「木を見て森を見ず」とみなす理由

民主党・枝野幸男経産相(当時)のもとで33回、自民党・茂木敏充経産相のもとで17回、あわせて50回にわたって開催された審議会を経て、ようやく新しい「エネルギー基本計画」の骨格(正式名称は「エネルギー基本計画に対する意見」)がまとまったのは、昨年12月のことである。そして、この意見書に沿う形で、新「エネルギー基本計画」が閣議決定される。

新「エネルギー基本計画」のもとになった意見書は、各エネルギー源の重要性を、以下の通りまんべんなく指摘している。