ガラケー
がらけー
スマートフォンではない従来型の携帯電話の端末のうち電話とメッセージング以外の機能を有するもの、すなわちフィーチャー・フォン(feature phone)の通称。主にスマートフォンと対比させる形で用いられる。英語の俗称として dumb phone(ダムフォン)、韓国語では폴더폰(ポルドポン)。
ちなみに、ガラケーとは、「ガラパゴス・ケータイ」の略であり、日本独自の進化を遂げた日本製の携帯電話という意味を込めているが、同種のものを指す英語や韓国語が存在することからわかるように、似たような高機能型携帯電話は海外でも普及していた。
この種の携帯電話には次のような特徴がある。
- 電話端末特有のテンキーを搭載している(しかし、初期のスマートフォンはテンキー搭載モデルも多かった)
- 電話とメッセージング以外の機能、例を挙げれば高性能のカメラ、音楽プレーヤー、ゲーム機能、テレビ受信機能、電子マネー機能(いわゆる「おさいふケータイ」)などを搭載している。
- その国独自のシステム、例示すると「ワンセグ」や「iモード」、大韓民国における「WIPI」などを搭載し、その国専用のモデルとなっている。
などの特徴が存在する。
日本においては、2000年代前後にこのような携帯電話に特化したゲームやWebサイトなどのサービスが提供されていたが、2010年代のスマートフォンの普及により終了したものが多い。
この種の電話の特徴的な形として、「たたんだ状態で長さ12cm程度、広げると20cm程度、幅5cm程度の折りたたみ式携帯電話」というイラストがしばしば使用される(折りたたみ式が最も普及したが、ストレートやスライド型の端末もある)。
スマートフォンの爆発的な普及に伴い個人ベースでのガラケー利用は衰退の一途を辿っており、2013年(平成25年)にはスマホに出荷台数で抜かれ、遂に2018年(平成30年)第1四半期での出荷台数は0になっている。
極めつけはKDDIが2022年(令和4年)をもって3G通信サービスを停波すると発表した。
同様にソフトバンクは2024年(令和6年)、ドコモは2026年(令和8年)に3G通信サービスが停波される。
これにより4Gに対応している一部のガラケーを除いて使用不能になる。
「おい、まだカタログに載ってるじゃねえか!」
そう思ったあなた。それはガラホと呼ばれる物です。
ガラケー向けOSの開発停滞、半導体部品の枯渇を受けガラケーの生産終了が相次いだが、法人ベースだと未だガラケーの需要は根強い。
また携帯電話は通話しか使わない層も少ないが存在する。
そう言ったある種のニッチな需要に対応するべく、開発されたのが2015年にKDDIが発売したSHV31である。
基本的な部分としてOSにAndroidが使われ、一部の部品もスマートフォンで使われている物を流用しているのだが、ワザと利用制限を設け、ガラケーと同じ操作感覚で使えるようにしたもの。だが、Googleサービスを受けるにはタッチ機能搭載が必須のため、利用不可能である。
アプリのapkファイルをパソコンから送りインストールすることも一応は可能。機種によってはアプリ画面でポインターを表示させてタッチの代わりに細かく操作できる(正常動作せず強制終了するアプリも少なからずある)。
余談だがガラホはKDDIの登録商標であり、NTT docomoはspモードケータイ、SoftBankは4Gケータイと呼んでいる。
電話の描き方でその作品の年代は分かる。
これは長期に渡って連載・アニメ化されている作品にとっては切ない問題でもある。
例として2012年(平成24年)ひだまりでは、当時すっかりスマホ時代になっていたにもかかわらず原作の時代設定を尊重したため、「ガラケーの下部を隠すことでスマホに見せる」という荒業で乗り切った。
カラオケ映像では時代が分かりやすいため、携帯電話はなるべく使われないという。
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