Intel,デスクトップPC向け新CPU「Core Ultra 200S」を発表。前世代でバカ高かった消費電力を大幅に減らす ライター:米田 聡 2024年10月11日,Intelは,新世代のデスクトップPC向けCPU「Core Ultra 200S」シリーズ(開発コードネーム Arrow Lake-S)を発表した。 これまでIntelは,ノートPC向けに開発コードネーム「Meteor Lake」こと,「Core Ultra 100」シリーズで,「Foveros」と称する3Dパッケージング技術を使用して複数のシリコンチップを組み合わせたプロセッサを提供してきた。しかしデスクトップPC向けCPUは,現行世代の第14世代Coreプロセッサまで,モノリシック(単一のシリコンチップ)構成を続けてきた。新しいCore Ultra 200Sシリーズは,デスクトップPC向けとして初めて,3Dパッケージン
従来、CPUコアは製造時のテストをパスすれば信頼できると考えられてきた。しかし、半導体の微細化が進み、CPUの構造が複雑化するにつれ、製造時には検出できない潜在的な欠陥が増えていることが明らかになってきた。これらの欠陥は使用中に顕在化し、静かにデータ破壊を引き起こす可能性がある。 正常なCPUがまれに計算エラーを起こす。厄介なことに、このエラーは多くの場合“サイレント”であり、誤った計算結果が唯一の症状となる。そのためエラーが発生したことに気付くのが非常に難しい。エラーが検出されずに後続の計算に影響を与え、被害が拡大するケースもある。 研究者らはこの問題を「計算実行エラー」(Computational Execution Errors、CEE)と呼んでいる。調査によると、大規模サーバ群では数千台に数個の割合でCEEが発生しているとのこと。これは単なるランダムなハードウェアエラーの増加ではな
2020年以降に爆発的に増えているRISC-Vコアの数。ただし、2025年までに600億個というSemico Researchが出した本資料の数字はさすがに無茶な推定だとは思う 米中貿易摩擦の結果、中国の半導体企業がRISC-Vに傾注 2016年後半あたりから、RISC-V FoundationのFoundation Memberは相次いでRISC-Vのコアの開発やRISC-V向けのソフトウェアなどの開発を手がけているが、先にRISC-Vに傾倒し始めたのは中国であった。 中国と米国は2015年頃から不協和音が出ていた。ただオバマ政権時はあまり強硬な手段を取らなかったこともあり、それほど大きな問題にはならなかった。しかし、2017年にトランプ政権に変わり、デカップリング政策を取ったことで急速に関係が悪化する。 BIS(米商務省産業安全保障局)は、特定技術を利用した製品の輸出や移転をする際に認
世界最高のゲーム性能を有するのか? Intel Core i9-14900K Text by 米田 聡 10月16日に発表となったデスクトップPC向け第14世代Coreプロセッサ(開発コードネーム Raptor Lake Refresh)のK型番モデルに関するレビューが解禁となった。16日の記事で報じたとおり,第14世代Coreプロセッサは,第13世代からアーキテクチャこそ変わっていないものの,製造プロセスの改善などによって高クロック化を図った製品だ。 本稿では,デスクトップPC向け第14世代Coreプロセッサの最上位モデル「Core i9-14900K」を用意して,そのゲーム性能を調べた結果を速報としてお伝えしたい。 Core i9-14900K メーカー:Intel 実勢価格:未公開 Intelが「世界最高のゲーム性能を持つ」と豪語するCore i9-14900Kの性能を,既存CPUと
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1303 クーラーの中心を7mmずらすと最大3℃温度が低下するという、Noctua「Offset AM5 Mounting Bar」は本当に効果があるのか 2023.06.25 更新 文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション) Noctua「Offset AM5 Mounting Bar」の理屈 Noctuaが2023年6月13日に発表した「Offset AM5 Mounting Bar」。NoctuaのCEO・Roland Mossig氏によると「Ryzen 7000 ユーザーにとって非常に興味深いであろう、パフォーマンス向上アイテム」とされる。 どういう事かと言うと、Ryzen 7000シリーズは、ヒートスプレッダの中央部分にI/Oコア「IOD」が位置し、その下のエリアに発熱が高くなる「CCD」が実装されている。もっとも熱を持つ発
中国のPowerleader社(宝德)から、x86アーキテクチャに基づくCPU、Powerstar (暴芯)が登場しました。中国語圏メディアの360doc.comが報じました。 2023年5月初旬、Powerleaderは、デジタルチャイナの「核」となる第1世代Powerstar (暴芯) CPUの発表会を開催した。Powerstar (暴芯)はx86アーキテクチャをベースとし、強力な性能と成熟したエコシステムを備えている。 独立したイノベーションへの道を歩むPowerleaderにとって、確かな一歩となり、中国のコンピューター産業の発展に大きく寄与するだろう。 Powerleader会長の李瑞傑氏は「Powerstar (暴芯) CPUの発表は、国家の強化に貢献する第一歩です」と述べた。 Powerleader 李瑞傑会長 副社長の何丽氏は「Powerstar (暴芯)は普段使いのデスク
ゲーマー向けCPUの大本命「Ryzen 7 7800X3D」をテスト。Core i9-13900Kを上回るゲーム性能と低消費電力を両立する[レビュー] ライター:米田 聡 Zen 4アーキテクチャベースのデスクトップPC向けCPU「Ryzen Desktop 7000」シリーズに,AMD独自のキャッシュメモリ積層技術「AMD 3D V-Cache Technology」(以下,3D V-Cache)を組み合わせたミドルハイクラスのCPU「Ryzen 7 7800X3D」のベンチマーク情報が解禁となった。 Ryzen 7 7800X3D メーカー:AMD 税込メーカー想定売価:7万1800円前後(※2023年4月5日現在) 3D V-Cacheを採用したRyzen 7000シリーズとしては,2022年3月にRyzen 9シリーズの2製品が発売済みだ。とくに,16コア版「Ryzen 9 795
2022年8月に一般公開された画像生成AIの「Stable Diffusion」はNVIDIA製GPUで計算を行うように設計されており、求められるマシンスペックも高いため、ローカル環境で行うには少し敷居が高いところがあります。プログラマーのcmdr2氏が開発した「Stable Diffusion UI」は誰でも簡単にStable Diffusionをローカル環境に導入可能な上に、GPUの代わりにCPUを使って処理を行うことができるので、高性能なGPUを積んでいないマシンでも画像を生成することが可能です。 GitHub - cmdr2/stable-diffusion-ui: A simple 1-click way to install and use Stable Diffusion on your own computer. Provides a browser UI for gene
COMPUTEX 2020のビデオメッセージにて、Intelの最高経営責任者(CEO)であるボブ・スワン氏はベンチマークを否定する発言をしました。 (コロナ禍である)この瞬間は、業界の焦点を『ベンチマーク』から、弊社が作り出す『テクノロジーのメリットと影響』へと移行する機会だと捉えています。 パンデミックは、企業や消費者のニーズの変化に対応できるように、目的に合わせてテクノロジーを構築する必要性を浮き彫りにしました。そのためには、顧客志向の考え方でニーズを先取りしてソリューションを開発する必要があります。 弊社はこのような考えのもと、世界中の企業や社会にプラスの効果をもたらし、最適化することを目標としています。 どういうことかと申しますと、驚くことにボブ・スワン氏は「ベンチマークでCPUを判断するのはやめよう」と言っているわけです。 PCゲームや動画エンコード、その他各種演算処理において、
Intel Core i3 10100 レビュー目次 1.Intel Core i3 10100の外観・付属品・概要 2.Intel Core i3 10100の検証機材・動作設定 3.Intel Core i3 10100の動作クロック・消費電力・温度 4.Intel Core i3 10100の基礎ベンチマーク 5.Intel Core i3 10100のクリエイティブ性能 ・3Dレンダリング性能 ・動画エンコード性能 ・RAW現像性能 ・PCゲーム/スマホアプリのビルド性能 6.Intel Core i3 10100のゲーミング性能 ・4K解像度/60FPSターゲット ・フルHD解像度/ハイフレームレート ・バトルロイヤル系PCゲーム/240FPSターゲット 7.CPUエンコーダとリアルタイム配信について 8.Intel Core i3 10100のレビューまとめ ・温度・消費電力に
Core i9 10900Kは、第10世代「Comet Lake」の最上位モデルとして登場。スペックは10コア20スレッドで、HEDTクラスのCore i9 10900Xと同等のコア / スレッド数に増量され、ブーストクロックは4.8 ~ 5.3 GHzまで強化されています。 インテルの希望小売価格は「499ドル」のままで、実質的にはCore i9 10900Xやi9 9900Xの値下げバージョンです。しかし、肝心の国内価格は72000円(初値とは言え・・・頂けない価格設定)で、現状のi9 10900Xとほとんど変わらない値段です。 Core i9 10900K(10コア):72000 円Core i9 9900K(8コア):67932 円Ryzen 9 3900X(12コア):66168 円発売後すぐの価格は以上のとおり。単純なコア数など、スペックだけで比較するとRyzen 9 3900
English version 要約 dockerはデフォルトでセキュリティ機構(Spectre脆弱性の対策)を有効にします。この影響で、RubyやPythonのようなインタプリタは速度が劣化します。特にCPU律速なプログラムで顕著に遅くなります(実行時間が倍くらいになることがあります)。 現象 Rubyで1億回ループするコードを、直接ホスト上で実行する場合と、docker上で実行する場合で実行時間を比較してみます。 直接ホスト上で実行した場合: $ ruby -ve 't = Time.now; i=0;while i<100_000_000;i+=1;end; puts "#{ Time.now - t } sec"' ruby 2.7.1p83 (2020-03-31 revision a0c7c23c9c) [x86_64-linux] 1.321703922 sec docker
10nmプロセス壊滅の報道に インテルが敏感に反応 前回お約束したとおり、今回はインテルの10nmプロセスの話をしよう。少し前の話になるが、10月22日にSemiAccurateで“Intel kills off the 10nm process”という記事が出た。 この記事の是非はともかくとして、それが話題になったのはむしろインテルの反応であった。インテルの公式Twitterアカウントの一つであるIntel News(@intelnews)が、この記事が出るや否や直ちに「記事は正しくない。我々の10nmプロセスは順調であり、歩留まりは前回の投資家向けレポートで説明したように改善している」と反論を公開。 Media reports published today that Intel is ending work on the 10nm process are untrue. We are
Comet Lake-Sのゲーム性能はRyzen 3000を超えたのか? Core i9-10900K Core i7-10700 Core i5-10600K Text by 米田 聡 2020年5月20日,Intelが「世界最強のゲーム用CPU」と謳うデスクトップPC向けの第10世代Coreプロセッサ(開発コードネーム:Comet Lake-S)が発売となった。上位モデルであるCore i9シリーズでは,Intel製のデスクトップPC向けCPUとしては初めて,10コア20スレッドに対応。それに加えて,CPUの発熱状況に応じて最大クロックを引き上げる機能「Thermal Velocity Boost」の実装により,最大クロックも5.3GHzに達するという強烈な仕様が特徴だ(関連記事)。 Core i9-10900K メーカー:Intel 実勢価格:7万2000円前後(税込,※2020年5
東大の情報科学科では3年の秋学期にCPU実験という、自分たちでCPU、コンパイラ、シミュレーターを作ってレイトレーシングを動かすことが単位要件の名物実験があります。僕らの班では12月初旬に単位要件を満たすCPUは出来ていたので、2/20にあった成果報告会までの間にIwashi班という自作CPU上でlinuxを動かすことを目標とした余興班を作ってこのエントリのタイトルにあるような結果に終わったのでその報告をしたいと思います。 コンテキストスイッチしている画像: 目次 目次 対象とする読者 自己紹介 できたこととできなかったこと 技術的な詳細 ISA よかったところ 悪かったところ 結論 ステート管理 Floating point UART 自作OS/Shellの仕様 動機 やること 実装方針 増えるレジスタ 増える命令 MMUの挙動 タイマ割り込みの挙動 iretの挙動 Kernelの実装
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