東京五輪を含む五輪がもつ問題点を論ずる。 五輪史を振り返れば、「五輪憲章」(この問題性については後... 東京五輪を含む五輪がもつ問題点を論ずる。 五輪史を振り返れば、「五輪憲章」(この問題性については後述する)からはずれた、あるいはそれが明確に禁じた異常が、常態化してきた。 ◎強められる国家間競争 ◎国家的宣伝・国威発揚の場としての五輪大会の利用 ◎勝敗・メダル獲得を至上とするエリートスポーツ観 ◎不透明かつ常軌を逸する商業主義 ◎米TV局の放送権料との関係で決まる真夏の開催・異常な時間帯の競技 ◎五輪大会の巨大化 ◎そのために開催国・開催都市に課される膨大な財政支出 ◎その結果生ずるハード/ソフト面での負の遺産・市民生活への直接/間接のしわ寄せ、等 「国家間の競争」――あおられるナショナリズム ここで私が何より問題にしたいのは、五輪によって国家間競争が強められてきたという事実である。 まず問われるのは、IOC委員による本国への五輪大会の誘致である。この際、国と国とのし烈な招致合戦がくり広げ
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