半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスは2027年をめどに、データ読み出し速度を従来比100倍近くに高めたSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を製品化する。生成AI(人工知能)の演算を担うサーバー向けに米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)と協力して開発する。GPU(画像処理半導体)に接続して使い、GPUのメモリー容量拡張に使うHBM(広帯域メモリー)の一部置き換えを狙う。 2025年9月2日に東京都内で開催したAI市場向けの技術説明会で明らかにした。キオクシアSSD応用技術技師長の福田浩一氏は「エヌビディアからの提案と要望に沿えるよう開発を進める」と話した。 これまでSSDはCPU(中央演算処理装置)を介しGPUと接続するのが一般的だった。キオクシアはエヌビディアと連携し、GPUに直接接続してデータをやりとりできるSSDを開発する。 GPUとデータを高速にやりとりするため、デ