注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
(注記: これは、『哲学年報』(九州大学文学部紀要)第49輯[1990年3月30日発行]に掲載されたものです... (注記: これは、『哲学年報』(九州大学文学部紀要)第49輯[1990年3月30日発行]に掲載されたものです。) はじめに 〈他者〉の問題(あるいは、フッサールがその問題の核心として考えていたもの)と「他人の心」の問題(あるいは、英米の哲学でしばしばそういう表題のもとに議論されているもの)とは、なんらかの平行関係があるとはいえ、どこかで微妙にズレているのではないか。―――これは、筆者がこの間、フッサールにおける他者と間主観性の問題を論じる(1) 一方で、英米の哲学の議論にもわずかながら眼を配って来た(2) 際、絶えず感じていたことである。フッサールは現象学的心理学と超越論的現象学の間には「或る奇妙な一貫した平行関係」があるとともに、或る「微妙な差異」があり、この「微妙な差異」こそ哲学にとって決定的だ、と語っていた(V.146ff.)(3) が、この両者の関係にも似て、〈他者〉の問題と「他人
2015/02/08 リンク