多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果報告 私たちは、いろいろな生活習慣と、がん・脳卒中・心筋梗塞などの病気との関係を明らかにし、日本人の生活習慣病予防に役立てるための研究を行っています。平成2年(1990年)に行いましたアンケートにて、生活習慣について回答していただいた、40〜59歳の男性約2万人、女性約2万2000人の方々を11年間追跡した調査結果にもとづいて、喫煙と脳卒中発症との関連を調べた結果を国際専門誌(Stroke 2004年35巻1248-1253ページ)に発表しましたので紹介します。アジア地域の人々を対象に、喫煙の脳卒中、さらには病型別の発症の影響を、コホート研究で男女別に明らにした研究はわが国で初めてです。 喫煙者は、非喫煙者にくらべ、男性で1.3倍、女性で2.0倍、脳卒中になりやすい。 11年の追跡期間中に、男性702人、女性447人が脳卒中を発症しました。たばこ