Part.4【ネタバレ注】ここだけ...ココだけ記憶が曖昧な2周目

ー前回のあらすじー

シェリーとエマっちが大喧嘩！
マジモンの険悪な雰囲気にあてぃしもメルルに同情不可避！
そんな中、お茶会の話題が出てきて全員一致団結の雰囲気！(エマっちとヒッキーとナノカとあてぃしとヤンキー以外)

当日参加できなくなった、懲罰房行きヤンキー。集合時間に現れないシェリー。突如大きな叫び声を上げるエマっち

果たしてあてぃしとあてぃしの推しはどーなっちゃうの〜〜〜

ー次回：牢屋敷の空気死すー　　真実はいつも1つ！！

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Part.3【ネタバレ注】ここだけ...ココだけ記憶が曖昧な2周目｜あにまん掲示板【前回のあらすじ！】大変！！なんやかんやあったらいつの間にか、お嬢が死んじゃった！！みんな、シャワールームから落としただの、アトリエから落としただの。中身はおっさんだの、お嬢本人だの。ロープを使っただ…bbs.animanch.com

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Part.2　【ネタバレ注】ここだけ...ココだけ記憶が曖昧な2周目｜あにまん掲示板【前回のあらすじ！！】エマっちがあてぃしの推し！？！？ちょっとだけ奇妙な世界を見たあてぃし、沢渡ココは。その世界で黒幕だった氷上メルルを殺すため孤軍奮闘！！そんな中、マゴっちこと宝生マーゴが自称おじさ…bbs.animanch.com

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【ネタバレ注】ここだけ....ココだけ記憶が曖昧な2周目｜あにまん掲示板『あてぃし、ここの暮らし嫌いじゃなかったよ。ほんのちょっぴりだけど、みんなのこと家族みたいに感じてた。だからエマっちも、あてぃしの【推し】かもな』あてぃしが真っ先に【見た】ものはそれだった。ある世界で…bbs.animanch.com

エマっちの悲鳴で、全員の顔色が寒気立つ..

ココ
「....はぁはぁ...」

おそらくいる。隣の中庭に...いたんだ。

ココ
「...っっ！！」
レイア
「ココくん！！...私たちも行こう..！」

中庭に着くと...

エマ
「シェリーちゃん！シェリーちゃん！！」

そこには妙に落ち着いた顔で、深い眠りについていたシェリーがいた。

ゴクチョー
『また殺人事件が起きてしまいました。みなさん、ラウンジに集合してください』

タイミングよくゴクチョーの通知が届く。

エマ
「シェリーちゃん！！シェリーちゃん！！シェリーちゃん！！」

ラウンジでのみんなの顔は落ち込んでいた。

ゴクチョー

「本来就寝時間になりますが今夜魔女裁判を行います。」

エマ

「ボクのせいだ...ボクが...ボクが...」

メルル

「エマさん、落ち着いてください。」

ーー

ココ

「お前...名探偵なんだろ？...犯人の特定だけじゃなくて手口も見切るのが名探偵だろ」

ーー

ふとシェリーにかけた言葉を思い出す。

ココ

「...あてぃし行ってくるわ。」

ヒロ

「私たちも向かおう。」

あてぃしは...どこに向かおうか　>>18

▶︎中庭

▶︎医務室

▶︎娯楽室

中庭

喧嘩＝死亡フラグなのがまのさばだもんなぁ
本来の世界線もそんな感じだったし

中庭にはシェリーの死体が転がっていた。

ココ

「...」

レイア

「首元に締め後が残ってるね。おそらく死亡時刻は３、4時間前。」

ヒロ

「状態はうつ伏せ、首には火傷痕がある。」

ココ

「火傷...？」

ふとシェリーの足元に立っている木を見てみると...

ココ

「幹の表面一部が少し焦げてる...」

シェリーが火を使ったのか...それとも...

ヒロ

「周りの植物も...シェリーを中心に燃えた跡が広がっている。」

レイア

「円形に燃え広がっているね。まるで魔法陣のようだ...」

魔法陣ねぇ...それで魔女を召喚とか笑えねぇな。

次はどこに向かおうか　>>24

▶︎医務室

▶︎娯楽室

医務室

メルル
「あ、ココさん...」
ココ
「メルルか...ここで何してんの？」
メルル
「ひぅ...えっと最近アンアンさんがこの部屋をよく使っていて、そのせいで薬の整理がしばらくできず...今のうちにやっておこうと...」

ふーん薬の調達ってわけか...

ココ
「ん？この紙ってメルルの？」

ベットの上に一枚の紙がくしゃくしゃされてあった。

メルル
「いえ、おそらくエマさんのものだと思いますが...」
ココ
「なになに...？『ーこの牢屋敷には脱出できる方法などない...』」
メルル
「...エマさんの字ではありませんね。誰かのものでしょうか？」
ココ
「うーん、あんま事件には関係ないか...」

ココ
「そいやヒッキーの服処理したのってメルル？」
メルル
「はい、シャワールームにも誘ったのですがここ数日は部屋に行くことも億劫になっているそうで...」
ココ
「いくら体を新しい服で拭いてるからって...着てる服を一切変えないってどうなのよ。」
メルル
「私としても心配で心配で...服もだいぶ伸びてきていますし...」

今度無理矢理シャワーにでも誘うか？
いや、絶対魔法で抵抗されるな...

ココ
「ここにはもう証拠になりそうなものはないな」

次は...

▶︎娯楽室

娯楽室ではヒッキーが映画を見ていた。

ココ
「...ヒッキーさ、今日何してたん？」
アンアン
「.....」

ヒッキーはおそらく、ほとんどの時間のアリバイがない。この時間中に聞いておこう。

アンアン
『わがはいは医務室を出てからは、食事以外はほとんど娯楽室にいた。』

...使えねぇアリバイ証言...

ココ
「その間誰かとすれ違ったりは？」
アンアン
『...ない。食堂に行った時にはもう全員が食事を終えていただろうしな。』

...使えねぇアリバイ証言...

ココ
「っていうか...お前そろそろ服かえろよ。だいぶ伸びてきてんぞ。」
アンアン
『いやだ。』
ココ
「はぁ...ガリガリの肩とかみるとこっちまで体調悪くなってくるんだけど...」

少し鎖骨あたりも見え始めてきた...正直微妙に目のやり場に困る。

ココ
「お前、今腕で服支えてるじゃねぇか...それもう限界だって...あてぃしらが服濡らしてこなかったらどうするつもりだよ。」
アンアン
『....』

ヒッキーは何も言わない

ココ
「まあいいや、ここには大事そうなもんは何も...」

ふとキャビネットの蓋が開いているのが目に入った。

ココ
「ん？これって開いてたっけ？」
アンアン
『...気づいた時には開いていたな。』
ココ
「ふーん、なんか紙がある...『脱出方法を残す』？地図も描いてある。」

この字、医務室で見つけた紙と同じ...

アンアン
「....」

この囚人が脱出方法を見つけた？でも脱出できる方法などないって書いてあったよな。なんかの暗号？

これ以上は何もなさそうだ。

裁判所に戻ると全員席に着いていた。

ゴクチョー
「黒部ナノカさん。今日も裁判の時だけ現れましたね」
ナノカ
「....」
ゴクチョー
「まあ、いいでしょう。アリサさんと同様、今は裁判が優先ですから。」

そういうと、アリサが裁判所に入ってきた。

ゴクチョー
「ではこれより魔女裁判を開廷します。」

レイア
「まずは死体の状況を整理しよう。発見場所は中庭。第一発見者はエマ君だ。したいには首元に締め痕と火傷痕があった。」
ヒロ
「あたりの草木には燃え残った痕があった。鑑識の結果死亡推定時刻は3、4時間前になる。」
アリサ
「....なあ、もういいだろ。」
エマ
「アリサちゃん？」
アリサ
「...いつまでこんなまどろっこしいことやってんだよ。」

ヤンキーが何か苦しそうな顔で全員を睨む

アリサ
「...普通に考えりゃ犯人は1人しかいねぇだろうが。」

....言ってる意味がわからなかった。いや、言ってることはわかる。この中に一番怪しい奴がいるってことはおそらくここにいる全員が感じてる。でも...

アリサ
「ウチ以外に殺した奴がいんのかよ！って聞いてんだよ！！」

お前が...それいうんか...

アリサが殺したとしたら首だけに火傷痕があって絞められてるのが不可解だし外出歩いてたアリサが本当の第一発見者だけど罰されたいからシェリーの死体に細工して見逃したのではと邪推してしまう
まだ早計も早計だけど

レイア
「し、しかしまだ十分な証拠も検討できていないのに...」
アリサ
「証拠なんか残るわけねぇだろ。ウチは証拠を燃やせるんだぞ」
ヒロ
「いや、現場には少なくともシェリーの死体や燃え残った痕跡があった。燃え残った痕はともかく、シェリーの死体を燃やしてしまえばあとは、土に埋めるだけでほとんど証拠は残らない。」
アリサ
「....」

確かにそりゃそうだけど...クソっなんだこのやるせなさ。

アリサ
「...ウチが殺したんだよ...」
エマ
「...え？」
アリサ
「ウチが橘を殺したんだよ。これで満足か？」
エマ
「なんで...」
アリサ
「....あいつが、あいつが」

ーー
シェリー
「お願いです...お茶会に参加してください。」
アリサ
「何度も言ってんだろ！ウチは参加しねぇ...」
シェリー
「お願い...します...」
アリサ
「お願いされても変わらねぇよ...！ウチはもう...誰かと一緒にいると...誰かを...」
シェリー
「誰か...を？」
アリサ
「ぐっ.....！！」
シェリー
「アリサさん大丈夫ですか...！？」
アリサ
「ウチに近寄んじゃねぇ！！」

ウチはシェリーに向かって火を放った。脅かすつもりなだけだったんだ。そしたら帰ってくれるだろうって...
いや、違うなウチは手を伸ばそうとしただけだったんだ。ただただ、手を伸ばしただけ...なのに

ウチが無意識に放った火はシェリーを焼き尽くすほど大きな火球だった。

アリサ
「おい！橘！！ああぁ...」
シェリー
「大丈夫です...！アリサさん...」

火が治ると火傷でボロボロの橘が立っていた。服はボロボロに燃えていて。穴からは火傷後も見えた。

アリサ
「...ウチにもう近寄んんじゃねぇ！いつ殺しちまうかわかんねぇぞ！」
シェリー
「大丈夫です。これくらいなんともありません！」

いつもの声色で、まるでちょっとよろけただけみたいな声で言ったんだ。
それがどうしようもなく怖くなった。

シェリー
「ぐっっぁ....アリサ...さん...」

気づいたら、ウチは橘の首を絞めて。木の押し付けていた。

アリサ
「お前が近くにいるとなんか怖ぇんだよ！！お前...魔女なんだろ！！」
シェリー
「....」

そしたらあいつ。こう言ったんだ。

シェリー
「そうですね....っ私は魔女なんでしょう...」
アリサ
「...は？」
シェリー
「私にはっ...人の心がわかりません...っきっとそれは...私がっ...魔女だからなんでしょう...」

ウチの手は止まらなかった。

アリサ
「どういうことだよ！お前がみんなを騙してたってのかよ！！答えろよ！！」
シェリー
「っぐぁ...どうしてっ...こんなことになってしまったんでしょうね....私は...何を間違えたんでしょう...っぅ」
アリサ
「抵抗しねぇのはお前が魔女だからなんだろ！！魔女は死なねぇから！！そうなんだろ！」
シェリー
「あぁ...最後くらい...誰かに褒められたかったなぁ...」
アリサ
「ぁあああ...！早く抵抗しろよ！！このままじゃ....！！殺し...」
シェリー
「大丈夫ですよ。私が死んでももう悲しむ人はいません。きっとみんな許してくれます。」

その言葉を聞いたのが最後だった。

アリサ
「ーなんでウチを許すんだよ！怒れよ！叱ってくれよ！！ふざけんな！」

いくら強く訴えても声は返ってこない。それで気づいたんだ。ウチはもう橘の息を止めすぎちまったんだって...

アリサ
「ぁあっああああ！！！殺した...！ウチが...ウチがぁあああああああ！」
ーー

これがウチの橘を殺した経緯だ

メルル
「で、でもシェリーさんの服は燃えていません。ボロボロになんてなっていませんでした。」
アリサ
「そりゃウチが着替えさせたからだよ。燃えたままなんて可哀s...証拠が残るだろ...」

...証拠を消したいなら燃やせばいい。ってことは可哀想だからが理由か...

アリサ
「もし疑問に思うなら橘の服の中見てみろよ。きっと酷い火傷痕がついてるぜ。...って裁判後には処分されてるか。」
エマ
「なんで...」
アリサ
「...？」
エマ
「なんでそんなはっきり答えるの！」

アリサ
「ウチ以外怪しいやつなんていねぇだろ。それにうちが殺したのは事実なんだ。今更嘘ついて何になるんだよ。」
エマ
「違う...こんなのおかしい...こんなのおかしいよ！」
ヒロ
「エマ...？」
エマ
「ねぇアリサちゃん、君は本当にアリサちゃんなの？ミリアちゃんと入れ替わって罪を被せられてるんじゃないの？」
アリサ
「あ？んなわけねぇだろ。もしそうだとして、入れ替わることになんの意味があんだよ。ウチが殺したんだよ。」
エマ
「違う違う違う...こんなの...こんなの...だってボクまだシェリーちゃんと喧嘩したままで....！なのに！！」

エマっちの頬を大量の水滴が覆い始める。

メルル
「...エマさん....」
エマ
「うぁああああああ！！！」
アリサ
「.....」

しばらく裁判所には沈黙が流れた。犯人の自供なんて初めてのことで全員の理解が追いつききれていなかった。

悲しむ人いないから別にいいですよした所為で酷い事になってる……
結果的にシェリーちゃん人の心分からない事の証明にもなってるからどうしようもない

今回の殺人には入れ替わりは関わってないっぽいね
ただ何と言うか救えねぇなぁ...

...裁判所にはしばらく沈黙が流れた。

アリサ
「..な、なぁ誰か怒ったりしねぇのか？」
レイア
「アリサくん？」
アリサ
「ウチは橘を殺したんだぞ！許されちゃいけないことをしたんだ！違うかよ！」
ココ
「ヤンキー...お前....」

もしかして拘束時間で戻らなかったのも...この裁判で自供したのも...

アリサ
「なぁ、桜羽！氷上！お前ら...橘が死んでウチのことが憎くねぇのか！？」
エマ
「...ボクにその資格はないよ。」
アリサ
「氷上...！」
メルル
「悲しいです。とても...でもアリサさんもきっと辛い思いをされたと思うんです。」
アリサ
「なんでだよ...なんで誰も叱ってくれねぇんだよ！！やっぱりウチは誰からも...」
ゴクチョー
「あ、そろそろいいですか？犯人も自供したようですし。残業は短めにしたいのですが...」

それぞれが投票する。こんなにあっさり終わる裁判は初めてだ。

ゴクチョー
「はい、投票の結果、紫藤アリサさんの処刑が決定しました。」

これまで時間の短さに悩まされてきた分...どうにももやが抜けない...

ゴクチョー
「ではこれより魔女の処刑を執行します。」

処刑台が切り替わり椅子が現れる。

レイア
「電気椅子...」
アリサ
「これが橘を殺したウチが受ける罰ってことか...随分現代的だな。」

手を震わせながら、小さくヤンキーが笑う。

アリサ
「...どうせ、お前らも助からねぇ。この牢屋敷から脱出する方法なんてねぇんだよ。だったらここで死んだ方がマシだろ。」

ヤンキーが椅子に座る。表情が恐怖で歪んでいく。

アリサ
「裁判ごっこに探偵ごっこ。そんなのはもううんざりだったんだ！おっさん探しも、黒幕探しも！全部全部くっだらねぇ！！」

アリサの爪は徐々に伸びていき...悍ましい音を喉から放つ。

アリサ
「結局ウチは...！誰にも叱られねぇ...！！誰からも愛してはもらえねぇんだ..！！なら...だったら最後に...」

看守がレバーをゆっくり下す。

アリサ
「...おっさんは生きてっ....あ゛ぁ゛っ゛あ゛！！」
ココ
「！？！？おい！ちょ待てっ...！」

アリサの体は激しく痙攣しながら叫び声をあげている。

ヒロ
「おい！『おっさんが生きて』？佐伯ミリアは生きているのか！？この中にまだいるのか！？」

アリサの体から青白い火花と煙が上がる

ヒロ
「おい、答えろ...！何か答えてくれ！」

アリサの体は魔女化していき、叫び声も呻き声に変わっていった。

ゴクチョー
「無事に魔女のなれ果てとなりましたので、彼女は永遠の牢獄へ閉じ込めます。」