平成の時代の幕開けとともに、経済を基軸に据えた戦後日本社会の理想が完成を見た。しかしすぐさま崩壊... 平成の時代の幕開けとともに、経済を基軸に据えた戦後日本社会の理想が完成を見た。しかしすぐさま崩壊の途を歩みはじめ、その足取りは行き先も見えず、昭和の時代の無理難題が噴出するなか平成後期に向かうにつれて、ただただ早くなっている。 30年という限られた時間でありながら、政治、法律、経済、社会などに関する各種の客観的な指標に注目するならまるでジェットコースターのような変化を遂げたことになる。 それに対して、人の認識や規範の形成、変化には随分と時間がかかる。そのため平成の変化は正しく認識されなかったし、現在もされていないと考えるほうが自然なはずだ。 事実、平成末の現在においても人口のおよそ7割は昭和かそれ以前の生まれで、昭和生まれの世代がマジョリティということになる。当然彼らが形成してきた諸制度や諸習慣、規範がいまだに支配的地位に残っている。それはまさに昭和の面影というほかないが、ときにそれらが社
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