欲しいのではなく捨てたい願望の表れ
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40代のネット通販購入額は7年で5.5倍に!
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今さらいうまでもないことだが、ネット通販は簡単で便利である。実際に店を巡らなくても、ウインドーショッピングができるし、クリックするだけでいろいろなモノが買える。ポイントサービスも充実しており、お得感も味わえる。画面上で「ようこそ」と迎えられ、「購入する」をクリックすると「ありがとうございました」と感謝され、後日、自宅で品物を受け取る。この一連の行為がクセになると、もはや本当にモノが欲しいのではなく、カチカチとクリックしたくてクリックするような事態に陥ってしまうのである。
そもそもネット通販は五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)の拒絶ともいえる。店員とのやりとりが煩わしい、あっちこっちに移動するのが億劫、品物を吟味するのが面倒くさいということから五感を無意識のうちにシャットダウンしているのだ。ある意味、ネット通販とは「買う」というより何かを「切り捨てる」行為。欲しいのではなく捨てたい。五感もお金も、しまいには夫も捨ててしまいたいという願望がそこには隠されているのである。
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