『点子ちゃんとアントン』(てんこちゃんとアントン、原題:Pünktchen und Anton)は、1931年に発表されたエーリッヒ・ケストナーによるドイツの児童文学、およびそれを原作とする映画作品。 1936年に高橋健二による最初の日本語訳が出て以降、数多くの訳書が出版されているが、高橋または池田香代子の訳が広く読まれている。ケストナー全集として色紙を使ったハードカバーの豪華装丁版と新書サイズ版が存在する。 金持ちの家の女の子である点子と、貧しい家の少年アントンの友情を通して、2人やその家族模様を描く物語。それぞれの章の末尾には「立ち止まって考えたこと」("Nachdenkereien", 高橋訳では「反省」)と題した文章が添えられており、ケストナー自身が大人の目線で登場人物に対する考察を付け加えている。 「点子」(Pünktchen) という名前は、点 (Punkt) のように小さな子