りで最多となった。人工知能(AI)の浸透による産業構造の変化とコスト削減の加速が背景にある。 米民間再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米企業が10月に発表した人員削減数は15万3074人で、前年同月のほぼ3倍に達した。中心はテクノロジー企業と倉庫業だった。 10月としては2003年以来の高水準で、当時は携帯電話の普及が現在と同様に産業に大きな変化をもたらしていたと、最高収益責任者(CRO)アンディ・チャレンジャー氏が指摘した。 チャレンジャーは報告書の中で「一部の業界では(新型コロナウイルスの)パンデミック期の採用ブームの反動が起きているが、主因はAI導入の進展、個人消費や企業支出の減速、コスト上昇だ。これらが経費削減や採用凍結につながっている」と解説。
米国経済は想定外の底堅さを示しているが、水面下では、低・中所得層の家計に弱さが広がっている。成長を牽引しているのは引き続き高所得層の消費者だ。 持てる者と持たざる者の格差は目新しいものではない。ただ、足元では経済的な痛みが低所得層から中間層へと広がりつつある。富裕層との格差はいっそう鮮明となっており、一部の経済学者は、これが景気後退リスクを高める要因になっていると指摘する。 所得分布上位10%の消費者は株高による資産効果の追い風を受け、米国の消費全体のほぼ半分を支えている。一方、低所得層の家計は厳しいやり繰りを強いられるなか、依然として高水準にある生活費や相次ぐ企業の人員削減の影響を受け、支出を抑えている。 関連記事:米経済支える個人消費、富裕層依存が鮮明に-景気拡大の持続性に影
英国の警察が1200万ポンド(約24億1000万円)余りに上る恐竜の化石を押収した。 これは巨額マネーロンダリング(資金洗浄)事件に関与した疑いのある中国人、スー・ビンライ氏が司法取引に応じて引き渡すことに合意した、恐竜の完全な全身骨格化石3体。このほかスー氏はロンドンの9つのマンションについても、所有権を当局に譲渡した。 ただ、これら全てを売却した金額の25%を手にすることがスー氏には認められたと、英国家犯罪対策庁(NCA)の弁護士が4日に法廷で説明した。 スー氏はかつて、シンガポール史上最大のマネーロンダリング事件に関与したとして国際刑事警察機構(ICPO)により指名手配されていたが、同氏とその妻が資産を引き渡すことを条件に、同国は逮捕要請を取り下げた。この事件を巡っては、複数の容疑者が逃走を続けている。 押収された恐竜の化石は1億4500万~1億5700万年前のもので、アロサウルスの
米政府機関の一部閉鎖は36日目に入り、史上最長となった。解決の兆しは依然見えず、経済的な損失が膨らみ続けている。 閉鎖が1週間続くごとに100億-300億ドル(約1兆5400億円-4兆6100億円)の経済損失が発生していると、アナリストらは予想する。予想の幾つかは、150億ドル前後に集中している。 過去の政府機関閉鎖では、一時帰休となった政府職員の未払い給与が閉鎖終結後に支払われ、連邦政府は停止していた支出を速やかに再開させたことから、経済成長への打撃は一時的だった。 だが、今回の閉鎖は長いだけでなく、より深刻な影響を及ぼす可能性があると、エコノミストは警告する。現在の米経済は7年前と比べて弱く、米国民の多くがインフレや雇用の見通しに不安を抱えている。2018-19年の閉鎖とは異なり、給与の支払いがストップした連邦職員だけではなく、年末シーズンを前に数百万人が食料支援への完全なアクセスを失
A podium prepared for an election night event with Zohran Mamdani/Photographer: Adam Gray/Bloomberg 米国各地で選挙が実施された4日に筆者が目を覚ますと、全国共和党上院委員会(NRSC)からプレスリリースが少なくとも7本届いていた。いずれも民主党の上院候補者とニューヨーク市の次期市長ゾーラン・マムダニ氏を結びつける内容だ。 この動きは理にかなっている。議会は共和党が掌握しているが、トランプ大統領の支持率は低下し、経済も不安定だ。こうした中で、有権者の目をそらす「政治的スケープゴート」として理想的なのが、増税を訴え、過去には警察に敵対的な姿勢を見せ、ユダヤ人国家としてのイスラエルの存在を支持してこなかったとされる自称社会主義者だ。 これは、不人気な大統領を抱える与党が中間選挙で苦戦するという歴史
勝利演説でマムダニ氏は強気の姿勢を示した。「ドナルド・トランプに裏切られたこの国に、彼を打ち負かす方法を示せるのは、彼を生み出したこの街しかない」と支持者に訴えた。さらに「専制的な権力者を恐れさせる唯一の方法があるとすれば、それは彼を支えた権力の仕組みを根本から変えることだ」と続けた。 共和党はすでにマムダニ氏を攻撃対象に定め、同氏の政策を「民主党を象徴するもの」として描き出している。来年の中間選挙を見据えた動きだ。ジョンソン下院議長は選挙結果を受けてXに投稿し、「マムダニ氏勝利の影響は全米に及ぶ。民主党が『急進的で大きな政府志向の社会主義政党』へと変貌したことを決定づけた」と述べた。 しかし、ジョンソン氏が投稿した同じ夜、中道派の民主党候補が各地で相次いで勝利した。バージニア州知事選ではアビゲイル・スパンバーガー氏が、ニュージャージー州知事選ではマイキー・シェリル氏がそれぞれ当選を果たし
アップルは音声アシスタント「Siri」の大規模刷新に向け、アルファベット傘下グーグルが開発した1兆2000億パラメータ規模の人工知能(AI)モデルを活用する計画だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。 アップルは、グーグルの協力を受けてSiriの基盤技術を再構築する方針だ。これにより、来年には新機能が順次導入される見通しだ。グーグルのAIモデルは1兆2000億ものパラメータを持ち、その複雑さはアップルが現在使用している自社モデルを大きく上回る。 アップルは当初、この開発に他社のAIモデルを使う案も検討していた。グーグルの「Gemini」、オープンAIの「ChatGPT」、アンソロピックの「Claude」などを試験的に評価した結果、今年に入ってグーグルを最有力の提携先とする方針を固めた。自社モデルの性能が十分に高まるまでの暫定的な措置として、グーグルの技術を活用する見通しだ。 関連記事:アップ
高市早苗政権の経済政策の司令塔となる「日本成長戦略本部」にリフレ派の有識者2人が選ばれた。大規模緩和の旗を振った安倍晋三政権を踏襲する人選に早くも来年の日本銀行の審議委員人事への影響を指摘する声が上がっている。 高市首相が4日、立ち上げた同本部の有識者12人のうち新たに起用されたのがクレディ・アグリコル証券の会田卓司チーフエコノミストと日銀審議委員を務めたPwCコンサルティングの片岡剛士チーフエコノミスト。いずれも財政拡大と金融緩和維持を重視するリフレ派だ。 日銀の早期利上げをけん制していた高市首相の就任で、日銀は難しい金融政策運営のかじ取りが求められている。政権のリフレ色の強まりは国会同意人事で金融政策決定に投票権を持つ政策委員の人選にも波及し、じわじわと影響力が水面下で強まる可能性がある。 同本部を取り仕切る城内実経済財政相も安倍元首相の経済ブレーンだった本田悦朗元内閣官房参与とも近い
調査会社10xリサーチによると、イーサの最大の企業支援者であるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズは、相場反転で13億ドル(約2000億円)超の含み損を抱えている。富豪ピーター・ティール氏の支援を受け、ウォール街の著名ストラテジストであるトム・リー氏が率いる同社は、ビットコインに投資する米ストラテジー社を率いるマイケル・セイラー氏の手法を参考に、340万イーサを平均3909ドルで取得するという戦略を採用していた。現在、ビットマインの資金はほぼ全額が運用済みとなっており、同社は強まる圧力にさらされている。 10xリサーチはリポートで「数カ月にわたり、ビットマインが市場のテーマと流れを主導してきた。だが今や資金は使い切られ、13億ドル超の含み損を抱えたまま動けない」と指摘した。 リポートによると、ビットマイン株を純資産価値(NAV)に対してプレミアム水準で購入した個人投資家の痛手はさらに
米アップルは、同社初となる低価格ノートパソコン市場への参入に備えていることが、事情に詳しい関係者の話で明らかになった。価格を抑えた「Mac」を開発することで、米アルファベット傘下グーグルの「Chromebook(クロームブック)」やエントリーレベルのウィンドウズPCから顧客の取り込みを狙う 製品が発表されていないとして匿名を条件に述べた同関係者によると、新型ノートパソコンは、学生や企業、一般ユーザー向けに設計されており、主にウェブ閲覧や文書作成、軽いメディア編集を行うユーザーを対象としている。アップルはまた、ノートパソコンの操作感覚を好むとみられるiPadの見込み客にも訴求していきたい考えだ。 新端末のコードネームは「J700」。現在アップル内で積極的にテストが進められており、国外のサプライヤーでは初期生産の段階に入っている。来年上期に発売を計画しているという。 アップルの広報担当者はコメ
Diners sit having lunch at tables outside a cafe in the Shimokitazawa district of Tokyo, on Saturday, April 25, 2015. Japan is scheduled to release Retail Figures on April 28. Photographer: Bloomberg/Bloomberg 東京には世界屈指の「イケてる」街が幾つもある。 だが、タイムアウト誌が「世界で最もクールな街」として神保町を選んだと聞いたとき、多くの人と同じように思わず眉をひそめた。書店とスキー用品店が立ち並ぶ神保町が、東京一のみならず、世界一とは。 神保町はもちろん、申し分ない街だ。皇居の北東、神田川沿いに位置し、100軒を超える書店と都内屈指のカレー店が並ぶ。職人系カフェと昔ながらの喫茶
1983年に米フロリダ州でレストランチェーン「フーターズ」を創業したメンバーが、ブランドの再取得を完了した。経営破綻を経て、創業当時のビーチカルチャー的な原点に立ち返ると表明している。 創業者グループは3日の発表文で、いわゆる「再フーターズ化」の第一歩として、メニューの簡素化や地域コミュニティー重視、オリジナルユニホームの復活を挙げた。 フーターズのニール・キーファー最高経営責任者(CEO)は発表文で、「単にレストランを買収するのではない。フーターズという名前を取り戻し、本来の姿を世界に示すために行動している」と説明した。 プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社の傘下企業で、同ブランドを保有するフーターズ・オブ・アメリカの取得は10月31日に完了した。 フーターズを創設し、20年余り前に売却したフロリダの実業家らは、新オーナーとなったPE投資会社の経営方針を強く批判。良質な料理
New York City mayoral candidate Zohran Mamdani /Photographer: Christian Monterrosa/Bloomberg 4日投開票のニューヨーク市長選を控え、民主党候補のゾーラン・マムダニ氏が支持率でトップを走り続けている。共和党のみならず、民主党内の主流派やウォール街の有力者からの抵抗を受けながらも失速する気配は見えない。 関連記事:トランプ氏と「真逆」、NY市長選の最有力候補は民主社会主義者 マムダニ氏が実際に勝利すれば、民主党は再びおなじみの問いに直面することになりそうだ。マムダニ氏がニューヨークで当選できるなら、同氏のような候補が果たして他の地域でも選挙に勝てるのか。 パレスチナ自治区ガザを巡るイスラエルへの批判、警察予算の削減を主張した過去、揺るがない「民主社会主義者」としての政治的立場といった致命的とみられていた
中国外務省は1日、高市早苗首相がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて台湾当局者と会談し、その様子をSNSに投稿したことを巡り、日本側に抗議した。 中国外務省はウェブサイトに報道官談話を掲載し、「こうした行為は悪質で悪影響を及ぼす」と主張。「中国は断固反対を表明し、日本側に厳正な申し入れと強烈な抗議を行った」と説明した。
この日の発言はマムダニ氏がここ1年、市内の5行政区を回りながら繰り返してきた演説とほぼ同じ内容だった。公園、教会、モスク、デモや集会など、あらゆる場で訴えてきたのは、家賃を下げ、交通費を安くし、保育料を手の届く水準にというメッセージだ。 マムダニ氏がニューヨーク市長選に向けた民主党予備選で圧勝してから約3カ月が経過していた。数日前には再選を目指していた現職のアダムズ市長が選挙戦からの撤退を表明し、マムダニ氏は今や次期ニューヨーク市長の有力候補として確固たる地位を築きつつあった。 あらゆる政治的立場のニューヨーク市民が、その考えになじみ始めていた。演説が始まって2分ほどたった頃、マムダニ氏は対立候補のクオモ前ニューヨーク州知事について、生活に苦しむ人々をないがしろにしてきたと非難した。 通りがかったBMWの運転手が「お前は最低だ!」と叫ぶと、マムダニ氏は笑顔で「ありがとう」と返した。数秒後、
著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイでは、現金保有額が7-9月(第3四半期)に3817億ドル(約58兆7800億円)に急増。過去最高を記録した。同社の営業利益は34%増加した。 1日の発表によれば、営業利益は135億ドルに達し、自然災害の発生が平年より少なかったことから保険引受利益が3倍を超える増益となった。 バークシャーは8月に医療保険サービスのユナイテッドヘルス・グループ株式を16億ドル相当購入。10月にはオキシデンタル・ペトロリアムの石油化学部門オキシケムを、約97億ドルで買収すると発表し、バフェット最高経営責任者(CEO)の買収意欲が復活したように見えた。しかし第3四半期は動きを控え、期間中に61億ドル相当の株式を売却した。 現金残高が膨らむ一方で、投資利益は短期金利の低下を背景に13%減の32億ドルだった。 保険事業については、一次保険と再保険の両
中国政府は金販売に対する税優遇措置を撤廃した。世界有数の金市場における消費者の購買行動に影響が及ぶ可能性がある。 中国財政省が公表した新規定によると、11月1日から小売業者は、上海黄金取引所で購入した金を販売する際に付加価値税(VAT)を控除できなくなる。金地金や延べ棒などの投資用商品と、宝飾品などの加工品の双方に適用されるとした。 不動産市場の低迷と景気の鈍化で財政が逼迫(ひっぱく)する中、歳入を増やす狙いがあるとみられる。ただ、新規定により金購入コストは押し上げられる可能性が高い。 世界の個人投資家による買いにより金価格は過熱気味の上昇を続け、10月20日には過去最高値を更新。しかしその後下落に転じ、ここ2週間は週間ベースで下げている。 原題:China Ends Gold Tax Break in Setback for Key Bullion Market (2)(抜粋) — 取材
【コラム】米中貿易休戦、映し出された中国優位の構図-バージェス コラムニスト:Robert Burgess 「本当に素晴らしい」。トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席との首脳会談をそう評した。世界の二大経済大国による貿易協議を終えた帰途、大統領専用機内で「0から10点の評価で、10点が最高だとすれば、今回の会談は12点だ」と胸を張った。 トランプ氏のこの自己採点は、自身の関税政策がもたらした世界貿易の混乱をこれ以上深めなかったという点では、ある程度妥当かもしれない。しかし、実質的な成果という観点からすれば、米国にとってはせいぜい「5点」にとどまる。両国の根本的な対立を解く枠組みが示されたわけではない。1年間の休戦合意のわずかな内容から見えてくるのは、関係の一時的安定と、中国が重要分野で依然として米国に対する強い交渉力を保っているという現実だ。 ブルームバーグ・オピニオンのカリシュマ・バ
Haruhiko Kuroda Photographer: Yuma Suguro/Jiji Press/Bloomberg 黒田東彦前日本銀行総裁は30日、日本と米国の金利差が早晩縮小すると見込まれることで、円は対ドルで1ドル=120-130円前後に向けて上昇する公算が大きいとの見解を示した。 黒田氏は「現在の円・ドル相場は1ドル=153円程度だが、これは弱過ぎる」と述べた上で、「いずれ円・ドル相場は1ドル=120-130円程度に回復するだろう」と語った。シンガポールで開かれたバークレイズ・アジア・フォーラムの合間にブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じた。 日本時間30日午後2時ごろの時点で、ドル・円は152円80銭前後で取引された。 黒田氏はまた、米国の利下げと日銀の逆方向の動きによって、日米の金利差が縮小し、円相場が2年余り前の水準に戻ることにとなるとの見方を示した。 黒田
トランプ米大統領は30日、核兵器の実験を開始するよう国防総省に指示したと明らかにした。ロシアが原子力推進式巡航ミサイルや核弾頭を搭載できる無人原子力潜水艦(核魚雷)の試射を続ける状況を受け、米国も実験を加速させる。 トランプ氏は「他の諸国もプログラムをテストしており、そのため対等な立場で核兵器の実験を開始するよう戦争省(国防総省)に指示した。そのプロセスは直ちに開始される」とトゥルース・ソーシャルに投稿した。 ロシアとウクライナとの停戦を目指すトランプ大統領の仲介努力が行き詰まりを見せる中で、ロシアは最近数週間で、いわゆる「核超兵器」の実験を相次いで実施した。高度な性能を持つこれらの核兵器はミサイル防衛システムを擦り抜けるよう設計されている。 トランプ大統領は、中国の習近平国家主席との首脳会談を数時間後に控えたタイミングで、核兵器の実験加速を表明した。大統領は核兵器の保有削減に向け、中国と
The Stargate AI data center under construction in Abilene, Texas, on Sept. 24. Photographer: Kyle Grillot/Bloomberg 米ソフトウエア大手オラクルのデフォルト(債務不履行)に備えるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の購入が増えている。同社が人工知能(AI)関連投資に数十億ドルを投じる中で、信用リスクへの警戒感が高まっており、モルガン・スタンレーはこの動きが当面続くとみている。 ICEデータ・サービスによると、オラクル債の5年物CDSスプレッドは2023年10月以来の高水準近辺にある。モルガン・スタンレーはオラクルの実質純債務残高が2028会計年度までにおよそ2900億ドル(約44兆900億円)に膨らむと予想。現在の約1000億ドルのほぼ3倍に相当する。モルガン・スタンレー
両国が9月初旬に署名した覚書によると、トランプ大統領が承認した投資プロジェクトに対して45日以内に日本が資金を提供しない場合、米国は関税を再び引き上げることを検討する権利を有する。トランプ氏は、ラトニック商務長官を長とする投資委員会の勧告に基づき、プロジェクトを選定する。 投資委員会は、別の協議パネルを通じて日本側の意見をくみ取る。プロジェクトの実施期限はトランプ氏の大統領任期がまさに終わる2029年1月19日に設定されている。 米国側は日本がこの合意を誠実に履行し、資金提供を怠らない限り、関税を引き上げる意図はないとしている。裏を返せば、資金を提供しなければ再び関税が引き上げられる可能性がある。 当初の条件では、投資で得られる利益の最終的な分配は米国が9割、日本が1割とされている。 韓国は何に同意したのか? 韓国は3500億ドルの対米投資を約束しており、そのうち1500億ドルを造船業向
Nvidia CEO Jensen Huang explains the NVQLink during the keynote address at the Nvidia AI summit in Washington on Oct. 28. Photographer: Jim Watson/AFP/Getty Images 人工知能(AI)向け半導体で圧倒的シェアを占める米エヌビディアは、量子コンピューターと自社のAI半導体を接続する新システムを発表した。 「量子力学」と呼ばれる物理理論を応用する量子コンピューティングは、複雑な問題を高速で解決することを目指す次世代技術であり、医薬品開発や素材科学分野での進展に貢献が期待される。 量子コンピューティングの実用化には、従来型設備との接続が不可欠だ。エヌビディアは、将来の量子技術のインターフェース(接点)と自社技術を連動させるソフトウエアとハ
日本初の女性首相となった高市早苗氏が愛用するバッグがSNSで話題を集め、創業145年の国産革製品メーカーに注文が殺到している。 SNSユーザーらは、高市氏が首相官邸に入る際によく携えているバッグを、濱野皮革工藝の「グレース・ディライト・トート」と特定した。濱野は長野県に工房を構え、皇室関係者にも長年愛用されてきた老舗ブランドとして知られる。 価格は13万6400円(税込み)で、素材は総革ながら重さは700グラム。公式サイトによると、エレガントさと機能性にこだわったキャリア派女性たちの願いに応えたトートバッグだという。 同社は公式サイトで、海外を含め各種SNSやニュースサイトなどで第104代首相が同バッグを持つ写真が取り上げられた後、注文が集中しており、受注が「半年分の工場の生産量」に達していると説明。出荷は来年4月末になる予定だとし、問い合わせへの対応の遅れを謝罪している。
来日中のベッセント財務長官は29日、日本銀行にインフレ抑制に取り組むための裁量の余地を与えるよう、日本政府に呼び掛けた。日銀に十分な裁量を与え、インフレ期待を安定させて為替の変動を抑えることが重要だとの考えを示した。 トランプ米大統領に随行しているベッセント氏は「政府が日銀に政策運営の裁量を認める意思が、インフレ期待を安定させ、為替相場の過度な変動を防ぐ上で鍵となる」と、X(旧ツイッター)に投稿した。 高市早苗首相はこれまで低金利を支持してきたが、最近は日銀の政策について直接的な発言を控えている。就任以降、物価上昇の影響に懸念を示し、生活費の上昇に直面する家計を支援する対策を講じる意向を表明している。 ベッセント氏の投稿を受けて、円が対ドルで上昇し、一時1ドル=151円54銭前後となった。 関連記事:円は対ドルで151円台に上昇、米財務長官の日銀政策に関するX投稿で 木原稔官房長官は定例会
YOKOSUKA, JAPAN - OCTOBER 28: Japanese Prime Minister Sanae Takaichi and U.S. President Donald Trump speak to troops aboard USS George Washington at Fleet Activities Yokosuka on October 28, 2025 in Yokosuka, Japan. (Photo by Andrew Harnik/Getty Images) Photographer: Andrew Harnik/Getty Images AsiaPac 安倍晋三氏は通算6年の首相在任を経てから初めてトランプ米大統領の訪日に臨んだが、新首相の高市早苗氏に与えられた準備期間はわずか6日余りだった。 そのため高市氏は、師と仰ぐ安倍氏のトランプ氏対応マ
日本の金融政策の正常化が進む中で、円の「過小評価」が今後10年で解消に向かうと、ゴールドマン・サックスが予想した。 カマクシャ・トリヴェディ氏らストラテジストはリポートで「10年後に1ドル=100円に戻るとの見通しは、一見極端に見えるかもしれないが、フォワード価格(115-120円)と比べればそれほど大きな乖離(かいり)ではない」と指摘した。 同社によると、イールドカーブコントロール(長短金利操作)などの措置が公正価値に対して円を大幅に割安にしてきたが、政策金利が「徐々に正常化」するにつれて、この影響は今後10年で薄れていく見込みだという。 ストラテジストはまた、新たに就任した高市早苗首相の下で「アベノミクス」への回帰が見られるとしても、「インフレが政治的に不人気であることを踏まえると、その動きはかなり穏やかなものにとどまる可能性が高い」と分析した。 「長期的には、ドル・円相場は公正価値か
日本による5500億ドル規模(約84兆円)の対米投資を巡り、日米両政府は、投資先の候補や投資規模などを記載した共同ファクトシートを28日に発表した。 ソフトバンクグループが電力インフラ構築のための組み立て、調達、運用などの設計・開発に関心-最大250億ドル原子炉などの建設に、三菱重工業、東芝やIHIなどの日本企業の関与を検討-同1000億ドルSMR(BWRX-300)の建設に、日立GEベルノバなどの関与を検討- 同1000億ドル三菱電機がデータセンター向け発電に関するシステムなどの供給に同300億ドルの投資検討村田製作所は先進電子部品の供給と米国でのサプライチェーンの強化を目指す-同150億ドルパナソニックがエネルギー貯蔵システムなどの供給に関心-同150億ドル関連記事
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