終末予言の世紀末メニュー 一、楽しい恐怖 終末論(eschatology )は、ギリシア語起源で、「終わりにつ... 終末予言の世紀末メニュー 一、楽しい恐怖 終末論(eschatology )は、ギリシア語起源で、「終わりについての学・教え」という意味である。本来、この場合の終わりには、個人的な終わり、つまり死と死後の世界についての問題と、人類・世界の終わりの問題の二つが含まれている。しかし、昨今の日本人がノストラダムスの予言だとして騒ぐときの終末は、もっぱら後者の意味である。しかも、通常は終末と対になっている救いの問題は、いっこうに姿を見せない。そもそも自分が死んだらどうなるのかもあまり気にしていないのに、世界の終末が近いというのを話題にするのもなんだか変な話である。終末という言葉は流布していても、実体はまぼろしに近い。ノストラダムスをはじめとする数々の終末予言は、むしろ「終末予想」として楽しまれていると考えた方がよさそうだ。 地球規模での危機、つまり環境汚染、核戦争の不安、人口の急膨張予測などが、終
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