お待たせしました。文庫版『ドゥームズデイ・ブック』をお届けする。 昨年邦訳された著者の最新長篇『航... お待たせしました。文庫版『ドゥームズデイ・ブック』をお届けする。 昨年邦訳された著者の最新長篇『航路』(ソニー・マガジンズ)は、さいわい日本でも好評をもって迎えられ、『SFが読みたい! 2003年版』(早川書房)の「ベストSF2002」で堂々の第一位に輝いたばかりだが、本書はその『航路』と並び称せられる(『航路』より上だと評する人も多い)、コニー・ウィリスの代表作である。 とはいえ、単行本版(早川書房《夢の文学館4》'95)が出たのはもうずいぶん前だから、この文庫ではじめて『ドゥームズデイ・ブック』を手にした読者も少なくないだろう。 原書のDoomsday Bookは、一九九二年にバンタム社から出版されたコニー・ウィリスの第二長編。二一世紀から一四世紀へのタイムトラベルをテーマに、ふたつの時代を襲う疫病の息詰まるサスペンスと鮮やかな人物描写で絶賛を浴びた感動作で、英語圏SFの三大タイトルと
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