AIを活用したアニメ制作技術を手がける中国発スタートアップ「優時映画(YOOUSI)」はこのほど、エンジェルラウンドで雲啓資本(Yunqi Partners)とBAce Capitalから数千万元(数億円)を調達した。資金は主にコア技術の高度化、チーム拡充、海外市場での事業展開に用いられる。 YOOUSIは、従来のアニメ制作モデルを根本から覆すような独自手法を打ち出した。自社開発のAIツールを利用して、原作漫画を1話あたり1~3分のアニメに変換するというもので、日本の業界で平均1~2年かかっていたアニメ制作期間をわずか1~2カ月に短縮し、コンテンツの生産効率を劇的に高めた。 YOOUSIは2017年からオリジナル漫画の制作を開始し、自社保有IP(知的財産)および外部IPを蓄積してきた。18年にはAIツールの開発に着手し、2023年には実用段階に到達。これまでに公開したAIアニメは約100作