ついに最後の戦いの火蓋が切られた『九龍の血統』とジローたち。ジローに応え特区へと向かったミミコ、ケインやジャネットら各地の精鋭が特区に到着する中、ジローは九龍王との対決の時を迎える。鍛え直した銀刀を操り『九龍の血統』を圧倒するジローを前に、追いつめられたカーサたちは、最後の手段に打って出る…。 そして伝説は、新たなる時代へ・・・・・・ 吸血鬼と人間の共存を目指した二人の兄弟と一人の少女の月下の伝説。ついに完結! 読み終えたときのこの気持ちをどう表わせばよいのか。まさに感動の、そして激動の最終巻でした。 ジローに導かれ、特区に乗り込んだミミコ。混血児となって舞い戻ったケイン、そしてサユカ、ジャネット、ケンスケ、パドリック。そして対する九龍王とカーサ始めとする『九龍の血統』たち。 圧倒的劣勢でありながら、持てる戦力を駆使して立ち向かったジローやミミコ。そして最後まで生きることを諦めず、戦士とし
【BLACK BLOOD BROTHERS 11.賢者転生】 あざの耕平/草河遊也 富士見ファンタジア文庫 Amazon 終わった。終わってしまった。 その事実を前にして、湧き上がり押し寄せてくる様々な感情の波に、ただただ翻弄される。 しかし、意外なほど喪失感はない。寂しさもない。もうこれ以上この物語の世界に住まう眩しいばかりの魂の持主たちの姿を読めない、というのにだ。 あざの先生のエンターテイナーとしての手管は、その意味では物語を完結させるやり方においてさえ、読者に対して行き届いていると言っていいのかもしれない。たとえ物語が、ページ上に文字列として描かれる形においては終わりを迎えたとしても、この赤と黒の血が交わる世界が泡沫のように消えゆくのではなく、何一つ終わることなく、先へ、未来へ、次の世代へと引き継がれ、様々な物語が紡がれていくのだろうというヴィジョンを、刻みつけていってくれたのだか
Title : BLACK BLOOD BROTHERS 11- ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生 - Author : あざの耕平 / Illust : 草河遊也 ISBN:9784829134030 / 富士見ファンタジア文庫 『BBB』最終巻。遂にシリーズ完結です。 九龍の血統との最終決戦。ジロー、ミミコ、コタロウ、ケイン、そしてカーサと九龍の血統の面々。特区を舞台に、最後の、本当に最後の決戦。敵味方、どちらの言い分にも理がある以上、後は押し通した方の勝ち。生き残りのため、そして意地と誇りの為に戦う姿が最高に熱くて面白かったです。もう言葉もありません。九龍の血統の絆の固さに泣き、カーサの思いに泣き、ジローとコタロウの繋がりに泣き、そしてミミコとの愛に泣く。どんだけ泣けば気が済むんだろう...と言うぐらい。これ以上無い、見事な結末でした。 ここまで読んできて良かった。本当に感無
BLACK BLOOD BROTHERS11 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生― (富士見ファンタジア文庫) 作者: あざの耕平,草河遊也出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2009/05/20メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 79回この商品を含むブログ (64件) を見る あざのさん、富士見最厚とか言ってた割には滅茶苦茶薄いですよ。これの2倍ぐらいは厚くしてくれても全然よかったのに・・・・・・ ■ ストーリー 単身で先に特区に到着したミミコ。 彼女の到着を皮切りに、全てが動き出す。 終局へと―― ■ 『カンパニー』サイド 我が身の危険を省みず全てを終わらせるためにやって来たミミコ。 《賢者イヴ》の始祖として全てを見守るコタロウ。 己の血を暴走させて我が身を犠牲にしながら強大な力を振るうジロー。 己の血に新たな血を混ぜ、自ら忌み嫌われる混血児になって強大な魔力を得たケ
「まあ、お互いここまでせねば意地を通すこともできぬ未熟者同士と言うことか。分不相応の望みを抱いた報いだな」 「……ケイン」 二人の脳裏を過ぎるのは、特区を奪われた夜のことだった。大切なものを失い、己の無力に打ちひしがれたあの夜。あの夜を生き延びて、二人はいま、再び特区に立っているのである。 「だが、ジロー。少なくとも俺は後悔していない。お前も、そうではないのか?」 世界で唯一、人間と吸血鬼が共存する都市―「特区」。そこには、両種族の仲を取り持つもぐりの調停屋・葛城ミミコと、護衛の「銀刀」望月ジロー、その弟コタロウがいて……というBBBシリーズの最終巻です。 読んでいる最中の興奮を、読み終わった後も残る余韻を、どう表せばいいのかわかりませんが、この物語に出会えて良かったと、心から思える。ほんと素晴らしかった。 特区で繰り広げられる九龍の血統とカンパニーの戦いは、ついに最終局面を迎えたわ
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