えいえんのはな
えいえんのはな
「ポケットモンスター X・Y」のストーリーに関わる大きなネタバレを含みます。
通常のフラエッテとは異なる「えいえんのはな」と呼ばれる黒く禍々しい花を持ったフラエッテ。謎の男・AZと深い関わりを持つ。
手に持った花は今や絶滅しどこにも咲いていないとされる。恐ろしいエネルギーが秘められているらしいが、彼女はそれを無邪気に振り回す。
名前のとおり色違いとは異なるため、通常の色違いフラベベを進化させてもこのフラエッテにはならない。
ポケットモンスター X・Y
3000年前、当時カロスの王だったAZに最も愛され可愛がられていたポケモンだが、戦争が始まった際に駆り出され命を落としてしまう。数年後に小さな箱に入れられた遺体となってAZの元に返された。
深く悲しんだAZは、どうしてもフラエッテを甦らせたいあまり、未知の技術を結集させ「ポケモンを生き返らせるキカイ」を造りだす。彼のフラエッテは、それによって永遠の命を与えられて復活を果たした。
しかし、愛するフラエッテを傷つけた戦争や世界への憎しみが収まらないAZは、「キカイ」を「最終兵器」として転用してしまい、世界もろとも戦争を終わらせてしまう。さらに、その最終兵器の動力源は他のポケモン達の命であり、そのことを知ったフラエッテは、悲しみのあまり、世界の破壊者と化してしまったAZの元を去ってしまう。
最終兵器の光を浴び寿命が極端に延びたAZは、最終兵器を作ってしまったことを後悔し、3000年という気の遠くなるような長い時間を生きながら、フラエッテを探し続けて彷徨っていた。
だが、フラエッテもまた、いつかAZがかつてのポケモンを愛する優しい彼に戻ってくれる事を側でずっと待ち続けていた。新チャンピオンに輝いた主人公のパレードの際に主人公と戦った中で、AZが過去の自分を克服してポケモンを愛する気持ちを取り戻した時、フラエッテは夕日の光を浴びながら彼の元に姿を現し、3000年ぶりの再会を果たす。
泣き崩れるAZとフラエッテの再会を、主人公達を含む大勢の人々が見届ける中、『ポケットモンスター X・Y』のストーリーは感動のフィナーレを迎える事となった。
Pokémon LEGENDS Z-A
AZ共々再登場。
再開発の進むミアレシティでホテルZを経営しているAZと共に暮らしている。
序盤の初登場シーンでは、主人公達に勝負を挑もうとしてきたトレーナー達に対して威嚇目的で「はめつのひかり」を上空まで届くレベルでブッ放すという荒っぽさを見せつけた。
この光景にプレイヤーからは
- 「そう言えば戦場帰りだもんな」
- 「本物の戦場(と死に戻り)を経験してるので、そんじょそこらの悪人とは面構えが違う」
- 「不死身の命を考慮しても3000年以上五体満足で生きてこられたのは戦闘力の高さあってこそか」
- 「徴兵されたのは戦況の悪化だけではなく戦闘力の高さを見込まれたからではないか」
- 「儚いヒロインかと思ったら女傑だった」
- 「フラエッテの姐さん」
など数々の感想が飛び交ったのであった。
そしてこれ以上通常進化しないということでメガシンカの条件に当てはまっているが……
| 名称 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| えいえんのはな | 74 | 65 | 67 | 125 | 128 | 92 | 551 |
| フラエッテ | 54 | 45 | 47 | 75 | 98 | 52 | 371 |
| フラージェス | 78 | 65 | 68 | 112 | 154 | 75 | 552 |
進化ができない分、種族値が通常のフラエッテよりもかなり高く、最終進化形のフラージェスとの合計値が1しか差が無い。厳密にはとくぼうが低めな分、とくこうとすばやさが高めとなっている。一般的な進化し切ったポケモンの合計種族値をもつ。(というかフラージェス自体が最終進化の中でも高めの合計種族値を持つため、下手な最終進化ポケモンよりステータスは高い)
また、威力140命中90のフェアリー技である「はめつのひかり」を習得できる。第5世代の「オーバーヒート」「リーフストーム」などと同じ威力と命中率の技だが、こちらはHP反動なので性質は「すてみタックル」「もろはのずつき」と同じ系統である。
入手手段が無かったが、上述の『Z-A』にて、本編クリア後にとあるミッションをクリアすると手に入れることが出来るようになった。
実は戦闘できるポケモンとしてのデータ自体は『X・Y』の時点で存在していたらしく、解析によると通常のフラエッテとは別の種族値を持ち、フラージェスに進化できない。恐らく上記の経緯で本来の在り方から捻じ曲がってしまった影響だろう。
フラエッテのすがたとしての「えいえんのはな」という名称はZAが初出なのだが、データ解析によって名前も以前から割れてしまっていた。
「えいえんのはな」の姿は「キカイ」の影響を受けたものという考察があるが、作中の描写から少なくとも戦争が始まる前からこの姿であることが分かる。
「えいえんのはな」と「キカイ」・「最終兵器」は形が似ているように見えるが、単なる偶然かAZがフラエッテに似せて作ったのか理由は不明(なおキカイの段階では花弁が閉じている)。
一方、その不死性はキカイの影響であることが確定しており、専用技についても技名や効果に最終兵器の影響を感じさせる。
また、青い体色もキカイの影響を受けたものではないため、3000年以上前の世界にはこの個体以外にもえいえんのはなを持った青いフラエッテが存在した可能性がある。
なお、進化前のフラべべについてもフラージェスと同様にえいえんのはなのデータは存在しない。通常のフラべべが進化後に花を持ち替えた結果姿が変化したのだろうか?
2014年2月14日にgameinformerのwebサイトに掲載されたインタビュー(リンク先海外サイト)によると、このフラエッテはAZの亡くなった母親から譲り受けたポケモンの模様。