【ワシントン=中根圭一】人工知能(AI)の専門家や著名人らが22日、人類の頭脳を上回る「超知能」を持つAIの開発を禁止するよう訴える書簡に署名した。歴史学者で世界的ベストセラー作家のユヴァル・ノア・ハラリ氏や、「AIのゴッドファーザー」と呼ばれ、2024年ノーベル物理学賞を受賞したジェフリー・ヒントン氏らが名を連ねている。 【写真】タレント事務所も関心示す…AI女優 書簡は、AIの危険性について問題提起する米NGO「フューチャー・オブ・ライフ・インスティテュート」が発表した。「安全かつ制御可能な方法で行われるという科学的な意見の一致と、国民からの強い支持が得られるまで、超知能の開発の禁止を求める」ことなどを盛り込んでいる。ハラリ氏は「超知能は人類文明のシステムを破壊する可能性がある。全く必要ない」とのコメントを寄せた。