木材腐朽菌の一つであるスギヒラタケ 木材腐朽菌(もくざいふきゅうきん)とは、木材を腐朽(腐食による劣化)させる腐生菌のうち、特に、木材に含まれる難分解性のリグニン、セルロース、ヘミセルロースを分解する能力を持つもの。特にリグニンを分解する生物は、事実上この菌類のみに限られている(白色腐朽菌)[1]。 木材の腐朽の過程は、台風等による枝折れや昆虫や齧歯類のかじり跡により樹皮が傷付き、そこに第一次寄生菌と呼ばれるカビの胞子が付き、でんぷんや糖質、その他の炭水化物を栄養源として繁殖する。 次に第二次寄生菌として、木材に含まれる難分解性のリグニン、セルロース、ヘミセルロースを分解する能力を持つ担子菌や子嚢菌、不完全菌である木材腐朽菌が木材基質を分解し、その分解生成物もバクテリアにより最終的に無機化される。セルロース、ヘミセルロースはシロアリの食料ともなっている。 木材腐朽菌の分類は、 白色腐朽菌: