映像ジャーナリストの伊藤詩織氏は25日、自身の性暴力被害をテーマにした監督映画「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」で一部映像を許諾なく使用している問題を巡り、自身のホームページ(HP)に謝罪文を公表した。登場するタクシー運転手の証言について「承諾のないまま映画に使用した」と認め、「本人や家族に多大な不快な思いをかけることとなった」と陳謝した。 「運転手の承諾得ず撮影した」伊藤氏は過去に元TBS記者から性暴力を受けたとして提訴し、映画は一連の動きを収めたもの。米国など50を超える国と地域で公開され、今年1月には米アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされた。 一方、映画を巡っては、許可を得ずに捜査官や防犯カメラの映像などが使用されているとして物議を醸し、日本では公開されていない。 伊藤氏は謝罪文で、映像に登場するタクシー運転手について「被害者と加害者を目撃した証人」とし、「性暴