マーフ
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まーふ
ゾロアスター教における月の神。
古ペルシア語 では"𐎶𐎠𐏃"でMāhともmāhaとも発音する。したがって「マーフ」もしくは「マーハ」なのだは本記事は日本で一般的に流通する「マーフ」で執筆する。「マー」とも言う。
インド神話のラーフとの関係が指摘されている。中級神ヤザタの地位におり同時に月曜を司るときの神でもある。月が女神として理解されたのはパルティア朝時代からとされる。ということは逆に言うとそれ以前のマーフは男神だった可能性が高い。しかも元々「マーフ」は男性的な意味の言葉であった。「月は原始の雄牛『シスラ』を持っている」と『ブンダヒシュン』で記述されているが「シスラ」の意味がよくわかっていない。「シスラ」の意味は「種子」とも「原型」とも言われている。羊や緑豊かな植生と繁栄を与える神でもある。なお、マーフが牛と結びつけられたのは牛の角が三日月の形と似ているからである。
マーフの三日月はパルティア朝とサーサーン朝時代を通じて王族の重要な象徴でもあった。
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