メガガルーラ
めががるーら
ポケットモンスター 『X・Y』(第6世代)から登場した、おやこポケモン・ガルーラがメガシンカした姿。
まさかの子ガルーラが親の袋より巣立って親とタッグを組むという異色のメガシンカ形態となった。メガシンカの強力なエネルギーによって一時的に成長を果たし、親ガルーラを守る為にどんなポケモンにも挑みかかるやんちゃな気質に。
メガシンカ直後には親が子供を袋から出す光景が見られ、親ガルーラ自体は子供が袋にいない事以外は何も変わっていない。
メガシンカ後の子ガルーラは体が一回り大きくなり(体重も増えている)、頭部デザインは目が黒1色から赤と白の2色目へ変更・黄色部分が親ガルーラ同様黒系色化・耳付近の形状変更がされ、足の肘と胸にプロテクター的な物が付いて手足の爪も大きくなっている。
『サン・ムーン』の図鑑解説によるとメガガルーラが強いのは母親が子供の成長に喜び張り切っているからであるとか。ただ負けん気が強くなった子供の将来が少し心配らしい。
また、一時的に成長した子ガルーラの姿を見て、いつか訪れる本当の巣立ちの日に思いを馳せるという。
種族値
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ガルーラ | 105 | 95 | 80 | 40 | 80 | 90 | 490 |
| メガガルーラ | 105 | 125 | 100 | 60 | 100 | 100 | 590 |
| 上昇値 | ±0 | +30 | +20 | +20 | +20 | +10 | +100 |
能力としては全体的にバランス良く向上しているが、これといって特筆すべき所はない。むしろメガガルーラの恐ろしいところは能力ではなく専用特性「おやこあい」の方。詳しくはリンク先参照。「おやこあい」を加味したメガガルーラの実質的な種族値を算出すると以下に相当する。
| 努力値振り | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 無振り | 105 | 197 | 100 | 100 | 100 | 100 | 702 |
| 攻撃・特攻252振り | 105 | 213 | 100 | 116 | 100 | 100 | 734 |
この「おやこあい」の特に恐ろしい所は追加効果も2回判定されるので、例えば「グロウパンチ」を撃つと、威力40で攻撃→攻撃1段階上昇→上昇した状態でもう一度攻撃(威力30)→攻撃1段階上昇 という、実質威力70で殴りながらつるぎのまいをするというぶっ壊れ技に化ける。
いうまでもなく確率判定追加効果発動率も上がる。全ポケモンでもメガガルーラしかできない芸当に、「「どろかけ」でタスキやがんじょうやマルチスケイルやばけのかわなどを潰しながら確実に相手の命中率を2段階下げる」というのがある。
ダメージ自体も、通常時の1.5倍*「がんじょう」or「きあいのタスキ」貫通が出来るというのであるから、いかに壊れているかが分かる。
ただし、変化技や元から連続攻撃である技、広範囲攻撃をする技(ダブル・トリプルバトルの場合)に「おやこあい」は適用されない。
幸いメガガルーラの素早さはリザードンやドククラゲと同等と決して高くなく(無論遅くもない)、すばやさを上げる積み技もないため素早いポケモンで上から格闘技をブチ込むのが対策として手っ取り早い。
……と普通は考えるのだが、ガルーラを見てから素早いポケモンを受け出したとして、交代際のおんがえし等を耐えられるのか、更にふいうちを打たれたら耐えられるか、という問題もある。交代を見越した安定行動として「みがわり」を出すメガガルーラもいる。運良く対面しても素早いポケモンは大概紙耐久なので「ねこだまし」からの「ふいうち」には耐えられず、きあいのタスキやがんじょうもおやこあいの前では無力。相性の良い素早いポケモンを温存して死に出しを狙っている間に「グロウパンチ」を積まれると後続は「ふいうち」で3タテされてしまう。素早さで勝つとは一体。
前提として超火力なのである。「ねこだまし」すら威力90。不一致しんそくと同じ威力。これが登場する度に実質ターン消費なしで飛んでくる。気楽に振るわれる「おんがえし」は他のノーマルタイプのギガインパクトを超える火力を出し、当時威力80であった「ふいうち」はメガガルーラが使うことで威力120の先制技*へに化けるのである。「すてみタックル」は威力270。不利な読み合いに勝たなければ速攻アタッカーは降臨出来ず、一手読み間違えれば即崩壊。ガルーラ側は引っ込めても「ねこだまし」を再使用できるメリットさえある。
…そしてメガシンカのステータス上昇で地味に耐久もトップクラス(物理受けで有名なヤドランの物理耐久と同等)で、HPへ全振りされるとカイリューの「ばかぢから」クラス火力でも急所にでも当たらない限り一撃で倒せないどころか、タイプ一致でもゴウカザルクラスの「インファイト」までギリギリ耐えてしまう。当然ガルーラ側も格闘対策を怠っているはずがなく、ファイアローへ格闘刈りを任せているプレイヤーが非常に多い。
「ゴツゴツメット」や「てつのトゲ」、「さめはだ」といった削り対策に非接触物理技や特殊技を搭載したメガガルーラも存在する。「ひみつのちから」ではまひ、「いわなだれ」では50%以上の確率で怯みが発生するため中速以下の物理受けは容易に崩れる。やけど対策に「からげんき」を有するパターンもある。
「ならメガガルーラの対策はどうすれば良いんだよ!_」
ゴーストタイプなら主力技をほとんど無効化できるんじゃないか?と思いきや、初手で対面してしまうとメガガルーラ側も敢えてメガシンカせず特性「きもったま」のねこだましでしっかりタスキを潰し、タイプやダメージ次第でそのままグロウパンチで処理、後続にしっかりメガシンカを切られてあっさり崩壊することも…
「バケモンにはメタモンをぶつけんだよ!」かわりものメタモンは場に出た際相手の能力変化やメガシンカをも一緒にコピーする。相手がグロウパンチを積んでいればそれも含めて変身可能。
本来のメガガルーラはガルーラナイト以外持たせられないが、メタモンならさらに「こだわりスカーフ」を巻くことも可能なのである。
最強生物が完成しちまったな!「1回の対戦で使われるメガガルーラは4体」といわれる由縁の1つでもある(もう1つは「みかづきのまい」構築)。余りにも流行ったため「やつあたり」を搭載するメガガルーラさえ存在した。
さしものメタモンも懐き度まではコピー出来ないので、敢えて懐き度を最低としたガルーラで懐いたメタモンを逆にメタったのである。メガシンカに必要な絆とは一体……。裏の裏をかいてメタモン側も懐き度を最低とすることも出来るが今度は「おんがえし」を搭載した型に対応出来なくなる。メガシンカポケモン全般に強かったメタモンでさえメガガルーラを完全攻略することは出来なかったともいえるであろう。
断っておくと通常これらはまともな対策ではない。…通常であれば。安定して受出し出来ないなら対策とは言えないのである。手持ち1体を犠牲に死に出しして2体目でメガガルーラを討ち取れれば御の字。最善でも1:1交換、場合によっては2体目も深傷を負う。それでもメガガルーラは止められる。
無対策では容易に全滅する。
1体だけで対策しようとするなら「ふいうち」や「ねこだまし」、無効技を読んで交換を通す必要がある。読み間違えたらひんし。耐えても大ダメージで機能停止だ。残りHPが「ふいうち」の確定圏内に入ってしまうと純アタッカーは手も足も出なくなる。対策用のポケモンが落ちれば全滅するしかない。確実とはいえない。
結局は複数のポケモンを組合わせて倒すしかない。例えば後出しして体力を削れるポケモンと、先手をとれるポケモンの組み合わせが一般的。ポケモンを深く知っている人間であればある程パーティ単位で力を合わせなければ勝機の見えない存在がどれ程異次元の強さであるか理解出来るであろう。
たった1匹のポケモンに複数で立ち向かう……対戦中に苦戦を強いられれば一時的な作戦としてはあり得るであろう。だが――要注意ポケモン筆頭として100%戦うことが決まっているにもかかわらず――構築の段階からそうするしかないポケモンは、長い対戦史においてもメガガルーラの1例をおいて他にない。『ポケットモンスター サン・ムーン』におけるミミッキュ、『ポケットモンスター ソード・シールド』におけるザシアンですら後出しされる天敵は存在したのだ。メガガルーラは2匹ではあるが。
ダブル以下では「きもったま」と「ねこだまし」を両立できる系統という唯一性が存在する。ランダムマッチのフリー、レーティング、ルール問わず目下対策必須の要注意ポケモンとなっている。赤緑時代、同じ場所で時を共にしていた初代栄光はこの時どう思っていたのであろうか……。
「メガガルーラが一番弱いルールはトリプルだが、そのトリプルで一番強いメガシンカはメガガルーラ」がトリプル界隈の定説。
続く『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』ではメガボーマンダやメガミミロップ・メガメタグロス等の強力なメガシンカが登場したためか使用率は失速……していたのであるが、強力と思われたメガシンカの欠点が露呈しその使用率が落ち着くと再度使用率が跳ね上がっている。つまり使用率が失速していた理由はガルーラにメガシンカ枠を回す余裕がなかっただけなのである。余裕が出来た途端戻ってくる辺りその性能は恐ろしいものである……。
あまりの溢れっぷりに当時の対戦環境をガルットモンスター(ガルモン)と揶揄するプレイヤーまで出てくる始末。
ちなみにこの時、GSルールを始めとした禁止伝説ありルールでは、主役の禁止伝説達のずば抜けたステータスも相まって、結局PGL使用率ランキングへ居座る程の強さはあるものの、一般戦時のような理不尽さはそんなに発揮出来なくなっている。こうした点に関しては、ある意味絶妙過ぎる調整と見れなくもない。
と、ここまでメガガルーラへの対策を語ってきたが、これはほとんどがあくまでメガガルーラ単体に対する話である。メガガルーラ側としてもチームで戦っている以上わざわざ対策用に連れてこられた相手に付き合ってやる謂れはなく、またグロウパンチによる攻撃ランク補正のリセットが痛いかと言えば別にそんなこともないので、あっさり後続に引かれて処理されたり、こちらもサイクルを回しているうちに対策ポケモンが消耗してメガル対策ができなくなるといった事例が頻発する。要は、対戦初心者にありがちな『対策として対面性能の高いポケモンにタスキ持たせて対面から狩る』という『対策にならない対策』がさらにひどいレベルで上級者にまで襲い掛かってくるのがメガルであるともいえる。
ご無体な話ではあるが、結局のところメガガルーラ対策としてはこちらもメガガルーラをぶつけるのが一番安定する。事実、メガガルーラを最も倒したポケモンはメガガルーラなのである。
サン・ムーン
流石にこのまま調整なしは不味いとゲーフリも判断したのか、いくらか下方修正が施されることとなった。
- 「おやこあい」による2発目(子ガルーラ)のダメージ倍率が50%から25%まで低下
- 技マシンから外れたため、SMでは「グロウパンチ」が修得不可能に。相手の物理防御を1段階下げるブレイククローが代用されることもあり、こちらは追加効果発動率が50%と安定しないが威力75でタイプ一致でもあるのでメインウエポンともなる。
- アローラマークがレーティングバトルに適用されるようになったため、上記「グロウパンチ」以外にも「ちきゅうなげ」「ひみつのちから」等の過去作必須技が没収。
- 「ふいうち」の威力が80から70まで低下
- 『サン・ムーン』より先制技を封じる特性・技を持ったポケモンが登場
これらの調整により、攻撃面が大幅弱体化。特に特殊技弱体化で役割破壊がしにくくなったのは痛い。
前作までは等倍では一撃で落とされることがほぼない圧倒的耐久力によるタイマン性能が売りであったが、本作ではZワザの存在で等倍でも一撃で落とされる危険性が増えてしまった(例を挙げると、カプ・コケコの「エレキフィールド」下電気Z「10まんボルト」で耐久無振りの物は確定1発)。
火力面の低下により耐久やHPに割ける努力値も減り、交代で出て来たクレセリアに対しグロウパンチを当てつつ、ゴツゴツメットやすてみタックルの反動込みでも耐えて落とせるように調整されたいわゆる203ガルーラ、209ガルーラなどは機能しなくなってしまった。
ファイアロー・ボルトロス(けしんフォルム)・スイクン・ガブリアスを始めとしたガルーラと良く組まれるポケモンの直接的、若しくは環境による間接的弱体化も無視出来ない。
素早さが初ターンから100で動けるのは一見強化に思えるが、他メガシンカ枠はそれ以上の速さで動ける(特にメガボーマンダ・メガメタグロス・メガルカリオなど)事が多く決して自分だけがプラスとなれる面ではない。
……が、耐久・素早さは据置きであり、「硬くて」「速め」アタッカーとしてはまだまだ驚異的であり、前世代で問題視されていた追加効果2回判定は据置きのままであるため「いわなだれ」で5割怯みといった芸当も相変わらず可能である。また環境で見ればフェアリータイプの増加によりタイプ面では苦手であった格闘が減少している事は嬉しい。これらの修正により、対処の難しい強ポケ、メガシンカ枠として見るなら他と十分取り合うレベルに落ちついた。
「おやこあい」という特性だけを見るのであれば、物理特殊やタイプなど問わずいかなる攻撃技でも常に威力1.25倍かつ追加効果判定2回に加えタスキ貫通であり、他の威力アップ特性に制限が多い(例えばすなのちからは「すなあらし状態」で、かつ「いわ・じめん・はがねタイプの技のみ」が「威力1.3倍」)ことを考えると、「ゴツゴツメット」や「さめはだ」などを踏まえてもまだ強過ぎるくらいである(寧ろダメージ倍率が減ったお陰で特性「トレース」でコピーされた際のリスクが減ったとも取れる)。
「グロウパンチ」型が多いが「ふいうち」搭載率は少し落ち、代わりに「ほのおのパンチ」を入れることでテッカグヤやナットレイを焼いて行ける型が増加傾向にある。数値受けは出来る範囲になった物の厄介な受けポケモンを崩すスペックは俄然健在である。
皮肉な事に、『サン・ムーン』で初登場しトップメタとなっているミミッキュに対して圧倒的強さを持っているのは何かの因果であろうか...(「アイアンテール」で確1圏であるため「きもったま」ねこだましなどで「ばけのかわ」を無効化すれば対面で倒せる)。
また、バンバドロは特性「じきゅうりょく」により、「おやこあい」を逆手に取って起点化も出来、格闘で特性「もふもふ」を有するキテルグマは接触技がメインのメガガルーラにとっては厄介な相手であろう。
ウルトラサン・ウルトラムーン
中盤に差し掛かり、メガガルーラはノーマルであることのタイプ的な役割の狭さが露呈してきはじめ、使用率も中の上にまで落ち着く。
このノーマルタイプが攻撃範囲を確保する際結構致命的で、安定耐久とはいえ今では抜かれやすいS100を補うのに「ねこだまし」も欲しく、残り2枠で補わなければならない。ガルモン時はそれでも問答無用で押し込めたが、今ではこれを抜いたらあいつへ通せない、ということとなりやすく、パーティの補完が思いの外しにくめ。やけに無駄がない高水準なステータスも、今思えば役割を持ちにくいノーマルタイプであることを補うためとも考えられる。
ダブルではバンギラスやヒードラン、ツンデツンデへの安定した高打点である「けたぐり」、対戦にマストのサポート技である「ねこだまし」、高速戦略やそれに対抗するトリパ戦略の両方に対応できる優先度打点である「ふいうち」、癖のない等倍雑殴り用のノーマル打点を兼ね備えた、総合力で評価されるようになった。
ポケモンカードゲーム
『XY 拡張パック ワイルドブレイズ』で登場し、ガルーラEXから進化する。
ワザ『ガンガンパンチ』(無無無・100+)の効果は、ウラが出るまでコインを投げてオモテの数×30ダメージを追加というもの。
2025年に『拡張パック メガシンフォニア』でメガガルーラexとして再登場した。
特性『おつかいダッシュ』は、バトル場にいる時、自分の山札を2枚引くという強特性で、ワザ『マシンガンコンボ』(無無無・200+)の効果は、ウラが出るまでコインを投げてオモテの数×50ダメージを追加というもの
ポケモンGO
ガルーラがオセアニア地域限定ポケモンということもあり、どういった形でメガガルーラが実装されるのか、プレイヤー間で注目が集まっていたが、2022年4月29日 - 5月2日にかけて実施の「大いなるメガ」(メガシンカ仕様変更に伴うイベント)の際に世界中で出現した。
2022年5月1日には、メガガルーラメガレイドを対象としたレイドイベントが開催された。これまでのレイドイベント同様、開催時間中は一部を除くジムでメガガルーラのレイドが開催され、さらには色違い出現率も上昇。普段は中々お目にかかれない地域限定ポケモンの厳選を行う絶好のチャンスであり、さらにはメガエナジーは勿論、ガルーラ色違い個体を持っていなかったという人にとってもねらい目のイベントとなった。
なお、このイベント、11:00~14:00までの3時間開催とされていたのであるが、何故か日本やオセアニア等の一部地域ではガルーラが11:00 - 17:00までの6時間に渡って出現し(しかも、後半の3時間には色違い出現アップ補正はかからなかった模様)、さらには何故かCP値が通常の37140から47948へ増量された状態で出現してしまっていた。
該当地域プレイヤーからは「流石にこんなに長時間居座られても困る」「体力が多過ぎて少人数で効率良くレイドを回せないので困る(特に地方)」という批判の声が上がった。加えて、イベント終了から2時間後までは無料のレイドパスが最大5枚まで手に入るとされていたのに、イベントが終了した途端無料パスが手に入らなくなるという不具合まで発生、プレイヤーから大顰蹙を買ってしまった。
なお、これらの不具合は公式ミスによるものであったことが後日発表され、該当地域ユーザーへは御詫びとしてプレミアムバトルパス5枚が無償配布された。
性能
肝心の性能だが、本作には特性の概念がないため、原作程のぶっ壊れ性能は見せていない。むしろ、ノーマル単タイプであることが災いして、ジムやレイドで威力上昇の恩恵を受けられるのが他のタイプに効果ばつぐんを取れないノーマルのみというのが痛い。このため、他メガシンカポケモンと比べるとかなり不遇な立場へ置かれてしまっている感は否めない。
勿論弱い訳ではなく、GOロケット団退治ではそれなりの戦力にはなってくれるし、ノーマルタイプのポケモンの飴が欲しい時などにメガシンカさせるという活用方法もある訳であるが、折角鳴り物入りで実装されたのに用途がせいぜいそれくらいしかないというのはいくら何でも寂しいものがあると言えるだろう。
その一方、こちらがメガガルーラと戦闘した際は、かくとう技のかくとう技の「けたぐり」や「グロウパンチ」、ドラゴン技の「げきりん」といった技で攻撃してくるので、たとえガルーラの弱点を突くかくとうタイプであっても種類によっては弱点を突き返される場合がある。主にルカリオやテラキオン辺りは注意が必要。
ポケモン不思議のダンジョン
ポケモン超不思議のダンジョンでは「覚醒」の効果を持つラピスをリングルにはめる、救助隊DXでは「かくせいのタネ」を使うとメガシンカする。
ポケとる
メガシンカ効果は『左右5マスのポケモンを全て消す』。初期攻撃力は50、必要消去数は11→3。メガスキルアップは8個。
外部出演
スピリットとしてガルーラから超化で入手可能。ACEランクながらパワーは10000を超え、創造神や元祖伝説ポケモントリオに匹敵する。追加効果も「たまにもう1回切札」とメガガルーラらしい効果であり、スロットが2個(上記二種は3個)ということを除けば手間暇がかかることを加味してもかなり強力であるといえる。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』の頃にスピリッツ概念があったらどうなってたやら……。
第5シリーズ・XY
ゲームで猛威を振るっていた一方、何故かアニメではOP映像に一瞬移る程度で映画にすら登場していなかった。
第6シリーズ・サン&ムーン
- イリマのメガガルーラ
第130話『マオとスイレン! 友情のゼンリョクバトル!!』にて、カロスへ留学経験があるイリマの手持ちポケモンとして、アローラリーグのグズマ戦へ登場。ゲーム通り親子で放つ「グロウパンチ」連打でハッサムを追込む。
実際に描かれた「おやこあい」はゲーム以上に2人で1人を攻撃している印象が強い。
しかし「我が子を危険へ晒す様な戦いは出来ない」という、アニメならではの弱点も判明しており(腹の子を無理矢理大きくして引っ張り出している時点で既に危険へ晒していることは内緒)、子ガルーラを挟んで一直線上に並ぶよう立ち回るグズマの作戦を前に親ガルーラは攻撃行動を制限され、繰り返しシザークロスを受けて敗北した。
なお、メガシンカ発動/解除時には子供のみが光に包まれており、本当に親の方は全く変化していない模様。でありながら、親が倒れると子供もメガシンカが解け、戦闘能力を失ってしまう。あくまで本体は親ということであろう。
2025年10月3日にポケモンバトル実況の母にあこがれる娘とガルーラの日常を描いたファミリードラマ『めがはなせないね ガルーラ』が公開。
メガユキノオーと共に、このシリーズで初めて登場するメガシンカポケモンである。
- エックスのガル&コガル
| 性別 | ♀(ガル) | 特性 | おやこあい |
|---|---|---|---|
| 性格 | ずぶとい | 個性 | とてもきちょうめん |
エックスの幼なじみポケモンで主力、親ガルーラが「ガル」で子供が「コガル」。
エックスが幼い頃にジュニア大会で優勝した直後、マスコミが試合で疲れたガルから無理矢理コガルを出されそうになった所を助けてくれたコルニの祖父・コンコンブルよりメガリングを貰っていた。
本編でアサメタウンがゼルネアス・イベルタル激突とフレア団に襲撃され、エックスが絶体絶命の危機へ陥った際にメガシンカを発動させて彼を救った。
メガシンカを会得する以前から袋の中のコガルは高い戦闘能力を有しており、親のガルとの連携攻撃は強力。メガシンカによって自分より体格の大きな相手にも引けを取らない力を身に付ける。
メガガルーラの姿が変わるのは子だけで、親ガルーラの見た目は一切変わらないという最大の特徴を利用し、エックスの手持ちはマリソ以外はメガシンカ可能なため、複数の手持ちを出して「誰をメガシンカさせてくるか?」と思考と対策を練っていた敵の裏をかいて、既にメガシンカさせていた子ガルーラを死角へ送り込んで奇襲を掛けるといった駆け引きを見せていた。
エックスがトレーナーとしての再起を決意し、手持ちを増やした後でもメガガ状態で正面から敗れたのは1度きりと無類の強さを誇っている。
「おやこあい」+「グロウパンチ」のコンボが強力なことから、ハッサムの「バレパンマン」やローブシンの「ドレパンマン」に因み、且つ♀しかいないことから、一部では「グロウパンナ(グロウパンチ+メロンパンナ)」の愛称で呼ばれている。
また、親ガルーラは一切変化しないと書いたが、色違い個体のみ、親も頭部の色がメガシンカ後に変わっている。なお、この子供の方だけが変化することから発表時にプレイヤーより「メガシンカじゃなくてメガ自立だろ」とツッコまれたのはいうまでもない(実際、外見的にはそうとしかいえない)。
さらに『スカーレット・バイオレット』でメガシンカと古代のポケモン達の関連性が指摘された結果、『ガルーラはジーランスの様に大昔から姿が変わっていないのでは?』という可能性が出て来た。
このポケモンはポケモンの枠に留まらず数あるゲーム全体で見てもバランスブレイカーとして広く認知されている。
メガシンカ獲得前と後で別種族レベル違いがあることから、ステロイド使用開始前と後では別人レベルの選手となっているバリー・ボンズになぞらえて「ポケモン界のボンズ」と呼ばれることも。