グローバリズム
ぐろーばりずむ
- グローバリズム
①地球を“一つの村”にしようとする運動。
②世界的干渉主義。(=アイソレーション)
(現代カタカナ語辞典より)
国政情勢の変化や情報ネットワークの発展により、従来の国境をこえた規模で、政治・経済・国民生活など、さまざまな分野での交流が進んでいること。
とくに1990年代以降、経済面でのグローバル化が強調され、日本でも社会構造や生活意識に大きな変化をもたらしている。
「一つの地球」
「かけがえのない地球」
という意識や行動が高まったことも背景にある。
同時に、グローバリゼーションは世界が均質化(=同化)していく過程としてもとらえられている。
(現代社会用語集より)
- グローバル・スタンダード
(広辞苑第六版より)
21世紀に入る前後より、人類史の必然的な趣で世界各国で程度の差こそあれ推進がされてきたが、とくに2020年代前後より幾多の問題が噴出している。
詳細は当該記事を参照してもらいたいが、既述にもある「世界が均質化していく過程」という要素がある種の同化政策につながる可能性や新たな形の貧富の差を誘発するとする指摘がされるなど、文化的な摩擦への懸念がされている。
とくに移民集団がその移民先で“マイノリティとしての主張・権利”を盾に横暴に振る舞うといった事例によるトラブルは日本でも多く、昨今ではたけし軍団メンバーでもあるベナン出身のタレント兼政治家のゾマホン氏が同問題にたいして、
「僕が言いたいのは、“郷に入っては郷に従え”ということ。外国人は全員、これをわからないといけない。わからないなら、自分の国を出てはいけません。相手に自分のやり方を押しつけてはいけない。日本に来たら日本のやり方にあわせるのは当たり前。それがわからない人が増えているから、日本の人たちが怒っている。そう思いますね。」
と警鐘する事態になっている。(参考)
他方では、日本の経済界が「安い労働力」の確保を目論んで『外国人技能実習制度』等の名の下に大量の外国人人材の受け入れがされている件では「新たな形の奴隷労働」といった批判もされてしまっている。
同様の問題は、他の少子高齢化に悩まされる先進国でもみられている。
なかでもイギリスは、2023年時点で人口の14%が外国生まれで、首都ロンドンに至っては人口の35%を占めているというデータもある。(「英国の移民の歴史」 参考)
この影響で、この年1年間に生まれた男児の名前のトップがイスラム系の「Muhammad」(ムハンマド)だったことを英国家統計局は公表している。(参考)
このような状況のため、いずれは移民集団が移民先の現地住民を圧倒する可能性も示唆される事態になっている。
それに次ぐように紛糾してしまっているのが、
SDGs(=持続可能な開発目標)やらポリティカル・コレクトネス(=ポリコレ)、そしてDEI(=多様性・公平性・包括性)といった世界的基準・価値観の過剰な当てはめともとれる風潮。
これもまた、「人種・宗教・性別・貧困などの違いによる偏見・差別を無くす」という当初の目的から外れ、論理的な飛躍という名の矛盾や大人の事情から「逆差別を生んでいる」と非難される事態になってしまってもいる。(当該記事参照)
これら推進派、その過激派の横暴は各所でトラブルを生み「価値観の押し付け」と批難を受けることになっている。これを受けて、世界的な実業家として知られるイーロン・マスク氏が「DEI_kills_art」(=ポリコレ(によるDEI)は芸術を殺す)と発言することになり、世界規模で物議を醸す事態になった。
「どこの国であろうとそこのルール(=法律・慣習)は守り、文化は尊重されなくてはならない。」
「文化を一緒にするというかたちのグローバリズムはあってはならない。」
といった趣旨の警鐘をしている。 (参考)
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