Gグラスパー
じーぐらすぱー
1954年のゴジラ襲撃で東京が壊滅し、大阪に遷都した世界の対ゴジラ組織。
部隊名の通り「G(ゴジラ)をGRASP(捕捉)」することを目的とした、戦闘部隊である。
防衛庁内に組織された部隊であり、隊員は自衛官の中から選抜されている。
庁内にはGグラスパーの他にもゴジラ捜索を目的とする「S1」、ゴジラを生物学的に分析する「S2」、ゴジラ出現時の避難誘導をシミュレーションする「S3」などのチームが存在し、これらを合わせて特別G対策本部(特G対)と呼称する。
本部は母体である特G対ともども、陸上自衛隊芝浦分屯地の地下施設に置かれている。
ゴジラシリーズとしては珍しく、構成メンバーたった5名という少数精鋭部隊。
Gグラスパー隊員
辻森桐子
Gグラスパーの隊長を務める冷静で気丈な女性。
元々は陸上自衛隊の「対G特殊部隊」に所属していたが、5年前の対ゴジラ戦で部隊が壊滅。尊敬していた上官の宮川を殺害された為、ゴジラに対して強い恨みを抱いている。
普段は男勝りな言動が目立つが、子供に対しては優しい。
特G対関係者
杉浦基彦
特G対の本部長を務める政府関係者。
一見物腰が低くGグラスパー隊員を信頼しているように見えるが、実は利己的で傲慢な男性。
陰で首相らと結託してプラズマエネルギーの開発研究に取り組んでいる。
(ゴジラを誘引する要素の一つであるため、劇中では違法行為とされている)
特殊戦闘機グリフォン
Gグラスパーが所有する万能戦闘機。
ホバリング飛行が可能なうえ、瞬時に音速まで加速するほどの加速力を持つ。乗員は3名。
搭載武装は強力なビーム弾を発射する「光子砲」とバルカン砲。
更にSGS(後述)や小型ゴムボートも搭載している。
対G兵器らしい近未来的デザインだが、Gグラスパー専用の超兵器というわけではなく航空自衛隊の次期主力戦闘機という設定がある。
SGS(Search-Godzilla System)
ゴジラ追跡に用いられる有翼型の無人潜水艇。
水中のゴジラを自動的に追尾し、人工衛星を通してその現在位置や映像を送信し続ける。
工藤がこれを小型化した「ミニSGS」も造られ、水没した渋谷の探査に使用された。
ディメンション・タイド
吉沢佳乃が設計したマイクロブラックホール生成機。
人工的に生成したブラックホールを発射し、ゴジラを吸収、消滅させる最終兵器である。
命中率と周囲への被害を考慮し、人工衛星から地表を狙撃することを前提に開発されている。
一撃で直径100mを完全消滅させるほどの威力を持つが、始動から発射まで5分かかり、発射後は1時間再発射が不可能という欠点も存在する。
また、山梨県白洲村で行われた実験機の試験発射の際に時空の歪みが発生。
そこから古代生物メガニューラが出現するという想定外の事態を引き起こしてしまう。
名前は工藤が「次元の潮流」という意味で名付けた。
信号銃
信号弾を発射可能な単発式拳銃。
作中では一般的な照明弾や発煙弾ではなく、工藤が製作した特殊発信器を内蔵した弾丸が用いられている。
辻森がゴジラの背中に撃ち込み、SGSと併せてゴジラ追跡に利用された。