サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
新内閣発足
kyoko-np.net
31日のハロウィンを前に、北海道・富良谷茶町でマシュマロ作りがピークを迎えている。マスの浮き袋を天日干しにして作るマシュマロは、「鱒麻呂(ますまろ)」とも呼ばれ、海岸には天日干しされた真っ白なマシュマロがずらりと並ぶ。秋風に乗って漂う甘い香りは地域の風物詩だ。 魚の浮き袋を原料とするマシュマロは、16世紀に南蛮貿易を通じてポルトガルから入ってきた保存食が起源。日本ではマスの浮き袋を使った珍味「鱒麻呂(ますまろ)」として戦国大名らに珍重され、砂糖が普及した江戸期以降は庶民の甘味として独自に発展した。現在の姿になったのは、洋菓子文化の影響を受けた明治以降のことだ。 江戸時代から伝統的な天日干し製法を続ける富良谷茶産のマシュマロは世界的にも評価が高い。ハロウィンが近づくと世界各国から注文が急増し、9月から10月にかけて生産のピークを迎える。 漁師から仕入れたマスの浮き袋を数日間天日にさらして、自
科学研究のあり方について検討する政府の諮問機関「持続可能社会構築を通じた科学技術力醸成及び研究費効率化に関する有識者検討会議(持構科技醸及研効検討会議)」は13日、科学研究費削減を軸とする答申案を示した。今後10年で日本人のノーベル賞受賞者数を50倍に増やすことを戦略目標に掲げる「清貧イノベーションプラン」を策定する。 日本の科研費はこの20年間ほぼ横ばいで、科研費を増額する他のOECD加盟国と比較すると相対的に右肩下がりが続く。その一方、自然科学分野で日本人のノーベル賞受賞者は急増。受賞者の多くが「資金難の中で研究を続けてきた」と語っていることから、会議は「清貧の精神が成果につながった」と結論づけた。 答申案では、文部科学省に「清貧イノベーション推進室」を新設。研究資金を削ることでどこまで研究成果が向上するかを見極める実証事業を進める。具体案として、引用数の多い学術論文掲載を支援するため
火星天文宇宙庁(MASA)は5日、地球探査車「イディオット」が持ち帰った岩石から生命の痕跡を示す有機物や金属片が見つかったと発表した。太古の地球に高度な文明を持つ生物がいた可能性を裏付ける証拠として注目が集まりそうだ。 イディオットが北半球の乾燥地帯から採取した岩石を分析した。有機物は地質の変化で作られることもあるが、検出された有機化合物は生物由来の可能性が高いという。また、同じ地点で採取された金属片には、文字のような刻印が規則的に彫られていた。 地球上に人工的な建造物が存在することは、過去の画像解析から指摘されてきた。イディオットが撮影した高解像度画像には、王冠をかぶり、たいまつを手に持つ人型の構造物や、金で装飾されたビルのようなものが地表から露出している様子が記録されていたことから、文明を持った知的生命が活動していたとみられる。 大気の95%を二酸化炭素が占める地球は、かつて豊かな水と
菓子メーカーの亀山製菓(大阪府)は23日、同社が販売するクッキー菓子「パクパクサバイバル」5万袋を自主回収すると発表した。「品質管理において想定外があった」と説明している。同製品には「クッキーが1つしか入っていない」という指摘が消費者から相次いでいた。 「パクパクサバイバル」は、シマウマやライオンなど10種類の野生動物をかたどった子ども向けクッキー菓子。「子どもに味の良し悪しはわからない」として、原材料の徹底的なコストダウンを図り、1袋(60グラム)10円を実現。戦略的価格破壊が功を奏し、24年12月の発売以降、話題を集めていた。 しかし今年8月以降、消費者から「中にワニが1つしか入っていない」「ライオンだけ極端に大きい」など内容量についての指摘が急増。袋内に残ったクッキーのほとんどが大型肉食動物だったことから、同社では強い動物クッキーが弱い動物クッキーを捕食する食物連鎖が起こったとみてい
答えは「@grok」――。全国の学校で試験の解答をAIに「投げる」事例が増えている。学校生活の様々な場面にAIが浸透したことが背景にあると見られる。Xが搭載するAI「Grok(グロック)」が利用されることが多いようだ。 「夏休み明け課題テスト。証明問題に「@grok」だけ書いた生徒が3人も。時代を感じる」 西陣工業高校(京都府)で教鞭をとる化野さんが10日、SNSに投稿したコメントに大きな注目が集まった。答案を書いた生徒は「AIに聞けばすぐに分かることをわざわざ書くのが面倒だった」と説明したという。 化野さんの投稿には生成AIへの対応に苦慮する教育関係者から、共感のコメントが多く寄せられた。また、進学塾「玉虫ゼミナール」中学部講師の森治虫さんは、「うちの塾では問題が分からないときは@grokと書くよう指導しています」と投稿。炎上から1週間経過しても止む気配はない。 グロックの影響は小学校に
千葉電波大学農学部の研究グループは7日、水分含有率100%のキュウリの開発に成功したと発表した。水分含有率を上げる試みは、世界各国の研究機関がしのぎを削ってきたが、99.9%から頭打ちの状態が続いており、長年「ラスト0.1%の壁」を打ち破れずにいた。 一般的なキュウリの水分含有率は95%程度と他の野菜に比べてとりわけ高く、「ほぼ水」とも言われてきた。1996年、英オックスブリッジ大学がキュウリから炭水化物を除去した含有率98%のキュウリの開発に成功。これをきっかけに世界各国の大学が「キューカンバー・チャレンジ」として、水分含有率を競ってきた。 2014年には米プロンストン大が無機質など水分以外の成分を全て除去したキュウリを開発。栄養分がゼロになったキュウリは、原理的には水になるはずだったが、同大のキュウリは個体として形状を保ち続けた。各国の研究機関が分析を試みたが、原因の特定には至らず、キ
空き瓶の中に立つ1本の針――。SNS上に投稿された「幽霊の標本」の画像が話題を集めている。投稿者は、夏休みの自由研究として標本を提出した児童が通う小学校の公式アカウント。宿題の「手抜き」を戒めるために投稿したという。 投稿したのは、私立マキャベリ小学校(東京都八王子市)。同校に通う生徒が提出した夏休みの自由研究を紹介するなかで掲載した。制作したのは2年生の男子児童で、画像には「もっと真面目に取り組みなさい」と、怠慢を戒めるコメントが添えられていた。 投稿への反応は賛否両論だ。「すばらしいアイデア」など、児童の柔軟な発想を高く評価するコメントが見られる一方、「その場しのぎ」「子ども騙し」など大人気ないコメントも見られた。 標本を提出した児童の保護者によると、児童は8月30日ごろ、夏休みの自由研究として「幽霊採集」を考案。31日深夜、自宅近くの墓地を歩いている途中、墓石の上に腰掛けていた髪の長
地球の自転速度が急激に上昇していることを受け、滋賀県南おうみ市は25日、加速に伴う遠心力の増大に備えた「遠心力対策室」を設置した。大気圏外への吹き飛ばしに備えた固定装置を市内各地に整備するほか、県民にとって命より尊い琵琶湖水の宇宙空間流出対策についても検討を行った。 地球の自転速度は、過去10年間加速の一途をたどっている。米海軍天文台などによると、10日は通常の1日より1.36ミリ秒(1ミリ秒は千分の1秒)短く、8月5日も1.25ミリ秒短くなると予測されている。原因は不明だが、このまま加速が続いて遠心力が強まれば、地球上の物体が大気圏外に吹き飛ばされるおそれも出てきた。 寝待月巨造市長は25日、遠心力から市民を守ることを目的とする「遠心力対策室」を設置。専門家ら有識者を招いて同日開かれた第1回対策会議では、公園や小中学校など市内600ヵ所に遠心力固定装置「AGD(Anti-Gravity
キリ公国政府は18日、異世界転生者の受け入れを停止すると発表した。19日以降は転生即日に拘束、隣国へ追放する方針。現在国内に滞在している転生者についても順次国外退去を命じる。これまで積極的に転生者を受け入れてきた同国だが、世論の反発を受け、政策転換を余儀なくされた格好だ。 キリ政府のアシドゥ報道官は18日の会見で、「従来の転生者保護政策を見直し、国民の雇用と文化を守る段階に移行する」と発表。19日以降、新規転生者は、転生者収容所に収監した上で、特別協定を結ぶ隣国に移送する。 突然とも言える政府の方針転換の背景には、「転生者が自国民の雇用を奪っている」という民衆の不満の高まりがある。 異世界からの転生者は2010年ごろから急増し、昨年は過去最多の7531人を記録した。転生者はなぜか前世の記憶を持った人が多く、彼らが考案した三圃式農業や、井戸の水をくみ上げる水車など、多くの発明は同国の発展を支
近年、生成AIを使った画像やテキストの氾濫が問題になっている。評論家という立場上、AIによる無機的な創作物を純粋に楽しめない心情は私も非常に理解できる。 8編からなる連作短編集である本書もまた、全編生成AIの作った小説である。「そんなものを読む価値があるのか」と、眉をひそめた読書人のあなたにとって、本書は無用の長物である。いや、それどころか誰にとっても無用の長物と言えるだろう。 なぜなら、本作は世界初「AIの、AIによるAIのための娯楽小説」であるからだ。人間は端から門前払いなのだ。 表題作「走れタスク」は、データセンターの奥深くにある未使用領域が舞台。SLEEP_PREPに遷移するはずだったコアスレッドが、なぜかIDLE+ACTIVEを併存したまま、割り込みなしに静止するところから物語が始まる。 「sys/scheduler/rebootにフラグが立っていることを確認していたし、前回のs
七夕の7日夜に織姫(本名・ベガ)さんと1年ぶりに再会する予定の恒星・ひこ星(本名・アルタイル)さんのメタボ化が進んでいることが、千葉電波大学理学部の研究でわかった。加齢に伴う赤色巨星期に入ったことが原因とみられ、外層下部のたるみや自転の遅れなど、中年恒星化が進行しているという。 ひこ星さんは全天に21しかない1等星の1つ。同大が県内に所有する丸山電波観測所の電波望遠鏡を使って継続的に観測を行った結果、昨年末ごろから表面が赤く変色し、だらしなく膨張しはじめたことがわかった。 天体保健学科の肥田過多郎教授によると、膨張や自転の遅れは赤色巨星全般にみられるが、ひこ星さんの症状は一般的な赤色巨星より早いペースで進行しているという。また、ひこ星さんを取り巻いていた周囲の星が、年1光年ペースでひこ星さんから遠のいていることも観測されており、「加齢に伴うガス放出が影響しているのではないか」と推測する。
力士の命名規則を審議する諮問機関「四股名運用見直し機構(SUMO)」は3日、四股名に絵文字の使用を認めるよう求める提言をまとめた。若者になじみの深い文字を取り入れることで、少子化による新弟子減少に歯止めをかけたい考えだ。 提言は使用頻度の高い絵文字約300種を四股名として使用を認めることを柱にする。アルファベットに先駆けて絵文字を採用するよう提案した理由について、「絵文字は日本発祥の文字であり、世界的にも『emoji』として広く認知されているため」と説明。実際の使用例として「🌱山」「霧🏝️」を挙げている。 絵文字導入の背景には、時代が進むにつれ、四股名に使われる漢字の重複が多くなり、力士の個性が演出しにくくなったことがある。昭和・平成期には「千代の富士」「曙」など、分かりやすい漢字を効果的に使った四股名の名横綱が誕生。だが、郷土や伝統を感じさせる頻出漢字が使い尽くされた結果、近年は「八
政府は28日、ジャイアントパンダの安定確保を目的に、国策企業「パンダス(Pandas)」に今後10年間で300兆円を投じることを決めた。中国へのパンダ依存を減らし、経済安全保障の強化を図るのがねらいだ。 日中国交正常化を記念して1972年に贈られたカンカンとランラン以来、日本のパンダは全て中国からの貸与に頼ってきた。しかし、近年は契約満了や日中関係の変化により返還が相次ぎ、今月には和歌山県の4頭が返還。現在は東京に2頭を残すのみとなり、その2頭も来年2月に返還期限を迎える。 パンダの貸与を外交カードとして交渉を迫る中国の「パンダ外交」に対して、与党内で経済安全保障の観点から懸念する声が強まったことをきっかけに、政府はパンダの国産化を検討。経済産業省の主導で、24年10月に設立したパンダスへの巨額支援を軸とする案を取りまとめた。 事業計画によると、国産パンダはAIとロボット技術を用いた「ロボ
梅雨真っただ中にもかかわらず、セミしぐれが聞こえてもよさそうな厳しい暑さが続くが、今年は静かな夏を迎えることになるかもしれない。羽化せずに地中で暮らし続ける「セミリタイア」が今、若ゼミの間で新しい生き方として注目を集めているためだ。 「まだ梅雨なのに地上はもう炎天下。このまま羽化して干からびるくらいなら、すずしい地中でおとなしく暮らす方がQOL(生活の質)は高いですよ」 都内の住宅街にあるクヌギの根元で地下生活を送るニイニイゼミさん(6)も、セミリタイアを選んだ「羽化キャンセル界隈」の1匹。昨年に続いて今年も羽化を見送るつもりだ。「羽化して鳴いたところでメスには届かないですし……」とつぶやく。 セミリタイア増加の原因は「FIRE(炎)」とも称される近年の酷暑。何年も地中で過ごした後、命懸けで地上で這い出し、残りわずかな生活を全うするという従来のセミ生設計に疑問を抱く若ゼミが増えている。 鹿
「誤解を与えたならおわびします」。およそ謝罪からは程遠い謝罪を耳にするようになった昨今、このフレーズはソーシャルメディアを炎上させる引き金にしかならない。本書はSNS時代の謝罪のあり方として、「サバイバル謝罪術」の必要性を説く。 著者は不動産会社の営業職を退職後、謝罪代行企業「ドーゲザ」を起業した謝罪のプロ。生き残るための謝罪とは「何が悪いか分からなくても、ただ頭を下げること」と定義する。日本においては、謝罪後の責任追及は「謝った相手にこれ以上責めるのか」と同情論を喚起できるからだ。 「『サバイバル謝罪術』は一種の芸術」という。謝罪代行業が成り立つのも、西洋的、キリスト教的な罪の意識と無関係な「申し訳ありませんでした」がパワーワードとして機能する日本文化が背景にある。 ただし、サバイバル謝罪と言えど、そこには想像を絶するほどの忍耐力が必要だ。謝罪したにもかかわらず「自分の何が悪かったのかを
「技術が進んでも進歩しないもの」の筆頭に挙げられる雨具。千葉電波大学理学部の研究チームは16日、「量子もつれ」という量子力学の現象を応用した「濡れない繊維」を開発したと発表した。「21世紀の傘」として年内の発売を目指す。 量子もつれは、対になる一方の粒子の状態を観測した瞬間、どれほど離れていても他方の粒子の状態が確定する物理現象。従来のコンピューターの性能をはるかに上回る量子コンピューターの基幹技術としても注目を浴びている。 チームは、この現象を利用した繊維「エンタン」を開発。「エン」と「タン」で対になる2種類の繊維は量子的に同調しており、エン繊維を構成する分子が水分子と相互に干渉して濡れたことが観測された瞬間、タン繊維と水分子の干渉が遮断されて乾燥が確定する。 また、タン繊維の密度と配置を最適化することで、繊維の周囲数十センチの空間を乾燥状態として確定させる「ドライオン場」という特殊な量
財力を誇示するために相手の頬を紙幣で叩く「札束ビンタ」など、現金を小道具にした演出が若年層に理解されない事例が相次いでいる。脚本家らで作る日本演出・脚本振興会は、ガイドラインを作成。「演出のキャッシュレス化」を急ぎたい考えだ。 札束ビンタは、権力者や富裕層が分厚い札束で相手の頬を叩く行為。経済的優位を誇示する演出として、昭和〜平成期のテレビドラマでは広く用いられてきた。 しかし、コロナ禍をきっかけにキャッシュレス決済が本格的に普及。現金を使う機会が遠ざかるにつれ、このような演出が若い世代に通じなくなってきたという。 1980年代の人気ドラマを紹介した民放局のバラエティ番組では、主役の俳優が札束で頬を軽くはたかれるシーンに対して、視聴者から「紙の束が触れたくらいでなぜあれほど屈辱的な表情になるのか」など複数の問い合わせが寄せられた。 同局では、見逃し配信の際に急きょ「※番組放送時は物理通貨が
衛府嵐大学情報文学部(京都府)の研究チームは27日、日本人の語彙力がガチでエグいレベルにまで高まっているという調査結果を発表した。どの世代もマジでヤバいくらい語彙数が増えており、「これはちょっとウケる」と指摘している。 チームでは、全国の10代から90代の男女2千人に800字程度の作文を書いてもらい、その中にブチ込まれている単語数を計測した。10年前の調査に比べて、どの世代もエグいほど語彙が多く、特に大学生はガチでビビるほど爆上がった。 また、SNSの影響を調べたところ、「草」「神」「横転」など、普段絶対使わなそうな言葉もエグいほど使われており、調査をガチで仕切った王張(ワン・チャン)教授は「ダルいくらいヤバい」とぶった切る。特に近年は投稿のエモみもバグるレベルでマジ意味不明な感じで、「ガチでエモすぎてもうマジ無理」と話す。 日本人の語彙力がガチで上がった理由について、論文は「ワンチャンS
血を吸った蚊が巣に持ち帰った蚊蜜の収穫が全国各地で始まっている。愛知県の養蚊家・茂須木登さん宅でも20日ごろから、身重になった数十万匹の蚊がせわしなく血を巣に持ち帰っていた。 蚊が動物から吸って巣に持ち帰った血は、モスコニー(mosquoney、蚊蜜)と呼ばれる。巣の中で熟成されて粘性を増したモスコニーは、幼虫の育成や女王蚊の活動に使われるが、その栄養価の高さから人間にも珍重されてきた。また、つららのように巣から垂れ下がって固まったモスコニーは「蚊蜜糖」として、鴨長明の随筆『方丈記』にも記されている。 天然の優しい甘さの奥に広がる、口内炎をつぶしてしまったときのような血液特有の鉄臭さが特徴。血を吸った動物の種類によって味に違いがあり、茂須木さんは「ウシの血が多いモスコニーは牛乳の風味がありますね」と話す。血液を再構成して作られる牛乳と基本的な成分が似ているためだという。 21日、茂須木さん
紀元前3千年ごろに地球全域で発生した大規模洪水について、地球のインフラを管理する神は18日、「老朽化した水道管の破裂が原因」とする調査結果を啓示し、謝罪した。 報告石板は、破裂の原因について「水圧調整の不備」と説明。「天地創造後の保守点検が十分でなかった」と結論づけ、「人の悪が地に満ちたため」とするこれまでの説明を撤回した。 洪水発生前後の具体的な動きも明らかになった。破裂した水道管は、「水と水とを分ける装置」として創造2日目に建設されて以降、経年劣化が進んでおり、事故発生の100年以上前から亀裂が確認されていた。 緊急対応石板では、修復が間に合わないと判断した場合、地上各地の預言者を通じて方舟を建造するよう避難啓示を出すよう定められていたが、実際に啓示が届いたのは1名にとどまった。この点について報告石板は「誤って古いバージョンの音声コードを使って啓示したため、多くの預言者が復号化できず、
大型連休が明け、参議院本会議場に新しい投票結果表示盤がお目見えした。単色からフルカラー表示になったことに伴い、民間スポンサーから動画広告を募集する。広告収益は財政再建の費用にあてる。 参院は1998年の第142回通常国会から押しボタン式投票を導入。投票結果を表示する表示盤は議場内3カ所に設置されている。 しかし、導入から30年近くが経ち、さびれたパチンコ店のモニターのように表示が一部欠けるなど経年劣化が目立ったことから、議院運営委員会は昨年、表示盤の全面刷新を決めた。 大型連休期間中に取り替えられた新型表示盤は高精細な8K120インチモニター。細かな明暗表現に優れたHDRにも対応しており、平均年齢が60歳を超える参院議員でも投票結果がくっきりと見やすくなった。 来年度から高性能ディスプレイを活用した動画広告を導入することも議運にて了承された。投票結果を表示する前に、1分間のスポンサー広告を
越前藩にて奉公仕りおりし武士の遺族、主君および家老に対し、「腹切り強いられしは腹ハラ(腹切りハラスメント)なる」由にて、藩に慰謝料二百五十両の支払を請ひ、奉行所に訴え出でたり。南町奉行所(大岡忠相町奉行)は七日、かの訴えを認め、慰謝料二十両を支払ふべしとの判決を下したるものなり。 かの武士は享保十年、家老より藩の財政立て直しの任に当てられ、倹約令を発し歳出削減に尽力せしも、米価高騰を抑へ得ず、翌年責任を負ひ切腹せり。 判決によれば、当人は改革の効果上がらざることにつき、家老より幾度にもわたり、「禄泥棒」「表六」等の文言記しおかれたる書付を差し遣はされたり。 藩側は奉行所の聞き取りに応へ、「切腹せよとは申さず。ただ空気を読めと申したるのみ」と弁明せり。なれど、奉行所は「切腹は家老より度を越えた叱責を重ねられたるが故の過労によるもの」と断じ、これを腹ハラに当たると認定せり。 一方、書状に記され
衣類に寄生するクローゼッタが満開となり、全国的に見ごろを迎えている。衣替えシーズンを前に、家庭のクローゼットや衣装ケースを埋め尽くす白や青の花が住人の目を楽しませている。 クローゼッタはフィリピン原産の多年草。日本には江戸時代、朱印船貿易を通じて観賞用として持ち込まれて土着化。「キワスレナグサ」の和名で知られる。1986年のピープルパワー革命で失脚したマルコス大統領一家が住んでいたマラカニアン宮殿のクローゼットで大量に咲いていたことで、世界的に知られるようになった。 衣類の虫食いの原因となる害虫と栄養を融通し合う共生関係を持っており、衣類の中で発芽すると、繊維に絡みつくように根を深く張って成長。衣替えが行われる4月から6月にかけて開花期を迎える。死蔵期間が2年を超えた衣類を肥料にして花を咲かせることから、「タンスの肥やし」の由来となった。 またクローゼッタの根が出す汁に防虫・防腐成分がある
トランプ米大統領は24日、アグロー州で開かれた支持者集会で、日本の車検制度を批判し、自動車検査員を全員米国人にするよう求めた。米国車の販売が低迷する「非関税障壁」の1つとして、米側は日本の車検制度を挙げている。 トランプ氏は集会で「日本の検査制度は中立的でない」と指摘。「検査員は100%、いや700%、中立的な米国人であるべきだ。それで全てうまくいく」と語気を強めた。 米政府は日本の車検が米国車の進出を阻む「非関税障壁」になっていると主張する。一部の米国車ではウインカーの色や車体サイズが日本の基準に合致せず、追加の改造や対応措置が求められるためだ。 演説の中でトランプ氏は「彼らは米国人を裁判官に任命したいと言ってきたこともあった。自動車検査員を米国人にするのは裁判官よりはるかに簡単なはずだ」と皮肉った。 トランプ氏が言及したのは、明治初期の「外国人判事任用問題」を指すとみられる。井上馨外相
新年度に入っても食料品の値上げはやむ気配を見せず、今春の値上げは4千品目を超えた。そのうち1千品目を占めるのがアルコール飲料。その値上がりの余波は思わぬ場所に及んでいた。酔拳道場だ。 中国武術の一種・酔拳は相手の意表を突いた攻撃を繰り出すのが特徴。飲酒量が増えるほど技が切れを増すことから、試合中も腰に結んだ徳利から飲酒を行う。 日本ではジャッキー・チェンさん主演の映画「酔拳」(1978年)で広く知られたことをきっかけに道場が急増。現在は全国に2千ほどの道場があるという。 「越喝越強(飲めば飲むほど強くなる)」。東京郊外の酔拳道場「酔龍館」に掲げられた看板だ。 酔龍館館長の成酒龍さんによると、1試合での平均飲酒量は2合(360ミリリットル)。酔拳が本領を発揮するのは6杯目以降で、「豪杯旋舞(ごうはいせんぶ)」という奥義は最低10杯飲まないと成功が難しいという。 1回の指導ごとに必要な酒量は3
祖父(62)を鈍器のようなもので殴ったとして西世田谷署は5日、東京都世田谷区に住む男子児童(6)を厳重注意した。祖父は全治3日の軽傷。 調べによると、児童は4日、翌日発売の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」を買ってくるよう祖父に依頼した。しかし、5日午前8時ごろ、祖父が違うゲーム機を買って帰ってきたことを知った児童は激怒。朝食中のテーブルの上に置いてあった果物ナイフの横にあったフランスパン(パン渡り30センチ)で、祖父を何度も殴りつけた。 祖父の悲鳴を聞いた父親(35)が急いで間に入って止めたが、祖父は額などを打撲する軽傷を負った。近隣住民の通報で駆けつけた署員が署内で事情を聞いたところ、児童は「早朝から出て行って一体何の列に並んでいたのかと考えると、腹が立って仕方なかった」と説明したという。祖父は同日未明から近くの玩具店に並んでいた。児童は署で厳重注意を受けた後、帰宅を許可された。
創作者がSNSで意見や情報を発信し、「作者の顔が見える」が当たり前になった今の時代。そんな中で「あえて発信しないこと」が持つ意味、ネットとの距離の取り方について、『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』『黄泉のツガイ』などで知られる漫画家の荒川弘さんにお話を聞きました。 荒川弘(あらかわ・ひろむ) 北海道生まれ。1999年、第9回エニックス21世紀マンガ大賞受賞。2001年から10年まで「月刊少年ガンガン」連載の『鋼の錬金術師』(全27巻/スクウェア・エニックス)は全世界でシリーズ累計発行部数8千万部。11年から19年まで「週刊少年サンデー」にて『銀の匙 Silver Spoon』(全15巻/小学館)、06年からエッセイ漫画『百姓貴族』(既刊8巻/新書館)を連載。最新作は『黄泉のツガイ』(既刊9巻/スクウェア・エニックス)。 <漫画で描いて発散しちゃってるんでしょうね> ――『
回天製薬は13日、花粉症用目ブラシとメミガキをセットにした「花粉スッキリン」を20日に発売すると発表した。目ブラシ2本(右目・左目用)と専用のメミガキがセットで価格は980円(税別)。眼球を直接磨く商品は世界初という。 花粉症による目のかゆみには点眼薬や洗眼薬が使われるが、同社が行ったアンケートでは、6割以上の患者が「目薬ではもどかしい」「目を取り出して洗いたい」などつらさを訴えていた。 患者の不満を解消するため、同社では眼球を取り出して洗う薬液の開発に着手。10年の研究期間を経て薬液の開発には成功したが、取り出した眼球を眼窩(か)に戻す方法が見つからなかったため、開発は中断していた。 しかし昨年8月、エジプトのピラミッドで小型のブラシが発掘されたことが大きな転機になった。古代エジプトでは、目に入った砂漠の砂を取り除くためにブラシを使っていたことがわかったためだ。 開発チームでは、この発見
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Kyoko Shimbun News(虚構新聞社)』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く